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ポシェット百物語

「一年の計は元旦にあり」。手芸愛好家のみなさん、今年はどんなソーイングを楽しみますか? 2015年最初のInspirationでは、布好きさんの創作モチベーションがぐーんとあがりそうなストーリーです。

まずはこの写真、ご覧ください! ポシェットがずらり! 圧巻でしょう?
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袋物を作っている文袋屋の八木文子さんの作品展、「ポシェット百物語」の会場です。八木さんは、2007年からヴィンテージの着物地や帯地、てぬぐいなどを素材にして、袋ものを作り、手作り市などで販売しています。今回の作品展では、すべて異なる布を使い、同じ形のポシェットを100点も作ったそう。すべて1点もの。

「ポシェット百物語」の着想は、アーティストの宮嶋結香さんの小さいフィギュア。
「宮嶋さんのナッツ隊という小さなフィギュアがずらりと並んだ姿を見たとき、『あ!!』と思いました。小さいものが精一杯の大きさでずらりと並んでいるその健気さ、カッコよさといったら……! 私も小さなポシェットをずらりと並べてみたいと思ったんです」(八木さん)

100点のなかでも、ひときわ渋い魅力を放っているのが、”問答無用”の大島紬。
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ユニークなてぬぐい作品も随所に。こちらは「カッパ アップリケ」。
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「浜文様さんのてぬぐい本、『にほんの妖怪』から、カッパくんに登場してもらいました。どうにも人間臭いカッパくんたちです」

そして、こちらはカエル。
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「手芸店の壁そばに置かれたダンボールの前を通りすぎたとき、視界の端に引っかかったのがこのカエルくんたちでした。妙にリアルで、ウォー! って感じです」

じつは八木さん、今年、還暦なのだそう。
「40歳のときに大病をしましたが、おかげさまで20年間再発もなく、生き延びてきました。この作品展は、いわば還暦記念。還暦に至る自分の一日一日の積み重ねを思い、恵まれた出会いと愛情に感謝しつつ、大好きな布でポシェットを作りました。布好きなので、制作中も布を見ているだけで幸せでした」

渋めの着物地からユニークなてぬぐいまで、一期一会の出会いでこの世に生まれたポシェットたち。どの作品にも名前がつけられ、八木さんが布に出会ったときのエピソードがほのぼのと綴られています。

100点めの作品は、昨年末このコーナーでもご紹介した深澤ユリコさんのてぬぐい「ヘアーカタログ」です。
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さて、みなさんは何を作ります?


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