echinoデザイナーの古家悦子さんにインタビューしたとき、「テキスタイルを使ってどれだけ心地よく暮らせるか」を常に考えながらデザインしているというお話を伺いました。
身に纏うものとしての洋服、持ち歩くものとしてのバッグやポーチ……。
身近なソーイングアイテムのほかに、インテリアやホームデコレーションにも自在に布を生かせたら、暮らしの空間もいっそう華やぎそうですね。
厚紙に布を貼って仕上げるカルトナージュは、そんなホームデコレーションとして気軽に楽しめるクラフトです。
こちらはカルトナージュ作家、杉山美保子さんの作品。
底とふたに使っているのは、ご存知echino。2013年コレクションのinsectです。ピンクや紫などechinoカラーの布に呼応するかのように、ふたをあけると色とりどりの刺繡糸が顔を出します。「刺繍糸をそのまま収納できるよう、箱のサイズを長めにし、お道具箱より浅いサイズに仕上げています」(杉山さん)。収納したいものの大きさに合わせて自由に設計できるのも、カルトナージュの魅力です。
そしてこちらも杉山さんの作品。
「ハガキサイズの箱で、付箋で仕切って年賀状の保管に使っています」(杉山さん)。
もらうたびにうれしい年賀状ですが、整理や保管に困るのも事実。こんなふうに美しい布箱に収納したら、そのまま書棚に飾ってディスプレイ小物としても力を発揮してくれそうです。
この箱に使われている布もechino。2012年に発表されたコレクション、cockatielです。鮮やかな色をまとった鳥が、グランドカラーの黒に浮き上がり、目の覚めるような美しさです。ターコイズブルーの無地をふたに合わせて、さわやかな印象に仕上げています。
毎年出されるechinoコレクションからお気に入りを選んで、その年の思い出ボックスを作るーー。そんな楽しみ方もできそうですね。
4月のホビーショーでは、echinoで作るクリップボードのワークショップを担当してくださった杉山さん。2015年のコレクション3柄を使った作品は大人気で、お子さんから海外のお客様まで参加、定員をはるかに上回る方々が予約時にブースに集まり、杉山さん自身もうれしい悲鳴をあげたそう。
こちらはそのときのクリップボード。
ワークショップの際に活躍したペンスタンドも、クリッブボードと共布で作りました。
杉山さんのブログには、日々、創り出される素敵な布箱がいっぱい。
定期的に行なわれているレッスンの情報も日々更新されています。
「日常的にテキスタイルがあるような空間」の第一歩として、美しい布箱を作ってみませんか?
杉山美保子さんのブログ http://happbox.blog.fc2.com