柔らかな質感が魅力のニットジャガードのバッグです。素材のもつふんわり感を生かしつつ、しっかり仕立ての秘密は、内側に使った11号帆布。細い持ち手とシルバーカシメがスタイリッシュ感を演出しています。使った布は「mimosa」シリーズ、100%コットンのニットジャガードです。ぱっと目を引く黄色のミモザ柄は、ダークトーンが多くなる秋冬コーデの華やかな差し色になります。
使用した布:YKA-99070-1C
材料:
- 生地(表布):80cm×30cm
- 生地(裏布/11号帆布):80cm×30cm
- 生地(口布・持ち手/11号帆布):80cm×20cm
- 接着芯:5㎝×5㎝
- カシメ:直径1㎝を4組
- マグネットボタン(差し込みタイプ):直径1.5cmを1組
サイズ:縦約26㎝ 横約25.5㎝ まち幅10㎝
ニットジャガードバッグについて、武井さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
ミモザの幾何学模様デザインがとても素敵な生地、柔らかさもありながらしっかりとしたニット生地だったので、秋冬にぴったりなバッグに仕立てました。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
持ち手の幅、つける位置によってバッグの印象は大きく変わります。今回は持ち手を細くしてマチとの際につけ、シルバーカシメでスタイリッシュ感を出してみました。ニットジャガードのふんわり感は残したかったので接着芯は貼らず、口布と持ち手、裏布に11号帆布を使ってメリハリをつけました。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
11号帆布が重なる持ち手の部分は厚みがあるので、ミシン針を太いものにしたりプーリーを使ってゆっくり縫い進めるとキレイに仕上がります。ニットジャガードは伸縮性があるので、柄がきちんと揃うようにカットすると仕上がりがキレイです。
KF:コーディネートアドバイスをお願いします!
冬はどうしても暗めの色が多い服になりがちなので、バッグや小物に差し色を使うと気持ちが明るくなります。このミモザの生地はそんな差し色としてオススメなカラートーンです。大きすぎず小さすぎずのちょうどいいサイズなので、普段使いにも便利です。
KF:武井さん、どうもありがとうございました!ニットジャガードバッグの作り方プロセスも武井さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
ニットジャガードバッグの作り方
1.
生地を裁断し材料をそろえます。
2.
本体と口布を中表にして縫い合わせます。
3.
縫い代を下側に倒し、表からステッチを入れて生地を整えます。
4.
もう1枚の表布を2,3と同様に作り、2枚を中表にして底部分を縫い合わせます。
5.
底部分の縫い代は片側に倒し、表からステッチを入れて生地を落ち着かせます。
6.
もう一度中表にして、左右の脇を縫い合わせます。
7.
マチを作ります。縫い代は片側に倒します。
縫い目から1cm残してカットし、ジグザグミシンで整えます。
8.
裏袋も同様に作ります。片方の脇には返し口として10cmほど空けます。口布の中心にはマグネットボタンの補強として接着芯を貼り、足が通る部分に小さく切り込みを入れます。
9.
裏袋に表袋を中表に入れ、口部分をぐるっと一周縫い合わせます。
10.
返し口から表に返し、形を整えます。
口部分の上から5mmをぐるっと一周ステッチを入れる→マグネットボタンをつける(裏側は返し口を利用します)→返し口をまつり縫いで閉じる。
11.
持ち手を作ります。持ち手布を四つ折りにしてアイロンをかけステッチを入れます。
12.
本体の脇縫い合わせ部分から5cmのところに持ち手を縫いつけます。持ち手は口布幅3cm分を内側に入れ、画像のように表からステッチを入れます。※生地の厚みがあるのでプーリーを手回ししてゆっくり縫い進めます。
13.
画像のようにマチ側の口布を折り、持ち手を挟み込むようにし、持ち手から少し離れた部分の厚みが薄いところを1cmほど縫い合わせます。
マチ側から見たところです。
14.
カシメをつけます。
15.
完成!
◆コッカの生地はこちらからご購入頂けます◆
株式会社コッカが運営する自社オンラインショップ。
デザイナーズ生地、こだわりの日本製生地をセレクトしています。
※無料でお好みの生地サンプルをお届けする人気サービスはコチラから。
株式会社コッカが運営する楽天市場内のオンラインショップ。
キャラクター生地、お求めやすいお値打ち生地、手芸用品をセレクトしています。