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ハロウィンのミニチュアドールハウス

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10月半ば。もうすぐハロウィンがやってきます。
お菓子屋さんも、お花屋さんも、店頭ディスプレイはハロウィン一色です。
オレンジや黒のモールが飾られ、キャンディやチョコレートも、またたく間にハロウィンパッケージに早変わり。あちこちに鎮座したお化けカボチャも、目が合うとイヒヒと笑って、こちらを見つめています。

ハンドメイドの世界でも、ハロウィンはクリスマスと並んだ一大イベント。
写真は、ドールハウス作家の丹羽明代さんのミニチュアドールハウス「Halloween Witch」です。
「ドールハウスをキットのかたちにして、多くの人たちに楽しんでもらいたいー」。そんな思いで制作を続ける丹羽さんは、季節に合わせたキットをデザインし、ワークショップを続けています。

「『Halloween Witch』は、ハロウィンの魔女の仮装をすることを心待ちにしている女の子の部屋をイメージしました。可愛い魔女に憧れて、お化粧をしたり、ハロウィンのお菓子を楽しんだりしている様子を表現しています」(丹羽さん)

壁にかかったストライプのジャケットと水玉模様のパンツの衣装は、デザインも制作も丹羽さんオリジナル。黒いステッチが入ったオレンジの布がアクセントです。
「独身の頃の私の趣味は洋裁でした。母が幼い頃から私の服を作ってくれて、それを見て洋裁を覚えました。中学、高校、大学、OL時代、自分の服はほとんど手作りしていました。そんな経験がミニチュアドールハウスで役立っています。ただ、小さすぎるので、ミシンではなく、ボンドで作っていますけど(笑)」(丹羽さん)

アイデアの思いつくままに、デザイン違いの衣装を作ったら、プチ仮装パーティーの始まり、始まり〜!小さな衣装にキャンディをいっぱいつめて、「trick or treat」の子どもたちへ、ハイ、どうぞ。

ドールハウス作家の丹羽明代さんのサイトはこちら。
http://www.chikusa-rooms.com/spica/

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森香菜さん(cocca クリエイティブディレクター)

coccaが求めているもの、つながりたい世界とは?

東京・代官山にあるcocca(コッカ)は、ファブリックメーカーであるコッカ(KOKKA)が、プロデュースしているショップです。今回、お話を伺った森香菜さんは、coccaのクリエイティブディレクター。2006年にショップをオープンした当時から、ずっとcoccaを率いてきました。第3回 コッカプリントテキスタイル賞『inspiration』では、審査員もつとめています。

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(コッカファブリックドットコム 以下、KF)森さんがcoccaに携わるきっかけは何だったのでしょうか?

高校を卒業して、しばらくフランスに滞在していました。その後、日本に戻り、雑誌の編集やライターの仕事をしていたんです。もっとモノに関わる仕事がしたいなあと思い始めていた頃に、ちょうどcoccaがオープンすることを知り、こちらで働くことになったんです。今までの経験から、最初はプレスのような仕事をしていました。

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森香菜さん(cocca クリエイティブディレクター)』の
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bookmark_borderカルトナージュのレターホルダーボード・ペルメル

サイズ:縦32cm、横45cm、厚さ1.5cm

フジヨシブラザーズのビビッドな生地を使った、レターホルダーボードを紹介。カルトナージュの世界では「ペルメル」と呼ばれる人気のアイテムです。作ってくれたのは、8月に「ベア柄のドロワー型カルトナージュボックス」を作ってくれた、happiness boxの杉山みほこさんです。

デザイン・製作:杉山みほこ(happiness box


使用した布:
Fujiyoshi Brother’s TEXTILE film JG35000-3 (C)


材料:
□生地(A表布):50cm×40cm
   (B表布):50cm×70cm
□厚紙(A土台):A2サイズ、厚さ1mmを1枚
   (B土台):A1サイズ、厚さ1.5mmを1枚
□キルト芯:50cm×90cm
□リボン:幅1cmを2.7m
□割りピン:直径0.8cmを5本、直径0.5cmを2本
□三角吊金具:2個

