いち早く秋の装いが楽しめるロングカーディガンが登場!厚手のコートが必要になるまでの間、カジュアルにもフェミニンにも着こなせるお役立ちアイテムです。使った生地は「ニットJQ」シリーズのジャズネップニットJQ。型紙不要、直線裁ちだけで作れる簡単ソーイングなのでオススメです。
ロングカーディガンについて、あんりこさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
とても繊細で編み目の美しいニットで、シンプルな形でも素敵な雰囲気にしてくれる生地です。ザクザクの編み目ですが、テンションはそれほど高くないので、ニットに不慣れな方でも扱いやすいかと思います。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
本格的なアウターを着るまでの秋口、ロングカーディガンはとっても便利なアイテムですが、長いというだけでも型紙→裁断、縫製を始めるまでに一苦労です。それはよくわかりますので、型紙不要でも出来てしまう直線のみで作ってみました。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
縫製はそれほど難しくはないのですが、長い裁断が大変かと思います。この生地はプリントではなくジャガードなので布目を通しやすく、柄を見ながら裁断すると楽ですよ。
KF:どんなふうに着こなせばいいでしょうか?
画像は158cm/9ARが着用しています。試作でショート丈でも作ってみましたが、それもサラっといい感じでした。丈の変更は裾と平行にカットしていただくだけです。よく着るボトムとの相性で、ロング、膝、ヒップなど、丈を決めてみてください。
KF:あんりこさん、どうもありがとうございました!ロングカーディガンの作り方プロセスもあんりこさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
ロングカーディガンの作り方
1.
前の開き~後の縫代始末を続けてしている所です。約2.4mを縫うことになりますが、長い分、重みもかかります。ミシンの送り歯に頼って引っ張ると伸びて美しく出来ませんので、左手で生地を少しずつ持ち上げて重みを減らしてあげてください。
2.
後襟ぐりの開き止まり部分です。負荷がかかるので、補強のステッチは忘れずに入れてください。
3.
袖付けをする所です。身頃にほぼ垂直、直線の袖をつける時には、身頃と袖の縫代が同じようには倒れません。そのため、袖下と脇をそろえて、前身頃と後身頃それぞれのキワキワをマチ針で固定してください。
4.
そしてミシンは脇をまたがずにかけます。袖下と脇の縫目キワキワから始めてぐるり、キワキワで止めます。すると、画像のように、身頃の縫代が引っ張られることなく縫い合わされます。
コッカファブリックでは、引き続きこちらのCraft&Sewingのコーナーで作品を作ってくださる手作り作家さんを募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。