第2回めのtextile story でご紹介するのは、nunokara(ヌノカラ)です。こちらはコッカのデザインチームが企画・デザインしたシリーズです。テーマは「誰もが知っているおとぎ話」。今まで数々の布を手がけてきたコッカ、なかでも、赤ずきんちゃんなどの童話・寓話のシリーズはいつも大人気。今回の生地は、その人気のおとぎ話を、ちょっぴり大人っぽく、北欧風にアレンジしたものです。
nunokaraのもうひとつのポイントは、100%オーガニック・ファブリック。コッカの布は、そのほとんどを日本で生産していますが、こちらの布はメイド・イン・コリア。GOTSというオーガニック・テキスタイル世界基準で認定された、韓国の工場でプリントされています。残念ながら日本にはまだGOTS認定の工場はありません。「自然にやさしく、心地よく、地球のためにちょっと良いことを」―。そんな願いを込めて韓国のGOTS認定工場で生産した、コッカ初の試みです。
フラワー
nunokaraシリーズの第一弾は、「おやゆび姫」。こちらの布は花から誕生したお姫さまを描いています。キャラクター性を極力薄め、幾何っぽくデフォルメしました。シンプルに布一枚でトートバッグを作っても十分に見栄えがします。
カエル
おやゆび姫がカエルにさらわれる―。そんなシーンを切り取りました。こちらも物語を忠実に描写したのではなく、そこに登場するモチーフをデザインしています。色数を極力抑えてシンプルに、赤いテントウムシが可愛らしいアクセントになっています。
ツバメ
カエルにさらわれたおやゆび姫が、ツバメに乗って帰ってくるシーンです。ツバメと雲を連続模様にデザイン。nunokaraのシリーズは、やわらかいシーチングなので、あまりパリっとしていない、ふんわりとしたバッグや洋服にも向いています。