春を待ちわびるこの季節にぴったりな、エレン・ベイカーさんの「GARDEN」シリーズ。そのなかから、愛らしいちょうちょ柄を主役にしたファスナーつきポーチの紹介です。作ってくれたのは、かなやゆみさん。刺しゅうが得意なかなやさん、チョウチョの柄にステッチをプラスして、可愛く仕上げてくれました!
使用した布:(表側⾯ A、C)GARDEN JG41700-6(C)
(表側⾯B、裏布)GARDEN JG41700-5 (B)
(表底 )GARDEN JG41700-5( C)
材料:
□⽣地(表側⾯A、C):50cm×20cm
(表側⾯B、裏布):30cm×40cm
(表底):30cm×20cm
□接着キルト芯:30cm×40cm
□トーションレース:幅2.5cm を50cm
□⾰タブ:6.5cm×3cm を1枚
□ファスナー:⻑さ20cm を1本
□25番刺しゅう⽷:⽩、茶⾊各1束
「GARDEN ちょうちょポーチ」について、かなやさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
アメリカの作家、エレンベイカーさんデザインの「GARDEN」というシリーズで、ナチュラルでスモーキーな柄と配色が魅力的でした。違う柄が同じ配色で展開されているので、組み合わせてパッチワークしてみました。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
デサインは、グレーとイエローの組み合わせで、ちょうちょモチーフをメインに配置し、パッチワークと刺しゅうで生地にアクセントをプラスしました。ファブリックに凝ったのであえて形はシンプルに。ファスナータイプのまち付きポーチに仕上げました。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
生地を裁断するときに、ちょうちょのモチーフが真ん中に入るように気をつけました。生地自体は張りがありしっかりしているので、キルトわたの接着芯のみを貼って厚みを出してふんわりさせました。ファスナー部分を表布と裏布ではさんで一気に縫うので、まつり縫いする部分が少ないように工夫しています。
KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
今回はポーチにしましたが、同じ生地でアレンジすれば、キッチン雑貨にも合いそうですね。コースターやランチョンマット、ティーポットカバーなど。。イメージがふくらみます。
KF:かなやさん、どうもありがとうございました!「GARDEN ちょうちょポーチ」の作り方プロセスもかなやさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
「GARDEN ちょうちょポーチ」の作り方
3.
表側面のAとC、Bを縫いあわせ、アイロンで縫い代を倒して押さえて整える。 全部で2枚作る。
4.
3の生地の端から5mm内側にレースをあらかじめ縫いつける。
5.
側面(3の生地)と表底の生地を中表に合わせ、4.で縫ったステッチのさらに内側を縫う(こうするとレースの出る幅が最大で均一になり見栄えがいいです)。
6.
両端ともレースを挟み込んで縫い合わせ、アイロンで縫い代を倒して押さえて整える。
7.
表布(6.の生地)の裏に、接着キルト芯を貼り、ちょうちょの柄に合わせて刺しゅう(6本どり)を入れる。玉の部分はフレンチノットステッチ、白糸の十字はバックステッチ。表底はざくざくぐし縫い(ランニングステッチ)。
8.
裏布を裁断し、表布と中表に合わせ、あいだにファスナーをはさんで縫う。両端ともつけたら裏返してアイロンで整える。
9.
革のタブを二つに折り、表地のファスナーを付けた部分から1cm下に仮止めしておく(生地の左側に来るように)。
10.
裏返した状態で真ん中にファスナーがくるように配置し、表と裏の両サイドの1cm内側を縫う。裏布は、ひっくり返し口を5cmほどあけておく。
11.
表布と裏布の「わ」になった部分の四隅を、縦2cm、横幅3cmの四角形を切り落とす(ここがまちになります)。
12.
表布、裏布とも、切り落とした部分を三角に広げて、両端のまち部分を縫う。裏布側にあけた返し口からひっくり返すと、写真のような状態になる。
コッカファブリックでは、引き続きこちらのCraft&Sewingのコーナーで作品を作ってくださる手作り作家さんを募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。