これからの季節にぴったりの軽やかなスカートです。使った布は、テキスタイルデザイナー、浦佐和子さんが手がけたkuiskaus(クイスカウス)の「KUPLAN KUKKA」(泡の花)。今シーズンに加わった新色の2色でリバーシブルスタイルに。生地は、80ローン塩縮。シルクスクリーンのプリントのあとに、浦さんオリジナルの型を重ねて、透明のプリントを施し、塩縮をかけた特別な生地です。
リバーシブルスカートについて、あんりこさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
今回は新色とのことですが、以前同じシリーズの布で「リボンブラウス」を作ったときに、ローンでも適度なハリがあったことを記憶しており、生地をたっぷり使ったスカートにしたら、パニエのような効果が出るかもしれないと思い、素材感を活かしてみました。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
単体ではあくまでも薄手でやや透け感もあるので裏地をつけたいところですが、新色を2色使って、リバーシブルで楽しめるようにしました。紫を表にした時に裾からチラリと黄色が見えるのも春らしいアクセントになるかと思います。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
薄手の生地なので、ウエストのゴムも1cmと細く柔らかいものを選んでいます。アレンジでゴムを使わずにリブなど伸縮素材をウエストに使ってもステキだと思います。
KF:どんなコーディネートがおすすめですか?
女性らしいコーデはもちろんですが、Tシャツに靴下とスニーカーなどカジュアルコーデも可愛いと思います。
KF:あんりこさん、どうもありがとうございました!リバーシブルスカートの作り方プロセスもあんりこさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
リバーシブルスカートの作り方
1.
裁断した所です。春色の軽やか素材で、これだけで気分が上がりますね。
2.
短い方を表ではいた時には、長い方の裏は裾がチラリと見えます。長い方の脇は折伏せ縫いをしていただくと、裏っぽく見えません。裾はより軽く仕上げる為に巻ロックにしていますが、ロックミシンをお持ちでなければ、細かいジグザグか、二つ折りで始末する場合は縫代を最低7cmくらいつけてください。
3.
短い方の脇は見えませんので、ロックまたはジグザグでOKです。裾はやはり巻ロックですが、縫い終わりはこのように少し縫い始めに重ね、糸の端を針に通して糸と布の間をくぐらせて始末します。
4.
リバーシブルをより簡単に仕上げるためにベルトはつけません。表に返す前に、アイロンできっちりと縫代を割っておくとキレイに返ります。
5.
ゴムはあらかじめ輪に縫っておき、ウエスト部分にはめながら一気に仕上げます。画像のように、ミシンをかけている所は平らに、ゴムを伸ばすのではなく、生地を少しずつずらす感じです。
6.
ウエストをぐるりと縫い終わったら、ギャザーを均等に整えて、完成です。
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