月別アーカイブ: 2013年9月

エチノ・decoro柄のランプシェード

サイズ:下の直径約25cm、高さ30cm

先週に引き続き、echinoの新柄を使った作品の登場です。今回、使用した布は、空間のデコレーションにぴったりなdecoro柄。作品を作ってくれたのは、Anriさんです。Anriさんが選んだ布は、シマウマとハチがそれぞれ対になったストライプのテキスタイル、twin。布の柄ゆきを生かした、素敵なランプシェードを作ってくれました!

デザイン・製作:Anri(http://ananrinrin.blog51.fc2.com/


使用した布:
echino decoro twin JG99550-51 (D)


材料:
□生地(表布):110cm幅×30cm
□接着芯:110cm×30cm
□コットンの合太くらいの手編み糸
□ワイヤー:直径1.5mmを1.3m
□薄手麻テープ:幅0.7cmを2.2m

cs23_lamp_shade

ランプシェードについて、Anriさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
このレトロな雰囲気をそのまま活かせるかと、インテリア雑貨に使うことにしました。綿麻シーチングは、アイロンがよく効いて、縫いやすい素材でした。今回はミシン目がほとんど出ませんが、ミシン糸の色選びでも印象が変わりそうですね。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
どれも素敵で捨てがたい、4つの柄の組み合わせ…全部使いたい!全部見せたい!と思ったので、プリーツで縮め、布の幅いっぱいに使いました。布に張りを持たせて形を維持させるために、中厚の接着芯を全面に貼りました。これによってプリーツはより維持され、作業も楽になり、完成後もカチっと決まります。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
高さやプリーツの幅、ワイヤーの大きさなど、どこをとっても自由にアレンジがききます。こちらでは手に入りやすい、ホームセンターで数百円の照明器具を使いましたが、LED対応のものやアンティーク風のものなど、器具を選ぶと用途や雰囲気を変えられると思います。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
穴を開けてリボンや麻紐などを通しても可愛いと思います。インパクトがあるので、殺風景になりがちな階段や廊下、洗面スペースの照明に使うのも楽しいと思います。

KF:Anriさん、どうもありがとうございました!ランプシェードの作り方プロセスもAnriさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

作り方
工程1
1. ワイヤーを切ります。次の工程でサイズを固定するので、重なる部分を残しておおまかな長さで大丈夫です。

工程2
2.糸を巻きつけながら直径を固定します。この糸が滑り止めの役割もし、シェードが安定します。今回はコットンの毛糸を使いましたが、丈夫で滑りにくい糸が適しています。

工程3
3. 器具に引っかかるように、小さなワイヤーを中くらいのワイヤーの真ん中に固定します。この糸が、あとの工程でシェードに縫いつける際のガイドになると、とても作業が楽なのでプリーツの谷折りの数と同数の10本かけます。

工程4
4. 30cmにカットした布全面に接着芯をアイロンで貼ります。この時、生地を伸ばさないように丁寧にアイロンをあてます。また、アイロンの温度が高すぎてもたわんでしまったりするので、中程度から様子を見ながら貼るときれいに仕上がります。

工程5
5.5cm毎にジグザグにアイロンをかけ、プリーツを作ります。端の処理をする前の段階でアイロンをかけておくと、端の厚みが邪魔しないため、均等に折り目をつけやすいです。機械と違って手作業ですから、電卓通りにはいきません。そのため、裁断の時点では幅をカットせず、折り終えたプリーツの端が幅となるようにすると失敗がありません。

工程6
6.布の上下にロックミシンをかけます。接着芯が貼ってあるのでかけなくてもほつれは少ないですが、かけるとよりきれいです。次に表側にテープを縫いつけます。この時、ミシンの上糸は布の色に、下糸は接着芯の色に合わせるとミシン目が目立ちにくくなります。今回は、上糸は紺色、下糸は生成りを使いました。ポツポツと紺色の点が見えるのが上糸です。

