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Visit Artist File 026 : Amelie Mancini(画家、版画家、テキスタイルデザイナー)

「Visit Artist」は、コッカの布を一緒に作るアーティストやデザイナーの取材記事です。

第26回目は、画家、版画家、テキスタイルデザイナーとして活躍するAmelie Mancini(アメリー・マンシーニ)さんが登場。ニューヨークでの創作活動のこと、2026年秋にリリースしたコッカとの初コラボレーション「Terra Collection」についてお話を伺いました。

創作のインスピレーション

Kokka Fabric (KF): アメリーさんはどんな作品を制作されているのですか? 今、特に惹かれているモチーフや素材、表現方法のこと、最近取り組んでいるプロジェクトやアイデアについてお聞かせください。

Amelie: 私は画家、版画家、テキスタイルデザイナーとして、油彩や水彩からブロックプリント、テキスタイルの表面デザインまで、さまざまな素材や技法を使って制作しています。それぞれの素材やプロセスを行き来するのが好きです。素材や技法によって、色や線、題材を異なる方法で探求できるからです。

テキスタイル作品では、伝統的なフォークアートや布、子どもの絵本のイラスト、日本の版画などからインスピレーションを得ています。絵画では、女性がこの世の中をどんなふうに生き抜いて、人生のなかでさまざまな役割を担っていくのか、ということに関心を寄せています。

ふだんの暮らしと制作活動

KF:ニューヨークのブルックリンを拠点に活動されています。アトリエはどのようなところですか?

Amelie: つい最近、家からとても近いところに新しいアトリエを借りたので、とてもワクワクしています! 広いスペースで、絵を描くエリアと、クラフトやソーイングのためのエリアに分けています。布にうっかり絵の具が飛び散らないようにするために。油絵の具から水彩、ブロックプリント、モノプリント、インク、木炭、そして時にはiPadまで、いろいろな素材や道具を使っています。

KF: 新しいアトリエは、以前よりずっと自宅に近くなったんですね! 普段はどのような一日を過ごしていますか? 制作と日々の暮らしの時間は、どのように分けているのですか?

Amelie: 毎日、子どもたちを学校に送ったあとアトリエに行き、迎えの時間まで制作しています。絵を描く日もあれば、テキスタイルデザインや版画に取り組む日もあります。

週に少なくとも2日は、アートを制作するためだけの時間を確保するようにしています。その日は事務作業も予定も入れず、洗濯もしません。アトリエで制作する時間は、自分から積極的に守らなければならないと学びました。そうしないと、日々の暮らしに簡単に時間を奪われてしまうからです。

テキスタイルデザインの楽しみ

KF:テキスタイルをデザインする際、どんなところに楽しさを感じますか? プロセスの中で、やりがいや新鮮さを感じる部分はありますか?

Amelie: 動物や植物、岩、木、鳥など、さまざまな要素を描くことがとても楽しいです。じっくり見ると、たくさんの小さな発見があります。ひとつの風景として全体を見せながら、よく見ていくと小さな驚きが次々と現れてくる。そんな感覚が、パターンの中に生まれるのが好きなんです。

KF: 一方で、テキスタイルをデザインする際に、特に意識していることはありますか?

Amelie: 子ども服からブランケット、ホームリネンまで、長年にわたってテキスタイルプリントのデザインを手がけてきました。それでも、プロジェクトごとにデザイン上の課題があります。特に生地として展開する場合は、プリントとリピートの両方のスケールを適切に設定することがとても重要です。

コラボレーションの出発点

KF: KOKKAとの初めてのコラボレーションでは、どのようなアイデアからコレクションが始まったのでしょうか? 作品を布に展開すると考えたとき、どんなものを思い描きましたか?

