bookmark_borderJoielinne(ジョワリーヌ)

家族みんなで楽しめるアイテムを

今回、ご紹介する布は、春いちばんに使いたくなるような明るい色合いです。シリーズ名のJoielinne(ジョワリーヌ)は、フランス語の造語。ワクワクする、ウキウキするなどの意味を持っています。重いコートを脱いで、外の空気に触れたくなる。そんな季節にぴったりな「家族でお出かけ」をテーマに作った布です。お父さん、お母さん、子どもたち……。家族みんなのアイテムを作って楽しんでくださいね。

random hound’s tooth P-26800-800 Wガーゼ
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千鳥の柄をランダムに飛ばした変形千鳥格子柄。さわやかな白地の配色と、落ち着いた濃い地の配色です。手触りもやわらかなWガーゼを使用。ふんわりとした素材はワンピースやクッションカバー、ハンカチなどに向いています。
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bookmark_borderカルトナージュでインテリア。丸箱の作り方

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finlayson_c3

サイズ:⾼さ18cm、底の直径24cm

先週に引き続き、フィンランドのテキスタイルを使った作品です。今回は、グラフィカルなパンダ柄、「AJATUS」(アヤトス)を使ったインテリアアイテム。製作してくれたのは、カルトナージュ作品でおなじみの杉山みほこさんです。

デザイン・製作:杉⼭みほこ(happiness box)


使用した布:
 (本体外側⾯・内底、ふた上部) Finlayson ”AJATUS” JG43100-1 (A)


材料:
□⽣地(本体外側⾯・内底、ふた外上部):90cm×50cm
(本体内側⾯、ふた側⾯・内上部):90cm×70cm
(本体外底):30cm×30cm
□厚紙:厚さ1.5mm、A1サイズを1枚
厚さ2.5mm、A2サイズを1枚
□ケント紙:A1サイズ、B4サイズを各1枚

カルトナージュで作る丸箱について、杉山さんにいろいろとお尋ねしました。

KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
以前からfinlaysonの生地が好きだったので、KOKKAさんで発売されたと知ってうれしく思いました。ぜひ使ってみたいと思いました。この柄は、とにかくパンダ。大きな柄を生かして、存在感のある作品にしようと考えました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
パンダのかわいい柄なのですが、子供っぽくなり過ぎないように、シンプルに色を合わせました。大き目の箱なので、収納力もあり、インテリアとしても存在感があると思います。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
 厚紙でキレイに形を作ることが、何よりもキレイに作るポイントです。厚紙を曲げる時、折れてしまうとキレイな形を作り難いので、注意してください。1日くらい曲げた状態で置いておくと、かなり作り易くなります。円の半径を変えれば、同じ作り方で、色々なサイズの箱が作れます。(直径x3.14=円周の長さですので、側面の長さを決めてください)

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
1個でもかわいいのですが、何個か作って、積み上げて置くのも、かわいいと思います。帽子の箱のイメージだったので、クローゼットの周りで、季節の小物(手袋やマフラー)の使わない時の収納などにも。リビングのソファーの横に置いて、毛糸と針を入れておいたり、刺繍用品入れておいたり、テレビを見ながらできる手仕事用品の片付け場所としてもいいと思います。

KF:杉山さん、どうもありがとうございました!杉山さんが撮影してくれたカルトナージュで作る丸箱の作り方プロセスも杉山さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

カルトナージュで作る丸箱の作り方

1.道具と材料
01
側面用の厚紙は、前日くらいから丸めておくと作りやすい。

2.箱の形を作る
 2-1
02
厚紙(2.5mm厚・ふたa)に沿わせて、厚紙(1.5mm厚・ふたb)の1枚の長さを調整する。
03
厚紙(ふたb)が突き合わせになるようにカットする。
04
その両端を水張りテープで貼り、輪を作る。
05
厚紙(ふたa)と輪をボンドで固定する。その外側に沿わせて、残りの厚紙(ふたb)1枚の長さを調整する。

06
2枚のつなぎ目を少しずらして、外側に貼り付けると、ふたの形が完成。

 2-2
07
厚紙(本体a)と厚紙(本体b)で同様の作業をし、本体の形も作る。

3.本体に生地を貼る

 3-1
08
本体の外側面にボンドを塗り、生地(本体外側面)を貼る。そのとき、生地の貼り始めから1周する3cmくらい手前で、いったん貼るのを止め、のりしろの始末をする。
09
貼り始めから2cmくらい重なる長さで、生地をカットする。
10
生地の端を1cm折り返して、ボンドで貼り(写真)、残りの部分にボンドを塗り、1周全部を貼りつける *ドロワー型ボックスの作り方2-2と同様です。

 3-2
11
下側ののりしろにV字に切り込みを入れる。
12
本体底に貼り付ける。
13
上側ののりしろは、内側に貼り込む。

 3-3
14
生地(本体中底)にケント紙(本体c)の1枚を貼り、のりしろを1.5cmにカットし、切り込みを入れ、内底を作る(写真)。箱本体の内底面と側面下1.5cmくらいの高さまでボンドを塗り、内底を落とし込み、貼り付ける。*ドロワー型ボックスの作り方3-1と同様です。
15
生地(ギンガム・本体外底)に残りのケント紙(本体c)を貼り、のりしろをカットし、切り込みを入れてから、ケント紙に沿って内側に折るように貼り付ける(写真)。それを箱本体の外底部分に貼りつける。

