ふわほわギャザーバッグ

サイズ:縦24cm 横24cm

ふんわりとしたダブルガーゼのやさしい感じを生かしたギャザーバッグです。布はnaniIROシリーズの「Fuwari fuwari」。「ダブルガーゼ生地の柔らかな特徴を生かして、ドミット芯と合わせてギャザー寄せ、生地の柔らかな特徴と柄の素敵さがより伝わるように作品作りをしました。小さめのバッグですが、文庫本が入るサイズなので、お財布やハンカチを入れて、お散歩やちょっとしたお出かけにもお勧めです」(作者・rocco*さん)

デザイン・製作:rocco*


使用した布:
 naniIRO Fuwari fuwari JG10410 (A) ひかりの園


材料:
□生地:80cm×80cm
□薄手接着芯:80cm×50cm
□薄手ドミット芯:60cm×50cm
□ボタン:直径1.3cmを2個

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ふわほわギャザーバッグについて、rocco*さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
今回使用した、伊藤尚美さんがデザインする「naniIRO」、「Fuwari fuwari*ひかりの園」の生地は、色のグラデーションと模様が本当に素敵なので、きっと立体的になるともっと素敵になると思い、普通はあまりダブルガーゼの生地には向かないと思われる、バッグをどうしても作ってみたくなりました。実際に作品作りをしてみると、ダブルガーゼ生地ですが他のダブルガーゼ生地よりも、とてもしっかりしていて、ゆがみづらく、大変縫いやく作品作りが思っていた以上にとても楽に進みました。またダブルガーゼ生地の柔らかな特徴を生かして、ドミット芯と合わせてギャザー寄せ、生地の柔らかな特徴と柄の素敵さがより伝わるように作品作りをしました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
生地の色のグラデーションと模様を生かし、また柔らかなダブルガーゼ生地の特徴を生かすように作品をしました。生地の模様・グラデーションは、その濃淡を生かすように生地の配置を工夫しました。またダブルガーゼ生地の柔らかな特徴を生かして、ドミット芯と合わせてギャザーを寄せたことで、より柔らかな雰囲気を出すことができ、またダブルガーゼ生地で不安な強度も高めるように工夫しました。
また、デザインは他にないもので、今年で15年を迎える「naniIRO」シリーズの記念すべきお祝いの年と伺ったので、落ち着いた中にも華やかな印象のデザインに仕上げました。でも一見すると作るときに難しそうなデザインですが、バッグ口はバイアスでくるんであるように見えますが裏地と一体化で、持ち手も表に返してからの後付け、またバッグ口のステッチも省略して、できるだけ失敗が少ない作り方に工夫しました。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
生地の水通しと地直しを行うとゆがみづらく、また縫う際のミシン針は「ニット用針」を使うと生地を傷めることなく作ることができます。作品の特徴の生地とドミット芯と合わせてギャザーを寄せる際は、あまり均等にギャザーを寄せるよりも少しムラがあった方が、生地の色柄のグラデーションの表情の出方も豊かになるのでお勧めです。

KF:実際に使うときにコーディネートアドバイスをお願いします!
これからの季節の白系のお洋服と合わせると素敵かなと思っています。また小さめのバッグですが、文庫本が入るサイズなので、小さめのお財布やハンカチを入れて、お散歩やちょっとしたお出かけにもお勧めです。
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KF:rocco*さん、どうもありがとうございました! ふわほわギャザーバッグの作り方プロセスもrocco*さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

ふわほわギャザーバッグの作り方

1.
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生地は水通ししてから、アイロンがけをして地直しをしてから作り始め、表生地、持ち手に接着芯を貼ります。この作業をすることで、縫製時ゆがみやすいダブルガーゼでの作品作りが楽になります。
芯地を貼ったダブルガーゼ生地の裏面にドミット芯を合わせて、待ち針で数か所止めて、上端を5ミリぐらいの大きな縫い目でミシンを掛けます。その際、縫い始めと縫い終わりは返し縫いをしないでおくのが次にギャザーを寄せるためのポイントです。また合わせるドミット芯はそして、上端から生地の縦方向に対して、横方向に5cm間隔で5か所を5ミリぐらいの大きなミシン目でミシンをかけ、その時も縫い始めと縫い終わりは返し縫いをしないでおきます。

2.
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上端と合わせて合計6か所大きいミシン目でミシンをかけたら、上端から順に縫い始めと縫い終わりの糸を引いて、ギャザーを寄せていきます。ギャザーを寄せるとき、均等にならず寄せ方にムラが出てしまっても、それはそれでギャザーに表情がでるのであまり気にしなくても大丈夫です。ギャザーを寄せたら、ギャザーを寄せた状態で縦24cm×横26cmの寸法に整え、寄せたギャザーが崩れてしまわないように左右の糸はクリップでとめておきます。

3.
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寄せたギャザーずべての縫い目の上を通常のミシン目(2mmぐらい)で縫っていき、ギャザーを固定していきます。このとき、目打ちを使って、ミシンに生地を送っていくと綺麗なギャザーが寄せられます。
この時も均等にギャザーが寄らなくても大丈夫です。これで表地の準備は終了です。

4.
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表生地の準備が終了したら次に、裏地と表地を中表に合わせて口側を縫っていきます。このとき、裏地のガーゼ生地の四方をロックミシンまたはジグザグミシンをかけておくと、縫っている途中でほどけにくく、また後で行う、返し口の始末もやりやすくなります。

5.
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裏地を表生地に縫い合わせて、返し口から表に裏地を縫いしろにかぶせるようにして返し、返し口を手縫いで縫い閉じます。縫ったあとに、持ち手を縫い付けていきます。表に返してから、持ち手を4か所縫い付けるので、持ち手の長さや付ける位置をお好みで調整することができて、また失敗せずに作ることができます。

6.
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持ち手の左右の長い部分をお好みのところでクロスさせ、ボタンを手縫いで付けて完成です。

裁ち方図と作り方はこちら
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