etocotoのブックカバー

サイズ:縦16cm、横29.5cm(広げた状態) 文庫本サイズ

イラストレーター、etoさんがデザインしたシリーズ、「etocoto」(エトコト)を使ったブックカバーです。作者は、9月に「おしゃれソーイングの丸底小物入れ」を制作してくれた、人気ブロガーのneige+さんこと、猪俣友紀さんです。花や小鳥をちりばめた小柄、「めでたばな」と、かんむり小鳥の大柄が印象的な「ひみつの花園」の2柄を使って、2パターン作ってくれました。

デザイン・製作:猪俣友紀(neige+)


使用した布:
ブルーのブックカバー etocoto ひみつの花園 JG36200-201 (B) 
茶色のブックカバー etocoto めでたばな JG36200-200 (D)


材料(1点分、指定以外は共通):
□生地 ブルーのブックカバー
   (表布A、裏布):50cm×20cm
   (表布B):30×20cm
   (表布C):30cm×10cm
    茶色のブックカバー
   (表布A、表布C):50cm×20cm
   (表布B、裏布):40cm×20cm
□接着芯:50cm×20cm
□テープ:幅2.1cmを20cm、幅0.5cmを30cm
□レース(ブルーのブックカバーのみ):幅0.5cmを40cm
□太穴ビーズ(ブルーのブックカバーのみ):直径1cmを1個
□レース(茶色のブックカバーのみ):幅1.5cmを20cm
□ボタン(茶色のブックカバーのみ)直径1.2cmを2個

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etocotoのブックカバーについて、猪俣さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
一目見たときにインパクトのある生地だったので、カバンの中に持ち歩きたい生地というイメージでした。自分が普段から本を持ち歩くのでブックカバーが一番と制作しました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
作り方をシンプルにすることで、短時間で仕上がるようにデザインしています。また、生地の柄を生かして、広げたときの印象もイメージしました。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
本を実際挟む部分は蛇腹に折りたたむ構造。ここがずれてしまうと全体のバランスが崩れてしまうので、“合印”(ノッチ)をいれて、正確に作ることが大切です。丁寧にしつけをしたり、待ち針で留めるなどして縫うことをおすすめします。

KF:実際に使うときのコーディネートアドバイスをお願いします。
お気に入りの本を常に入れて持ち歩くとそれだけで気分が上がります♪ インパクトのある生地で作ったブックカバーは、市販品とハンドメイドの見分けがつかないくらい上々な出来栄えになると思います。

KF:猪俣さん、どうもありがとうございました!etocotoのブックカバーの作り方プロセスも猪俣さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

ひみつの花園(ブルー)のブックカバー

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1. まず上下の生地をはぎあわせる。


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2. 中心に紐を取り付ける印をつけて仮縫いしておく。


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3. はぎあわせてからミシンステッチを入れる(2本入れることで強度が増す)。


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4. 本を挟む部分は合印に合わせて蛇腹折りし、クリップなどで留める。


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5. 内布に接着芯を貼り、本体に表あわせで合わせる。この時、しおりのテープや紐を一緒に縫いこまないように中心に寄せておく。角はこうして折りたたんでから、返し口となるジグザグミシン処理した場所から引っ張り出す。


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6.返し口となる部分からぐるりとミシンで縫い合わせる。


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7. しおりの部分に補強の意味で色を変えてアクセントのミシンステッチを入れ完成!

作り方 めでたばな(茶色)のブックカバー
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1. 図のようにはぎあわせ、レースを縫いつける。しおりになる部分、サイズ調節のテープを合印(ノッチ)に合わせて仮縫いしておく。

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2. 蛇腹になる部分は合印(ノッチ)にあわせてアイロンで折り目をつけておく。


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3. クリップなどを使って挟んでおく。待ち針でもOK。


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4. 内布になる生地に接着芯を貼り、表あわせで3に合わせる。


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5. ちょうどロックorジグザグミシン(縁かがりミシン)をかけた返し口になる部分から縫い始め、ぐるりと端を縫い代で合わせる。


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6. 角の部分はこうして折りたたんでから表に返すときれいに角が出る。


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7.形を整え、しおりの部分に強度も含めてアクセントのミシンステッチを加えて完成。

製図はこちら
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