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バッグやインテリアアイテムに最適

先週のダブルガーゼに続き、エレン・ベイカーさんの新柄、Monochromeを紹介します。今回登場するのは綿麻キャンバス。幾何学模様、北欧調の小花、折り紙の鶴など、バラエティに富んだ柄は、単色を濃淡で表現したシックなトーン。作るアイテムによって大人っぽくも可愛らしくもなります。

Shades  JG42300-300 綿麻キャンバス
kokka-fabiric.com JG42300-300_1kokka-fabiric.com JG42300-300_2

使いやすいチャコール、イエロー、ブルーの配色は、バッグやホームデコレーションにぴったり。ナチュラルな風合いの布になじむシックな色合いとシンプルな幾何学模様は、さまざまなアイテムと組み合わせて使えます。

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KOKKA新作展示会レポート

東京もとうとう梅雨に入りました。じめじめとした蒸し暑い日も多くなってきましたね。
今回は、そんな梅雨の湿気も吹き飛ばすような、すがすがしいファブリックがいっぱいの新作展示会の様子をお届けします。
コッカファブリックでは、年に数回、小売店のお客様を対象とした新作展示会を主に東京と大阪で開催しています。今回訪れたのは、コッカの布を多数扱うホームクラフトさんの展示会です。

まず、目に飛び込んできたのはechino。こちらは6月第1週のtextile story でご紹介した150㎝幅です。
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textile storyで紹介したワンピースは、オレンジ色のvista(鳥柄)でしたが、展示会のワンピースは黒バージョン。ノースリーブでなくて袖つきです。片方の袖は、カラフルな三角山のモチーフ部分を使ってあえてアシンメトリーに。こんな小技を効かせたデザインもechinoで作ればしっくり決まります。右側のワンピースは、満開の花の中に飛び交う鳥を描いた「joy」。全面に大柄を使ったワンピースはとってもインパクトがありますね。

そして大感激したのは、こちら。なんとechinoからジャカード柄が発表されました!
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クッションの右側は2015aniversary collection でおなじみの鹿柄、samber。左側はdamask。ペイズリー風のモチーフのところどころに鳥が隠れています。

色は、3色展開。ゴージャスな質感は、インテリア小物にするといつものリビングも“格上げ”されそうですね。
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そしてさらに。echinoらしいジオメトリックなテキスタイルがパッチワークされた柄もありました。その名もpiece。
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人気のクラッチバッグになって、会場に並んでいました。後ろのボストンバッグは、damaskのピンクです。

echinoのジャガード柄は、7月1週目にtextile story に登場する予定です。デザイナー古家さんのお話も交えてたっぷりご紹介しますので、乞うご期待を。

そして、もちろんエレン・ベイカーさんのコーナーも。新作のMonochrome (モノクローム)、一挙公開です。
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エレンさんは、キルターとしても活躍しているだけあって、展示会場にはいつも新柄を使ったパッチワークキルトもディスプレイされています。洋服の背景に飾られたタペストリーに使われているのは、先週ご紹介したダブルガーゼのシリーズです。柄も色も異なる3柄は、こうしてパッチワークしてみると、じつはバランスよくトーンが統一されていることがわかります。キルターとしてのセンスが、テキスタイルのデザインにも見事に生かされているのですね、さすがです。

会場には、新柄を使った作品例がほかにもたくさん展示されていました。
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ポーチやバッグに仕立てやすい小柄、蛍光カラーを使ったユニークな柄、金粉銀粉を使用した和調柄などなど。これから登場する新柄は、じつにバラエティに富んでいます。

6月、7月、8月のtextile storyでは、それぞれのシリーズをたっぷりご紹介していきますので、お楽しみに。

bookmark_border丸底⼱着バッグ

サイズ:底の直径20cm ⾼さ25cm

エレン・ベイカーさんの新作コレクション「Monochrome」の折り鶴柄、Small Cranesを使った巾着バッグです。丸底のデザインなので、巾着の口をすぼめるとコロンとした可愛いフォルムになります。作ってくれたのは「yu*yuのHandmade Diary」の人気ブロガー、yu*yuこと大野優子さんです。

