ちぎり絵の手法で表現するテキスタイル
みなさま、お待たせしました! 第3回 コッカプリントテキスタイル『inspiration』の大賞受賞者・紙野夏紀さんのテキスタイルデザインの布がようやくできあがりました! その名もTörten(テルテン)。バウハウスの集合住宅「テルテン・ジードルンク」のような、人々が集まって住み、自然と調和しながら営む文化的な生活がテーマです。
紙野さんのテキスタイルの特徴は「ちぎり絵」。色を塗った紙を手でちぎっていく制作スタイルで、まっすぐでない独特な線でモチーフを描いています。
テーマは「旅」。電車や乗り物の柄を作りたかったという紙野さん。「森とか湖とか、地図っぽくなくて、ずーっとつながっているものに挑戦したかったんです。電車を入れたり、線路を入れたり」。キッチンまわりの小物はもちろん、カーテンなどの大きな面で使ってもインパクトがあります。
田舎風景を描いた布。「バウハウスを訪れたときに、その庭でみたりんごの木がイメージです。人が生活しているっていう感じを出したかった」。カバンや、子ども用の洋服などに向いています。
マリンというイメージで仕上げた布です。「海の近くに住んでいて、そこでヨットをよく見かけたので…。線は海図のイメージです」(紙野さん)