台形ポーチの作り方

サイズ:縦14cm 横(入れ口)18cm (底)24cm まち8cm

北欧チックな雰囲気が漂う動物柄のポーチです。少し厚みがある綿麻のキャンバス地で作りました。カッチリとした台形のフォルムが、可愛くなりすぎず、大人の女性でも持ち歩ける雰囲気に。化粧品などのこまごましたものを入れるのに役立ちます。

デザイン・製作:中山佳苗


使用した布:
 Nordic Line P39400-401 (A)


材料:
□生地(表布a):70cm×20cm
   (表布b):70cm×10cm
(裏布):70cm×20cm
□接着キルト芯:70cm×20cm
□ファスナー:長さ18cmを1本
□チャーム:1個
□丸カン:直径0.5cmを1個

cs159_trapezial_pouch

台形ポーチについて、中山さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
北欧の童話に出てくるようなクマの顔が「絶妙」と思いました。
遠目で見ると幾何学模様にも見えてきます。
丸みのあるものを作ると、ちょっと子供っぽくなるような気がしたので、カクカクっとした台形のポーチを作ってみました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
ポイントは、横から見た時の切り替え部分の緩やかなVラインです。切り替え布を茶色などにすると無難になり過ぎてしまうので、思い切ってテンション高めのターコイズ色(リネン)と合わせ、個性的な配色にしました。

cs159_charm
ファスナートップにクマのチャームを付けて、可愛いさもUP!

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
ファスナーの端を折り曲げて縫い留めておくことによって、サイドを縫った時に縫い目がゴロゴロせずスッキリ仕上がります。
ファスナーの際にミシンステッチをかけるとき、中布を縫わないようにするのもきれいに仕上がるポイントです。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
キルト芯を挟んでいて、底が広い(マチ8cm)ので、シャキッと自立します。化粧品などを入れるポーチにしてもいいし、このままクラッチバッグ風に持ってもいいと思います。

KF:中山さん、どうもありがとうございました!台形ポーチの作り方プロセスも中山さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

台形ポーチの作り方

1.ファスナーの準備
cs159_p1
ファスナーを裏が上に来るように置き、端を直角に折ります。

cs159_p2
折った三角の部分を倒すようにもう一度折り縫い留めます。
全ての端を同じようにします(全4ヵ所)。

2.ファスナーを縫い付ける
cs159_p3
表布の上にファスナーのスライダーが左に来るように置きます。
ファスナーの中心と表布の中心を合わせます(中表に)。

cs159_p4
縫い代5mmで縫い、この上に中布をかぶせて

cs159_p5
7mmのところを縫います。

cs159_p6
中布を開くように置き、ファスナーの際にステッチをかけます(赤線)。
反対側も同様に縫います。

cs159_p7
中布側から見たところ。
ファスナーの際のステッチは、中布を縫っていません。

3. 表布のサイドと底ラインを縫う(赤線)
cs159_p8
切り替え部分(★印)をキッチリ合わせること!
先に切り替え部分のみをミシンで縫ってから、他の部分を縫うとずれにくいです。
切り替えで布の色が違う時は、糸の色を替えて縫います。
中布側も同様に縫います(返し口を7~8cm開けておくこと)。

6.マチを4か所縫う
cs159_p9
横と底の縫い目を重ねて、1cmの縫い代で縫います


cs159_side
切り替え部分をキッチリ合わせるとサイドがカッコよくなります

裁ち方図と作り方はこちら
button_tt

コッカファブリックでは、引き続きこちらのCraft&Sewingのコーナーで作品を作ってくださる手作り作家さんを募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。