Amelie:このコレクションでは、これまで制作してきたリノカットの版画やドローイングをもとに、砂漠、森、夜空という3つの異なる風景へと発展させました。植物や木々、野生動物、鳥など、たくさんの要素を組み合わせながらリピートパターンをデザインするのは、とっても楽しい作業。昔から、テキスタイルに描かれた植物のモチーフが大好きなんです。チャーミングでエレガントでありながら、どこか親しみや懐かしさを感じさせるところがあります。

母親になってからは、子どもたちのために小さな動物を描くことも多くなりました。描くことは、みんなにとって大きな楽しみのひとつです。このコレクションにも、そんな「ワクワクするような感覚」が感じられたらと思っています。そして、大人にも子どもにも楽しんでもらえたらうれしいです。

Terra Collection について

KF: 「Terra Collection」という名前には、どのような意味を込めていますか? なぜ「Terra」という言葉を選んだのでしょうか? コレクションとはどのようにつながっていますか?

Amelie: Terraはラテン語で「大地」や「地球」を意味します。私たちが暮らす、たったひとつの家ですね! 私たち人間だけでなく、大きなものから小さなものまで、植物や動物など、あらゆる生き物が暮らしている場所だということを、ときどき忘れてしまいます。地球には、本当にたくさんの美しさや驚きがあります。そして、尽きることのないインスピレーションの源でもあります。


KF: 「Terra Collection」は、どんなものからインスピレーションを得て生まれたのでしょうか? コレクション制作のヒントになった体験や場所、イメージ、思い出などはありますか?

Amelie: 砂漠の柄は、ジョシュア・ツリーを訪れたときの旅から生まれました。すごく衝撃を受けたんです。ニューヨークに暮らしていると、都会とはまったく異なる場所に身を置くことは、とても印象的な体験です。光や色、そして広がりのある空間……。森の柄では、子どもの頃に大好きだったおとぎ話に出てくる森を思い浮かべました。神秘的で、手つかずで、生命に満ちあふれた森です。そこから空を見上げ、雲の間を飛ぶフクロウを思い描きました。この3つの風景は、それぞれ異なる雰囲気と驚きを持ちながら、自然界を想像するための3つの方法になりました。

このコレクションでは、KOKKAのチームと一緒にいくつか異なるサイズ感を試し、最終的に、親密でエレガントな雰囲気のあるサイズに決めました。どこかトワル・ド・ジュイを思わせるような仕上がりです。

Terra Collectionの3つの柄

KF: 「Terra Collection」には、「Forest」「Owls」「Joshua Tree」の3つの柄があります。それぞれの柄には、どのようなイメージやストーリーが込められていますか? 制作する際に、特にこだわったディテールや要素はありますか?

Amelie: 「Forest」「Owls」「Joshua Tree」の3つの柄は、どれも私が大好きだった昔の子どもの本と、そこに描かれた魔法のような世界からインスピレーションを得ています。そこに、リノカットや木版画ならではの大胆でグラフィカルな表現を組み合わせました。版木を彫ることで生まれる、シンプルでありながら表情豊かな線が大好きなんです。

「Joshua Tree」は、奇妙な形をした岩や特徴的な植物が見られる、カリフォルニアの砂漠の風景からインスピレーションを得ています。

「Forest」は、おとぎ話に登場する神秘的な森をイメージした、より想像上の風景です。

「Owls」は夜空のイメージから生まれました。雲の間を鳥たちが飛んでいます。

I wanted each pattern to feel like its own little world, filled with details that invite you to look
more closely.

Terra Collectionを使う楽しみ

KF: :もしご自身で「Terra Collection」の布を使って何かを作るとしたら、何を作ってみたいですか? また、この布を使って、どんなものを作ってもらえたらうれしいですか?

Amelie:小さなクッションやトートバッグ、小さなポーチなどにぴったりだと思います。もし、すでにナプキンをたくさん持っていなかったら、ナプキンも作っていたと思います! それから、自分用にちょっとおしゃれなシャツを作る計画も、あるような、ないような(笑)。私は、存在感のある柄をファッションのアクセントとして取り入れるのが大好きなんです。

何より、この布を使って楽しんでもらえたらうれしいです。そして、実用的なものでも、インテリアなどの装飾的なものでも、あるいは、ただ眺めているだけで楽しくなるようなものでも、それぞれの暮らしに自分らしい方法で取り入れてもらえたらと思います。

KF:お話を聞かせていただき、ありがとうございました。「Terra Collection」が、たくさんの人の日々の暮らしに、少しの彩りと楽しさを届けてくれることを願っています。

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