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素材を探しにのみの市に

ゴールデンウィーク明けの最初の休日、みなさんはいかが過ごされましたか?
東京は初夏を飛び越して夏のようなお天気でした。

ここ数年、「のみの市」が日本でもずいぶんポピュラーになってきたように思います。
のみの市とは「蚤の市」、アンティークやヴィンテージ、果てはお家に眠っているガラクタまで、いろいろなものが並ぶマーケットのこと。主に土日に開催されることが多く、パリのクリニャンクールやバンブ、ロンドンのポートベローなどが有名です。

話を日本に戻しましょう。今週末、東京近郊の多摩川沿いで「東京のみの市」なるものが開催。一瞬、ここはパリ? と錯覚してしまいそうな、ジャンクでおしゃれな家具や雑貨を並べたブースがズラリ。期待どおり、布&手芸雑貨を扱うお店も軒を連ねていました。

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年代はさだかではありませんが、刺繡入りのヴィンテージのクロスを発見。クロスステッチのモノグラム、サテンステッチの素朴な花モチーフ……。どれもコレクションしたくなるほどの可愛さです。

こちらはパリっとアイロンをかけて着こなしたいコットンブラウス。レースや刺繡がほどこされ、フェミニンなデザイン。お洋服を作る人ならパターンの参考にもなりそうですね。
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そしてボタンも。
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アンティーク感ただようボタンは、バッグやポーチのアクセントにもおすすめです。経年変化で1つ1つ微妙に風合いが異なるので、手のひらにとってじっくり吟味。作るアイテムや使う布、デザインに頭をめぐらせながら素材を選ぶ。もうこの瞬間から手作りが始まっています!

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ボタンシートは同じものが数多く揃うので、洋服にも使えそう。昔のボタンの魅力はなんといってもその色。トロンとした色合いが温かくやさしい雰囲気です。デイリーユースのシンプルなシャツも、ヴィンテージボタンにつけ替えるだけで、ちょっと気分があがりますよね。

5/18(月)、5/19(火)には、東京・代官山のT-SITEでも「代官山 蚤の市」が開催される模様。こちらはフレンチテイストのリネンや雑貨がたくさん並ぶようなので、ご興味ある方はぜひ。

緑薫るさわやかな季節、一瞬、ミシンの手を休めて、手芸素材と一緒にインスピレーションも探しに行ってみませんか?