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ペルメルについて、杉山さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
まぶしいくらいに色鮮やかだと思いました。普段あまり使ったことのない色だったので、どんな風に仕上がるのか生地を見た時点では正直、想像できませんでした。でも、その色とかわいい柄をそのまま生かしたいと思いました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
カルトナージュでは、よく作られるペルメルという作品です。リボンの部分にメモや郵便物を挟んで実用的に使ったり、写真などのディスプレイとしても使うものです。今回は、生地の鮮やかさに負けない鮮やかな色を合わせました。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
キルト綿(芯)を生地で包むように作るのですが、その時の生地の張り具合に気をつけていただきたいです。ゆるいと生地がたるんでしまいますし、きついと綿が潰れふんわり感がなくなってしまいます。

KF:実際に使うときのコーディネートアドバイスをお願いします。
壁掛けするように金具を付けていますが、棚などの上に置いて立て掛けて使うのもいいと思います。実用としてたくさん紙ものを挟むこともこともできますが、せっかくの生地の柄が見えなくなってしまうので、柄も生かしながら、実用できるインテリアとして楽しんでいただけたらと思います。

KF:杉山さん、どうもありがとうございました!作り方プロセスも、杉山さんに撮影していただきましたので、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

準備するもの
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必要な布と材料を用意する。

準備

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厚紙の角を切る。1㎜の厚紙は、角からそれぞれ50㎜、1.5㎜の厚紙2枚は、角から52㎜

作り方 キルト芯の準備
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1. 1㎜の厚紙の裏に、完成時のリボンの取付け位置を書いておく。

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2. その表に両面テープを貼る。キルト芯を軽く固定するためのものなので、適当に2か所くらい。

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3. 3枚重ねたキルト芯を貼る。

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4. 厚紙からはみ出したキルト芯を切り落とす。

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5. キルト芯の下に生地を重ねる

のりしろをつける
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1. 厚紙にボンドを塗る。この時、キルト芯や厚紙の切り口にボンドをつけないように注意。

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2.長い辺から順番に一辺ずつ貼って、四辺を貼る。

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残りの角の短い辺を貼る前に、布の重なり部分を切り落とす。

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4のりしろを貼る。4つの角で同じことを繰り返し、全てののりしろを貼る。

リボンをつける
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1. 表にリボンを渡し、裏側をボンドで貼る。

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2. 貼り付けたリボンを水張りテープで補強しておく。

リボンを割ピンで留める
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1. リボンがクロスした所に目打ちで穴を開ける。

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2. 開けた穴に、割ピンを差し込む。

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3. 裏で割ピンの足を割る。表のキルト芯が潰れて、周りがふっくらした状態でOK。

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4.  割ピンの割った足の上に水貼りテープを貼る。

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5.ここまでの裏側の状態。

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6. 表の部分はこれで、完成。

土台を作る
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1. 1.5㎜の厚紙にボンドを塗り、無地の生地を貼る。

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2. 角ののりしろを15mmほどに切り落とし、角の部分の生地の重なりを切り落とす。

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3. 一辺ずつのりしろを貼っていき、全てののりしろを貼る。1.5㎜の厚紙2枚とも同じようにする。

吊り下げ金具を取りつける
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1. 「土台を作る」の厚紙1.5㎜の内、1枚を裏側用にする。金具をつける位置に穴を開ける。上下、左右80㎜の位置

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2.  開けた穴に、金具を置き、割ピンを指す。

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3. 裏で割ピンの足を割る。

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4. 割ったピンの足の上に水張りテープを貼る。

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5. 1.5㎜の厚紙を裏同士を貼り合わせる。

土台と本体と貼り合わせる

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本体裏にボンドを塗り、土台の金具のついていない方に、貼りつけて完成。

