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「スタッフコラム」では、コッカファブリックの運営スタッフがキャッチした気になるモノ・コト・スタイルをお届けしています。第5回目は、2026年5月に東京で開催された日本ホビーショーのレポートです。
ホビーショーって?
手芸好き、クラフト好きの人たちの間では、すっかりおなじみとなったホビーショーは、1976年から始まったアジア最大級のハンドメイド・ホビーの祭典です。今年はなんと50周年のアニバーサリーイヤー。コッカもかつては出展していたのですが、ここのところすっかりご無沙汰に・・。数年ぶりに足を運びました。

せっかくなら初日の朝から、と思い、10時前に会場に行ったら、すごい人です!どこから列が始まって最後尾がどこなのか、まったくわからなくて、早くもドキドキ。隣には、スーツケースを持った海外組がたくさん。どこの国から来たのでしょう。並んでいる間に聞いてみたらよかったな。

30分近く並び、ようやくチケットゲートに。久しぶりなので、会場を右回りに一つひとつ見ていくことにしました。
手織りのテキスタイルに釘づけ
ほどなく出会ったのが、Makers neo(メイカーズ・ネオ)のコーナー。今年から登場した新エリアで、手芸作品や素材、フードなどジャンルを問わず、個人出展の作家さんやクリエイターさんが集まっています。アンティーク雑貨の隣りにスイーツがあったり、蚤の市のような楽しさです。
このエリアでビビっときたのが、手織りのテキスタイル。annita artworks(アニータ・アートワークス)さんです。絵画や写真からインスピレーションを受けた色彩や柄を基本に、オリジナルの手染めの糸や暮らしを彩る布製品を制作しているそう。
草木染めの刺繍糸はやさしい色合い。刺繍するのがもったいくらい、そのままお部屋に飾っておきたくなる可愛さです。草木染めの作品や手織りのブローチもあり、ディスプレイもとっても素敵でした。




木製手芸道具の端正な手仕事
「織り」にすっかり魅せられてしまったせいか、織り機が飾られたブースにも足がとまりました。
手芸道具の制作販売と手仕事の教室を手がける糸花生活研究所さんです。え、木製のかぎ針なんてあるの? と思わず二度見。美しいフォルムと端正な手仕事がすばらしい!「午後からワークショップがありますよ」と声をかけてくださいました。時間があったら参加してみたいなあ。リボン織り機を使って、糸で絵を描くように細幅の布を織る教室も開催しているそう。


北欧&バルトのポップアップ・マルシェ
てくてくと会場の奥のほうまで進むと、「北欧&バルトのポップアップ・マルシェ」がありました。壁に飾られていたミトンに吸い寄せられてしまいました。写真はバルト三国の手仕事を扱うリガコレクションさんのブース。ラトビアの伝統的なミトンは、先の尖った三角頭のフォルムと幾何学模様の編み込みが特徴だそう。右下に飾られているのは、ラトビアの白樺コースター。レーザーカットで仕上げたという模様がとっても繊細。リボンを通してオーナメントとして飾りたくなります。

ハンドメイド素材としての畳べりは大充実
多くの人でにぎわっていたのが、畳べり専門店「FLAT」さんのブース。壁には、「伝統文化からポップカルチャーへ」というキャッチコピーが掲げられていて、心意気が伝わってきます。今ではおなじみになった畳べりを使ったクラフトですが、色・柄ともに進化を遂げています。テーブルには色とりどりの畳べりがずらり。用途を決めていなくてもその可愛さにコレクションしたくなります。

壁には畳べりを使ったハンドメイドバッグが飾られていました。コッカファブリックでお世話になっているハンドメイド作家の杉野未央子さんの作品を発見。ブルー×イエローの配色が爽やかです。

日本ホビーショー 50周年のヒストリー
ぐるりと会場をまわり、最後にたどり着いたのが、50周年のヒストリー展示「ハンドメイドクロニクル1970s→2020s」。ハンドメイド50年を振り返る企画で、当時の実際の手芸作品や道具などが展示されています。

それぞれに時代を感じますが、なかでも興味深ったのが、ミシンです。1976年、日本ホビーショーが初開催の年に発売されたのが、「コンパルDX(デラックス)」。ミシンメーカーのブラザーさんが初めて発売した電子ミシンなのだそう。今、私たちが使っているミシンよりだいぶコンパクトな印象。黄色と赤のバイカラーのデザインや大きめのボタンなど、おもちゃっぽい可愛らしさがあります。

時代の移り変わりともに、人々の関心もテクノロジーも変化していきます。そのときどきに流行りのクラフトがあるけれど、手作り好き、ハンドメイド好きの熱量だけは、いつの時代も変わらないなあ。お昼を過ぎてさらに混み合うホビーショーの会場で、人の波に押されながらしみじみと思ったのでした。