工程7
7.テープがつき、端の処理が終わったところです。プリーツが保ちやすいよう、テープは薄手のものが適しています。今回は麻の織りがゆるいテープを使いました。

工程8
8.プリーツの端を中表に縫い合わせ、筒状にします。この時、テープの端も一緒に縫いこんでしまいます。縫代を残し、余りはカットし、ロックミシンをかけます。そして、表からコバステッチ(端ミシン)でおさえます。

工程9
9.筒状になった布を、上から7cmのところで3のワイヤーに縫いつけます。7cmというのは、電球が真ん中に近づくようにということと、黒いソケットを隠すためです。
 奥へ縫いつけるのはやりにくいですが、3でかけた糸が縫いつける位置の印になっているので少し手間が軽減されています。

工程10
10.一番大きなワイヤーも9と同様、下から5cmのところに縫いつけます。このワイヤーは、上部のワイヤーと同サイズにして円柱形でもステキだと思います。また、なくても問題ありませんが、あると開き具合が固定されるのできれいです。

工程11
11.点灯すると、柔らかな光に柄が透かされます。天井に映るシルエットは、プリーツの形通り、星形です。

製図と作り方はこちら
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【RANKING】8月の販売ランキング

エレン・ベーカーさんのフォークモダンシリーズ、シトラスツリー柄が1位になりました! 2位のechinoはジャガードです。3位のechinoのワイルドフラワー柄は4か月連続のランクインです。

販売ランキングは、コッカファブリックを扱ってくださる全国のショップ様からの受注数に基づいています。


echino decoro

飾りたくなるテキスタイル

先週に引き続き、古家悦子さんデザインのechinoシリーズです。今回、ご紹介するのは、「decoro」(デコロ)。「『decoro』は、空間・人・時間を“飾る= decoration”から生まれました。『飾りたい』と思えるようなテキスタイルをテーマに、鮮やかな色彩とちょっとリアルな動物、パターンの集合、落ち着いたなかに面白さをプラスしたデザインで、時と共に長く愛せるファブリックシリーズです」(古家悦子さん)。

rhythm JG-99550_50  綿麻シーチング

decoro_50_1

  • decoro_50_2
  • decoro_50_3
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柄名は「リズム」。生地幅110cmいっぱいにデザインされた布です。クラシック調の壁紙のような植物と鳥のパターン、規則的な部分と不規則な部分、幾何柄パターンをリズムのようにイメージして、流れるようにつなぎ合わせた柄です。大きな面を活かして大胆な使い方も楽しめます。生地幅をそのまま活かして、タペストリーや、お部屋の間仕切りにしたり。配色違いをいくつかファブリックパネルやランプシェードなどにして飾るのもおすすめです。

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日常の風景から生まれた刺繍アート

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手芸とは、よく「糸」編のあるもの―、すなわち、「縫う」や「編む」といわれていますが、刺繍もそのひとつ。その刺繍の世界で、最近、アートやデザインワークとしても見応えのある作品がふえてきたように思います。

写真は、刺繍作家の高嶺尚子さんの作品、「りぼんのいらないプレゼント」。

手のひらサイズの木製フレームに、玉ねぎや蝶、クレヨンなど、
日常の風景にころがっている、さりげないものたちが描かれています。
高嶺さんの作品は、刺繍糸だけでなく、絵の具も使って、色鮮やかな世界を表現。
線と面との絶妙なコラボレーションから、楽しい雰囲気が伝わってきます。

作品には、こんなメッセージがこめられています。

「子どものころから、大人になった今まで、ちょっとした贈り物をたくさんもらってきました。誕生日やクリスマスの特別なプレゼントではなくて、紙袋の入った玉ねぎや、少し砂のついた貝殻…。リボンのついていないプレゼントは、少しキラッとしていて、いつもやさしいのです。この絵を特別でない、いつもの中に、置いてもらえたらとてもうれしいです」(高嶺さん)

日常の風景を描いた刺繍が、作家の手を離れ、第三者の「日常の風景」に溶け込んだとき、その作品は、「アート」として第二の‘人生’を歩む・・・。
なーんて思ったり。

日常の空間を豊かに演出してくれるものが、アートなのかしら。

手芸やソーイングといえば、バッグやポーチといった実用小物や洋服がメイン。
でも、ときには、こんな空間を演出してくれる「アート」も作ってみたら、作品の世界が広がりそうですね。

