街並にワンコがひょっこり顔を出す楽しげなプリントは、IHME CHAMBERシリーズの「ワンだふる仕掛けの街」。インパクト大の総柄を活かしたギャザ―スカートは、ヨークを作ってウエストスッキリ、さらにパイピングテープ使いでワンランク上の仕上がりに。コットンリネンのキャンバス地なので、バッグや小物づくりにも向いています。
使用した布(ヨーク、前後スカート):IHME CHAMBER EEA-2002-1A
材料:
□生地:110cm幅×1.8m
□ゴムテープ:6コールを1.8m
□パイピングテープ:パイピング部分の幅0.3cmを105cm
ヨークギャザースカートについて、あんりこさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
少し離れてみた時によく見える柄かなと感じまして、大きな面積を使うスカートにしてみました。素材感はバッグやインテリアの方が向いている生地ですが、強いハリを活かす方向のギャザースカートです。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
ひと手間プラスのパイピングコードをヨークとスカートの間に挟んでいます。これだけのことですが、全体の印象が引き締まります。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
パイピングコードを挟むとヨークにハリが出ますので、やせ型の方は、ご自分サイズに合わせて幅を削る方が落ち着くかと思います。
KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
ウエストゴムの仕様ですが、トップスインでも着やすい、細ゴムを複数本使う形にしています。コンパクトなトップスはインで…反対にオーバーサイズのニットやパーカーでカジュアルに…ギャザースカートは割と万能なスカートです。
KF:あんりこさん、どうもありがとうございました!ヨークギャザースカートの作り方プロセスもあんりこさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
ヨークギャザースカートの作り方
1.
2018年1月にご紹介した「ヨークギャザースカート」と同じ形です。ここではそのアレンジ部分であるパイピングコードをピックアップしています。まずは、縫い代1cmで本縫いした時に、コードがいい具合に出るのかを確認してください。幅が広過ぎたらその分のコードをカット、もし狭かった場合には、仮止めの際に狭い分をヨークからずらしてください。画像は、ギャザーとコードを同時につけるのは難しいので、ヨークに、コードを7mmで仮止めしているところです。
2.
コードが付いたら、スカートにギャザーを寄せながら縫い合わせていきます。この時、コードの段差でミシンの押え金が落ちてしまうなど縫いにくい場合には、画像のような、ファスナー用の片押えや細いアタッチメントを使ってみてください。