 3-4
16
ケント紙(本体d)を本体内側面に合わせて、長さを調整する。
17
生地(黒・本体 内側面)に調整したケント紙(本体d)を貼りつけて、生地の角を4か所カットする。
18
短い辺ののりしろ1か所を残して、3辺ののりしろを貼りつける。
19
それを本体内側面に貼り付ける(写真)。のりしろを残した所から先に貼っていき、1周した生地でくるまれた側が上に重なるようにする。

4 ふたに生地を貼る
 4-1
20
ふたの側面に生地(黒・本体 内側面L)を貼る(写真)。ふた上側にのりしろ1.5cmを残し、下側に生地が多く残るようにする。1周終わる部分ののりしろは、3-1と同様に、端を折り返してから貼る。
21
上側ののりしろに切り込みを入れ、のりしろを上部に貼り付ける。
22
下側ののりしろに切り込みを入れる。

23
内側面と同時にのりしろも貼り付ける。

 4-2
24
生地(パンダ・ふた 外上部)にケント紙(ふたc)を貼りつけ、のりしろをカットし、ケント紙に沿って貼りつける。
25
それをふた本体上部に貼り付ける。
26
生地(黒・ふた 内上部)に残りのケント紙(ふたc)を貼り、先ほどと同様にのりしろを処理し、蓋内側に貼り付ける。完成!

裁ち方図と作り方はこちら
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bookmark_borderFinlayson(フィンレイソン)2

インテリアシーンにも使える160㎝幅

先週に引き続き、フィンランドのテキスタイル、フィンレイソンの紹介です。フィンレンソンの生地幅は160㎝と広めなので、ソファカバーやカーテンなど、インテリアシーンでも活躍します。今週ご紹介する2柄の素材は、どちらも60サテン。サラサラとした薄手の生地なので、2/27のcraft&sewing に登場したスリップドレスなどの洋服にも適しています。
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KEISARI design by Sami Vulli, year 2012 JG-43200 60サテン
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  • JG43200_1_3
  • JG43200_1_4

柄名のKEISARI(ケイサリ)は、エンペラー(皇帝)という意味。その名の通り、堂々と美しい羽を広げた誇らしげなクジャクが描かれたダイナミックな柄です。

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bookmark_borderInspiration file44
ヴィンテージパールの雪だるま

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さてさて3月。ソチのオリンピックもついに終わり、春はもうすぐそこです。

2月に降った大雪も、そろそろ残雪を見かけることもなくなりました。あの大雪の日、facebookやインスタグラムでは、たくさんの雪の画像が飛び交いました。真っ白に雪化粧した学校の校庭、動かなくなった電車、大人たちが雪合戦ではしゃぐ姿もちらほら。今週、ご紹介する写真は、そんななかから私が釘付けになった一枚。アクセサリー・デザイナー、佐藤香織さんのスナップです。

「我が家のベランダもかなり雪が積もっていて、鉢たちが雪に埋もれてました。救出しながらちょっと遊んでみました。目はParisのお友達にいただいたヴィンテージパールだから、すぐに救出しないと・・・」(佐藤さんのインスタグラムより)

なんておしゃれな雪だるまなんでしょう! 目がヴィンテージパールですって。右目と左目で大きさがすこーし違って見えるのは、目の錯覚か、それともヴィンテージのせい? 胸元には、ゴールドのワイヤーで作った「merci」の文字。うーん、心にくい演出……。

冬には冬の、春には春の、その季節ならではの楽しみ方があるものですね。雪という自然からの贈り物で作るハンドメイドは、さしずめ手作りの”課外授業”といったところでしょうか。佐藤さん家のベランダも、今ではすっかり雪はなくなり、救出された鉢植えは、春の芽吹きに忙しいことでしょう。そして……雪だるまの目になったヴィンテージパールは、佐藤さんの手によって素敵なアクセサリーとして、第二の人生を歩んでいるはず。

そのヴィンテージパールに出会えるかどうかは定かではありませんが、今月26日から、銀座松屋で開催される『Size E et ScintillerK Exposition de Printemps 2014』というイベントで、佐藤さんのアクセサリーがお目見えするそう。Printemps(プランタン=春)というテーマですから、春の装いにぴったりのアクセサリーと出会えそうです。

佐藤香織さんのサイトはこちら http://scintillerk.ocnk.net

bookmark_borderフィンレイソンのスリップドレス

サイズ:⾝幅43cm、着丈83cm

フィンランドの人気テキスタイル、フィンレイソンがcraft&sewing のコーナーに登場。ダイナミックな大柄、「KEISARI」(ケイサリ)でスリップドレスを作りました。この柄は、美しい光沢と滑らかな素材感が特徴のサテン生地。サラサラとしていて、シルクのような肌触りなので、素肌にそのまま身につけるスリップドレスにぴったりです。

肩ひもと前切替には、黒いサテンバイアステープを使って、鮮やかな柄を引き締めるデザインに。クジャクの頭がドレスの前身頃にくるように裁断すると、いっそうインパクトのあるドレスになります。

材料
□⽣地:160cm 幅×110cm(⼀⽅柄使⽤)
□1.1cm ふちどりサテンバイアステープ:170m


使用した布::Finlayson JG43200-1 (A)

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製図と作り方はこちら
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