高嶺尚子さんのサイトはこちら
http://www.pomponet.net/


エチノ・メガネ柄のメガネケース

サイズ:縦15.5cm、横10cm

コッカのなかでも大人気のブランド、echinoの新シリーズ、ni-co(ニコ)を使った作品です。選んだ布は、glasses-b。ほぼ実物大の(!)のメガネ柄がずらりと並んだユニークな布です。アイテムは、ズバリ、メガネケース! 製作してくれたのは、Anriさん。洋裁が大好きなAnriさんは、自分の身に着けるものはGパンと靴以外はほとんど手作り、今や9割が自作だそう。「自分で作ったものでおしゃれ(かどうかは謎ですが…)を楽しめていることが、とても自慢なのです!」というAnriさん。今回のメガネケースもおしゃれ大好きさんらしい、センスが光っていますよ。

デザイン・製作:Anri(http://ananrinrin.blog51.fc2.com/


使用した布:
echino ni-co JG99700-702 (D)


材料:
□生地(表布、裏布):30cm×40cm
□皮革(口布):10cm×10cm
□キルト芯:30cm×20cm
□バネ口金: 幅1cm、長さ10cmを1本

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メガネケースについて、Anriさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
キャンバス地は程よい厚みなため、お洋服はもちろん、インテリア雑貨や生活雑貨と用途が広いと思います。
地の色が白ではないのも、汚れが目立たず、用途を広げると思います。
作りたいものが次々と浮かんで絞るのが大変でしたが、今回は、綿麻ととても丈夫な素材なので、毎日使うもの、バッグに入れて持ち歩くもの、そんなものを作ろうと思いました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
一目見て、メガネケースだよね!という遊び心を前面に出しました。
メガネを多少でも保護できるようにキルト芯を挟んだのは、ちょっとひと手間で得られる安心感です。
また片手で開閉できることはメガネケースに欲しい機能だと思うので、バネ口金を。
でもできるだけ嵩張らないよう、ギャザーを寄せず、可能な限りタイトに仕上げました。
口布に皮を使ったのは、切りっぱなしOKなため、タイトな裁断でも縫い代に引っかかることなく口金を通しやすいという利点からです。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
口布の隙間で表に返せるようにしたので、返し口を縫い残す手間がいりません。その分、返す際には口布付近に負荷がかかります。返し縫いをしっかり掛けることがポイントです。
ミシンを掛ける時の注意としては、皮とキルト芯は伸びるので、サイズが変わらないよう待ち針やクリップで押さえながら掛けることです。こうすることできれいに仕上がります。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
おうちでも、オフィスでも、ポンっと机に置いておくだけで可愛いです。これなら、男性が持っても素敵だと思います。

KF:Anriさん、どうもありがとうございました!メガネケースの作り方プロセスもAnriさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

材料を用意します
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準備はこんなに小さくて四角いだけの布ですが、それぞれを正確に裁断しておくと、後の作業がとても楽で、仕上がりもキレイです。

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1. 口布と本体を中表で縫い合わせます。キルト芯は中袋と一緒に縫ってしまいますが、口布と縫い合わせる時でも、キルト芯と中袋とを、口布だけでなく底側も待ち針でぴったり重ねておくと、歪むことなく次の工程へ進むことができます。

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2. 本体同士を中表で縫い合わせます。このように、口布は避け、本体の縫代は一緒に縫ってしまうと、表に返した時に落ち着きます。また特にこの部分の返し縫いはしっかりすると、表に返す作業も安心してできます。

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3. この口布の間から表に返します。とても狭いですが、ゆっくり返せば通ります。もし通らなかったり不安な場合には、中袋側の底部分に返し口を縫い残し、そこから返すこともできます。

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4.. 表に返ったところ。この後、中袋を外袋の中に入れ込みます。キルト芯の縫代が多少ゴロつきますが、気になる場合には、底の角の縫代を斜めにカットしてもいいと思います。今回は表にひびいたりはしなかったので、クッション性ということでそのまま残してあります。

裁ち方図と作り方はこちら
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