製図はこちら
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コッカファブリックでは、引き続きこちらのCraft&Sewingのコーナーで作品を作ってくださる手作り作家さんを募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。

bookmark_borderFujiyoshi Brother’s TEXTILE
(フジヨシブラザーズ テキスタイル)

色彩が織りなす、不思議なリズム

待望のフジヨシブラザースの布が登場です! フジヨシブラザースは、2000年に藤芳太一郎(兄)と藤芳幸太郎(弟)により、結成されたアートユニット。鮮烈な色彩とダイナミックなタッチで、ライブペインティングや映画・舞台美術などのさままざまな分野で活躍しています。そのフジヨシブラザーズの世界を再現したのが、今回の生地。シリーズ第一弾のテーマは、「Walk of Eyes(目の散歩)」。
「極彩色の動物たち、ちょっと不思議な植物など、色彩が織りなすリズムを楽しんでいただけたらと思います」(藤芳幸太郎さん)。インパクト大の生地は、子どもたちの洋服やバッグはもちろん、空間のアクセントとして、ファブリックパネルにしても素敵ですね。

Wonderland(ワンダーランド) JG35000-1 オックス
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世界のどこかに、もしかしたらあるかもしれない動物達の不思議な島、「Wonderland」。楽しさがギュッと集まった世界観は、大柄を生かしてカーテンやファブリックパネル等にオススメです。

『Fujiyoshi Brother’s TEXTILE
(フジヨシブラザーズ テキスタイル)』の
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椅子の簡単リメイク 〜echinoのメガネ柄でカバーリング〜

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10月最初の週末は、あいにくの雨模様で始まりました。
忙しさにかまけて、クロゼットの中は、まだ半袖ばかり・・・そんなうっかり屋さんも、さすがに重い腰をあげて、洋服の入れ替えをしないといけないくらい、肌寒くなりましたね。

衣替えの季節は、お部屋も秋の装いに模様替えしたくなりませんか?
涼しげなレースのカフェカーテンは、落ち着いたトーンのコットンやリネンに、
食卓には、あったかいスープが似合う、ランチョンマットを手作りしたり・・・。

インテリアのデコレーションにも、布の出番がいっぱいありそう・・・。
さーて、何から始めようかしら、とワクワク。

そんな折、「椅子をリメイクしましたよ〜」と、手作り作家のAnriさんからメールが届きました。craft&sewingのコーナーで、echinoの新柄を使ってメガネケースやランプシェードを作ってくれた作家さんです。写真は、Anriさんがリメイクしたバーチェア。使っているのは、そうです、メガネケースを作ってくれた、あのni-coのメガネ柄!

「このバーチェアは旦那さんが一人暮らししていた頃のもの。エナメル調の合皮の汚れが、拭いても取れないのが気になって、お蔵入りしていたのですが、壊れているわけではないので捨てるには忍びなく・・・。だったらカバーをつけ替えて、お気に入りにすればいい!という発想でした」(Anriさん)

Anriさんのブログによれば、その作り方は、
1 座面部分のネジをはずす。(座面をはずしたほうがカバーのつけ替えがラク)
2 座面の大きさより、ひとまわり大きく布をカット。
3 端を1.2㎝くらいで三つ折りして、ミシンでぐるりと縫い、紐通し口を作る。
4 紐通し口から紐を通し、座面にかぶせてから、ぎゅっとしぼる。
5 再び、座面をネジでとめて、できあがり。

ここまでで、作業時間はざっと2時間(Anriさんは、なんと2脚作ったそうなので、2脚で2時間!)だそう。
「ゴムだと伸びてズレるから、紐の方がピチ~っとフィットできると思う」とAnriさん。なるほど。

これなら、カバーの取り外しもラクなので、洗濯もできるし、季節に合わせて付け替えたりもできますね。

Anriさんのブログには、この椅子のリメイクが、写真&図解つきで解説されていますよ。

Anriさんの椅子の簡単リメイクのブログはこちら
http://ananrinrin.blog51.fc2.com/blog-entry-594.html