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羊毛フェルトの金魚

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花火、祭りと、海の日を目前に、各地でさまざまなイベントが開かれています。本日、明日と、東京ビッグサイトで開催中のハンドメイドインジャパンフェスで、夏の風物詩、金魚に出会いました! 金魚作家の矢萩ひかるさんの作品です。たっくさんのブースのなかで、ひときわ目立っていました。

全長1mくらいはあるのでは?と思える超デカ金魚は、もはや金魚という可愛い名前で呼ぶには恐れ多いほどの圧倒的な存在感。まるでナポレオンフィッシュのような風格です。うろこや尾ひれの透けた感じがリアルに再現されています。

「小学生の頃から金魚が大好きで、ビーズや羊毛フェルトで金魚のみを制作しています」(矢萩さん)

金魚といえば、思い浮かべるのがお祭りの金魚すくい。子どもの頃、お祭りにいくと必ず「やりたい!」とせがんで、ワクワクしながら1回、2回とトライ。なかなかつれなくて、金魚すくいのおじさんがお情けで、何匹か分けてくれた……。そんな思い出、ありませんか?

「日本の子どもたちが、最初に金魚と出会うきっかけは金魚すくいではないかなと思います」と矢萩さん。最近は金魚を連れて帰らせない親も多くて、そのせいもあり、金魚すくいがお祭りに出るのも減ってきているそう。
「今まで日本文化でもあった金魚が日本で衰退していってしまう……。金魚は、子どもたちに命を学ばせる役割もあるし、日本の文化にもなっています。その金魚が衰退していくのは悲しいこと。そこで、子どもたちと金魚が出会う形を、金魚すくいとはまた違った方法で作っています」(矢萩さん)

子どもたちに金魚のクラフトを教えるワークショップも行なっているという矢萩さん。会場には、「ナポレオンフィッシュ」級の金魚と一緒に、ストラップの金魚、バレッタの金魚など、子どもたちが身につけられる可愛い金魚たちもたくさん並んでいました。
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矢萩さんのブログ「ダイスキンギョ」はこちらhttp://g1n5g0y2o.blog24.fc2.com