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吉本悠美さんは、大学院在籍中の2013年にコッカプリントテキスタイル賞『inspiration』の審査員特別賞を受賞。2016年6月、コッカよりKESHIKI第一弾をリリースしました。「風景画を飾るように、生活を彩る布」をコンセプトにしたKESHIKIは、2025年に10周年を迎えます。10年にわたる創作活動のなかで、「変化したこと、変わらないこと」をテーマに吉本さんにお話を伺いました。

水や野菜が美味しい!というところに感動しました。すぐ近くに山や湖があるところも良いなと思っていますし、子どもにとっても良い環境かなと思います。また、織物の産地としても知られる地域ですので近くに工場が多数あったりして生産現場が近いのもありがたいです。



家の周りにシカやサルがいたことですね。一瞬時が止まったかのようにシカと見つめ合い、ジブリのような体験をしたことがありました。
自然からのインスピレーションは増えたと思います。こちらに移住してから3回くらい登山に挑戦しましたが、その時に見た自然では山道の中でしか見られない自然で印象的でした。

午前中から夕方まで仕事をしています。創作活動をはじめ、自分のブランドの商品開発、納品準備、メール返信など様々です。東京には打ち合わせやイベントなどで月に1回行くか行かないかぐらいでしょうか。




あっというまに10年間が経っていて、こんなにたくさんの柄をリリースさせてもらえていたんだなと思い、感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんの表現ができて嬉しい限りです。今見るとあの時のあの柄、もうちょっとこうすれば良かったなぁとか思うところもあります(笑)。
インスピレーションが増えたと思います。東京に住んでいた時も仕事で山梨にはたまに訪れていました。その時は東京には無い風景に刺激をもらっていました。今はその逆転現象みたいなものもあって、たまに東京に行くと、知っているはずの風景の中にもこれ面白いな〜と思うものを発見できるようになった気がしています。一方山梨では、住んでいるからこそ見えてくる身近な風景があり、季節の移り変わりで変化する風景も見ることができます。環境の変化があったからこそ視野が広がったような気がしています。
柄に対するスタンスというか、KESHIKIを通して素敵な風景を見た時の気持ちを共有したいというか、その思いは変わっていません。そして、新しく出す柄が、常に自分にとって新鮮なものをアウトプットできるようしたいという考えもそのままです。
KESHIKIは生地での販売が前提で、生地がゴールの仕事はあまり無いので、デザインする時をとても楽しみにしている存在でもあります。貯めてきたインスピレーションをどうやってアウトプットしようかなとか、どんな配色にしようかなとか、仕上がりがとても楽しみな存在でもあります。
自分がデザインするときは生地がどんな使われ方をするとかをあまり想像していないので、色々な使い方をしてくださり、とても嬉しいですし、こんな風に柄が見えてくるのかと勉強にもなります。
いつもKESHIKIを気に入って使ってくださりありがとうございます!私が見た日本で見たKESHIKIが海外の方にも届くなんて想像もしていなかったですし、とても嬉しいです。これからも素敵と思ってもらえる柄が描けるようにがんばります。
復刻柄です。山梨に移住してから朝ランしていた時に見た山がインスピレーションです。大きな色面が大胆に入った構図でインパクトがあります。裁断の仕方で柄の見え方が変わるのでぜひ何かものを作って楽しんで欲しいです。4配色で定番の色から新色はPOPな印象ものからシックな落ち着いた印象ものまであります。

家の近くにある5つの湖からインスピレーションを得て描いた柄です。湖と湖の周りにある町と山の3つを違う表情で描いたら面白いのではと思い描いた柄です。裁断されると3つの表情が良いアクセントとなるのではと思っています。


今回リリースする柄の中で一番可愛らしい雰囲気の柄となりました。家の目の前の原っぱをインスピレーションに描いた柄です。植物の種類をたくさん描かずにあえて絞り、線ごとに色や方向を変えて動きを出しています。配色もとても上手くいったなと思っていて、選びきれないくらいどれも良い色です。個人的には娘の洋服作りにこれでチャレンジしたいな〜と考えています。

テクスチャ感が全面に表現された柄になっています。東京郊外で見た大きな商業施設と駅が合体したような風景からインスピレーションを得た柄です。建物を表現するとなるといつもは色面とテクスチャ面を組み合わせて表現していましたが、今回はテクスチャ100%で描いたらカッコ良いのではと思い、できた柄です。沢山の色が混じり合って描かれているのでそこも楽しんでもらえたら嬉しいです。

PORTRAIT LABはコロナ禍の時に立ち上げたブランドです。布で何か自分の周りを装飾して気分を盛り上げられるようなものができたらという思いで始めました。
家にいることが増えてソファが欲しいな〜なんて思い、ソファの画像検索をひたすらしている時期がありました。ソファの画像を沢山見ているとソファの上に置いてあるクッションは四角ばかりだと気づき、これを色々な形にしたら面白いのではと思い作ったのがFabric object というクッションのシリーズです。

Fabric object の種類を増やし、Fabric objectとプリントテキスタイルで埋めた展示空間やインスタレーションをやって見たいです。

ここまで読んでくださりありがとうございます。またいつもKESHIKIを気に入ってくださりありがとうございます。KESHIKIは布販売なので、どんな風に使っていただいても構いません。以前、ただ壁に飾ると言って購入くださったお客様がいらっしゃり、とても嬉しかったです。ただ飾るでも、バッグでも、洋服でも好きなように気軽に使っていただけたら嬉しいです。今後も良いデザインができるようにがんばります。





