Inspiration file 16
ボストンバッグの‘生地’の正体は?

in_16

ソーイング小物の手作りで、いちばん人気はなんといってもバッグ。
トートバッグ、グラニーバッグ、バスケット・・・・。新しい布に出会うたびに、作ってみたいバッグのイメージが広がります。

写真のバッグは、ニット布作家のkupuさんの作品です。
何でできているか、わかりますか?

ざっくり編んだ‘生地’の正体は、デニムのミミ。
ジーンズメーカーが、製品を作ったときにあまるミミを利用して作ったのだそう。

「デニムを編んでいるので少々重たいですが、このデニムのミミシリーズは男性にも人気なんですよ」(kupuさん)。

切りっぱなしのラフさと、ほどよく裏地が見え隠れするバランスが、なんとも言えずおしゃれ。
革の持ち手をつけることで、いっそうカッコよさが増しています。

本業の(!)ニットのバッグは、その独特の配色は「kupu色」と呼ばれて、熱烈なファンも多いkupuさん。
「何か作品づくりに生かせないかしら・・・・」。
そんな好奇心で、常日頃からいろいろなものにアンテナをめぐらしているそう。
デニムのミミシリーズは、ニット作家ならではの「編む」という発想から生まれた「布」バッグです。

いつもの発想や習慣から少し離れてみる―。
そうしたら、今まで気づかなかったアイデアがわき出てくるかもしれませんね。

kupuさんのサイトはこちら。
http://kupu.bona.jp/