第一回目にご紹介するのはechino(エチノ)。テキスタイルデザイナー・古家悦子さんが手がけたシリーズです。echinoが誕生したのは2003年。発売以来、毎年新作コレクションを発表しています。echinoの魅力はなんといってもその配色。“echinoカラー”と呼ばれるビビッドカラーの多色使いです。鮮やかで印象的なファブリックは、洋服やバッグはもちろん、カーテンやクッションといったインテリアアイテムにもぴったり。日本はもちろん、世界中で愛されている人気のブランドです。
2013年のコレクションのテーマは「capture the color」(色を捕まえて)。「色が目に飛び込んでくるようなイメージで描きました。今回は“色”からアプローチした見せ方をしたいと考え、モチーフの昆虫や鳥、動物などは“色”を捕まえるもの達として、隠れた描き方をしています」(古家さん)。
テキスタイルを考えるときは、おもしろい見え方、ちょっとした楽しい不自然さ、不思議さがある配色を常に意識しているという古家さん。今回はトーンで見せる色合いではなく、モチーフ1つ1つに色とりどりのカラーリングを使ったそう。同じ柄でも配色によって違うイメージに見えるようなカラーバリエーションは、まさしくechinoならでは。テキスタイルの奥行きの深さを感じさせます。
acacia(アカシア)JG95800-800
“echinoカラー”に染まった「acacia」の木に動物たちが“色”に誘われて集まってきている1シーンです。カラフルなacaciaの木を主役にして、動物たちが面白そうに見え隠れするようなイメージです。
好きな場面を切り取って、ファブリックパネルにして壁に飾ったり、動物たちを切り抜いてミニピローにしてもおしゃれです。