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布好き・手作り好きが集う祭典 布博 2026

「スタッフコラム」では、コッカファブリックの運営スタッフがキャッチした気になるモノ・コト・スタイルをお届けしています。第2回目は、2026年1月に横浜で開催された「布博」のレポートです。

「布博」が横浜にやってきた!

布好き・手作り好きにはすっかりおなじみになった布博は、作り手と使い手が直接交流する場として、2013年に始まったテキスタイルの祭典です。主催するのは手紙社さん。布博のほか、「東京蚤の市」や「紙博」など、年間を通じて魅力的なイベントを開催しています。

コッカの布を一緒に作るアーティストやデザイナーが出展するたびに足繁く通っていた布博。コッカファブリックでも2016年と2024年の2回、「布博」をレポートしました。

今回は久々のレポート。舞台は横浜の大さん橋ホールです。最寄駅の日本大通り駅を降りて海に向かって歩き始めます。空は雲ひとつない快晴。1月とは思えないほど暖かい日差しに早くもウキウキした気分に。大さん橋をずんずん上り、ウッドデッキの屋上をさらに進むと布博の看板が見えてきました。今回はなんと「ぬいぐるみ博」も同時開催です。

KESHKIのデザイナー 吉本悠美さん

会場に入るとアーティスティックな布が目に飛び込んできました。KESHKI(けしき)のデザイナー、吉本悠美さんのブースです。

吉本さんは、2013年にコッカプリントテキスタイル賞『inspiration』で審査員特別賞を受賞後、2016年に「風景画を飾るように、生活を彩る布」をコンセプトにした「KESHIKI」でテキスタイルデザイナーとしてデビューしました。以来、コッカとは長いおつき会い。

ブースにはKESHKIの新柄がずらり。大柄のテキスタイルだけにタペストリーのように壁一面に飾ると圧巻! 聞けば、コッカの倉庫から会場に直送してもらい、吉本さん自身もでき上がった反物を見るのは初めてだったそう。なんとこの新柄は布博で先行販売。できたてホヤホヤの新柄が全配色一堂に会しているなんて感激です。印象的なテキスタイルは大人気で、数時間も経たないうちに売り切れてしまった柄もあるとか。

ファッションショー「布博コレクション」

布博では、毎回、趣向を凝らしたステージプログラムも楽しみの一つ。今回は、出展者のテキスタイルを纏ったモデルが登場するファッションショー「布博コレクション」がありました。KESHIKIもランウェイに出ると聞いて、ワクワク。始まる前からランウェイに陣取って見守ります。

モデルを務めたのは手紙社のスタッフさん。
「一枚羽織るだけで、華やかになってすごくテンションが上がりました。力強くも繊細な色とりどりのデザインに心を洗われた気分です」(スタッフさん)

ランウェイが終わると吉本さんも一緒に舞台に立ち、モデルさんが着用したテキスタイルへの想いを語ってくれました。

「シャツワンピースとバッグの柄は原っぱをモチーフにザザザッと描いた柄です。お散歩や原っぱに出かけるときに、原っぱ柄を着ていたらおしゃれかなと思って。推しの風景のときに推しの柄を着るみたいな。行き先と模様を合わせるのもいいかなと思い、原っぱお散歩コーディネートと名づけさせていただきました」(吉本さん)

 

おいしそうなパン柄といえばGOCHISO

KESHKIのブースの並びに見覚えのあるパン柄の布を発見。坂本あこさんのGOCHISOです。坂本さんは2015年のコッカプリントテキスタイル賞で準グランプリを受賞。コッカファブリックでも幾度となく取材させていただいたデザイナーです。

久しぶりに再会したGOCHISOブースは、テキスタイルはもちろん、洋服や小物も大充実。パン柄のくつ下まで!

「パンのクッションも作りました!」と坂本さん。

糸で絵を描くーペインティングステッチ

布博にはテキスタイルだけでなく、織り、刺繍、手芸・素材、服・小物など、さまざまなジャンルのアーティストが出展しています。どのブースも興味津々でしたが、思わず吸い寄せられてしまったのは、okada marikoさんの刺繍のブースです。

2026年は馬年ということもあり、馬の刺繍作品と目が合いました。レインボーカラーの色彩の美しいこと! 糸を刺し重ねることで立ち上がるふっくらとした立体感がなんともいえません。

okadaさんにお話を伺うと、刺繍で絵を描く技法を「ペインティングステッチ」と称して作品を制作しているそう。刺繍糸は、西洋刺繍、日本刺繍など、さまざまな糸をミックスしているとか。それぞれの糸の色や質感を知り尽くした”糸の魔術師”のようです。

普段はギャラリーで作品展を行い、布博などのイベントに合わせてグッズも制作しているそう。ぜひ今度、作品展も見てみたい! と思いつつ、出会った記念に紙刺繍のキット「桃太郎のおともdeカード」を購入。完成サンプルとして飾られていたお猿さんの毛並みの色合いが素敵すぎて、思わずお持ち帰りです。明るい配色が愛らしい表情とあいまって、なんともかろやかな印象。ぜひ作ってみなくちゃ!

レトロなぬいぐるみに胸キュン♪

会場の奥へ進むと、同時開催されている「ぬいぐるみ博」の出展者ブースが広がっています。出展者全員の作品を集めたコーナーは写真撮影がOKということで、すかさずパチリ。どのぬいぐるみも個性豊か。

レトロなデザインと布使いがひときわ目を引いていたのが、シャッポさんのブースです。昭和レトロなバンビちゃんやパッチワークのロンパースをはいたくまさんなど、懐かしい香りがぷんぷん。

ぬいぐるみも気になるけど、布も気になる・・・。シャッポさんに布のことを尋ねると、おもにヨーロッパのヴィンテージファブリックを使っているそう。アトリエにはシャッポさんが集めた選りすぐりの布がたくさんあるとか。いつかコレクションを見せてもらいたい!

オープンとほぼ同時に会場に入り、夕方までじっくり見てまわった布博。ふだんなかなか会えないアーティストやデザイナーとおしゃべりしながらのお買い物はとっても楽しく、トークショーやファッションショーなど、趣向を凝らしたステージプログラムも堪能しました。

2026年の布博は、1月の横浜を皮切りに、6月は札幌、8月は京都で開催されるそう。札幌も京都も「紙博」とのコラボレーション。紙もの、布ものが一堂に会するビッグイベントになるようなので、近隣の方はお見逃しなく。
(取材・文 須藤敦子)

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