デザイン・製作:⼤野優⼦


使用した布: :ellen baker monochrome JG42400-400(B)


材料:
□⽣地(表布、持ち⼿):70cm×50cm
(裏布):100cm×40cm
□接着芯:10×50cm
(またはフューズラインテープ:仕上がり幅2cm を90cm)
□コットン綾織りテープ:幅2cm を90cm
□ワックスコード:直径0.4cm を1.6m
□レース:幅1.9cm を55cm、幅1cm を50cm

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丸底⼱着バッグについて、大野さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
綺麗に並んだ折り鶴柄が印象的だったので、すぐに『浴衣に合うバッグ』のイメージが浮かびました。
内布にはドット柄を合わせることで、『和』だけではなく普段も使いやすいようにしました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
Wガーゼは薄くてギャザーが寄りやすいので、その特徴を生かして、巾着型にしようと思いデザインしました。紐を引いたときに、ぷっくりと可愛いコロンとした形になるよう、底は円形にしました。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
底は円形ですが、直径が大きいので縫いやすいと思います。
最初に4カ所の合印を合わせ、その次に合印の間(合計8カ所)に待ち針を打ってミシンをかければ、ずれることなく作れると思います。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
巾着型のバッグですが、口を閉めたときは浴衣でもOK・口を開くとマルシェバッグとしてもOK♪
普段も使えるように長財布も入るサイズになっています。
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KF:大野さん、どうもありがとうございました!丸底⼱着バッグの作り方プロセスも大野さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

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ソフトタッチのモダン柄

アメリカ、アトランタ在住のキルター、エレン・ベイカーさんの新作が登場。前回のコレクションcharms(チャームズ)に引き続き、メタリックなテイストを加えたおしゃれなシリーズです。
「Monochromeは、色に着想を得たコレクション。それぞれのプリントに、1つの色合いが際立つようにしました。色や形、シンプルなデザインに、メタリックゴールドやシルバーの風合いを溶け込ませました」(エレン・ベイカーさん)。ラインナップは、ダブルガーゼが3柄、綿麻キャンバスが3柄の計6柄。今週はダブルガーゼの3柄をご紹介します。「小柄プリントのコットンダブルガーゼは、洋服やベビー小物、キルトなどに最適です」(エレン・ベイカーさん)。

Small Cranes JG42400-400 Wガーゼ
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青緑、プラムそしてチャコールグレーの3色です。小柄の鶴がリピートされたジオメトリックな柄は、洋服をはじめ、さまざまなアイテムに使えます。

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紙野夏紀さん(イラストレーター、Törtenデザイナー)

ちぎり絵の世界観を布に生かして

2013年に行なわれた第3回コッカプリントテキスタイル賞『Inspiration』
応募総数163通のなかから、みごと大賞を受賞したのが、紙野夏紀さんです。
大賞受賞後、そのテキスタイルは、「Törten(テルテン)」となってデビューしました。
 紙野さんは、ファッション誌や広告で活躍中のイラストレーター。紙媒体のお仕事のほか、2012年にはバーニーズニューヨークのブライダルギフトのデザインも手がけています。

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(コッカファブリックドットコム 以下、KF)現在、イラストレーターとして活躍されていますが、イラストレーターになったきっかけは何だったのですか?

 デザイン関係の仕事をしていたのですが、「腕一本で食べていけたらいいなあ」と思って、大好きだった絵を描く仕事を考えました。
「絵を描く」ということが、どのような仕事になっているかを見回すと、本の表紙や雑誌のカットなんかがあったのですね。それで、出版社に作品を持ち込んだり、個展を開いたりしていました。

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紙野夏紀さん(イラストレーター、Törtenデザイナー)』の
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