季節の変わり目に欲しい1着。コートワンピース

*作品写真の無断転載はご遠慮ください。

朝晩涼しくなる季節に欲しくなるのが、さらっと羽織れるコート。秋から冬へと季節が進んだら、前をしめてワンピースに。コートにもワンピースにもなる便利な1着です。使った布はcoccaのオリジナルファブリック、[ペーパーフラワー]。レーヨン特有の滑らかな風合いのキャンバス生地は、1年を通して使いやすい生地です。細長いテープのような紙が集まってできたレトロな花柄がインパクト大!秋のおしゃれがもっと楽しくなりますよ。

デザイン・製作:あんりこ


使用した布:cocca EEA-3320-1C


材料:
□生地:108cm×3.2m
□接着芯:90cm×90cm
□アメリカンホック:直径1.5cmを6組


サイズ:後ろ丈97cm

コートワンピースについて、あんりこさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
レトロな素敵な柄!柄に寄せて、レトロな風味が出るようにしてみました。麻×レーヨンでも、生地が逃げる事もなく、アイロンもよく効きましたので、お洋服ビギナーさんでも扱いやすいかと思います。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
季節の変わり目、コートの前の羽織ものとしても活躍するような形を目指しました。前を閉じてしまえばワンピースのようでもあり、袖も太く全体的にゆったりなサイズ感なので、中に着ることもちゃんとできると思います。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
各所、ミシンの難所はないのですが、襟のカーブは慣れないと少し縫いにくいかもしれません。まち針を細かくとめるなどしてみてください。また、目立つ部分でもあるので、このレシピでは裏を安全策の手縫いにしました。

KF:コーディネートアドバイスをお願いします!
リブタイトスカート、この秋も出てきていますが、写真を撮るのに最後まで迷いました(笑) ロングスカートやワイドパンツの重いコーデもよく似合います。また、秋も深まりましたら膝丈スカートにカラータイツも可愛いと思います。

KF:あんりこさん、どうもありがとうございました!コートワンピースの作り方プロセスもあんりこさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。


1.

前端の裾は余分な縫代をカットして厚みを減らしているのですが、理屈を覚えておかれると、着丈を微調整したい時にいいですよ。裁断時に落としてしまう指示も多いですが、アイロンで整えてからだと多少狂っても取り返しがつくので、私はだいたい縫う直前に落とします。

2.

肩がつながったら、襟を作ります。特に前端はしっかりとアイロンで整えておくと、後で楽ちんです。

3.

パーツがつながったところです。ポケットをバイアスでとっているのですが、合うようで合わない柄合わせに悩まなくてすむ手段として有効です(笑) そして袖のカフスは一気につけてロック始末をしていますが、お嫌でなければ、ここも襟同様、裏側を手でかがるのもお勧めです。

4.

襟の裏側を手でかがる時に、表側と寄れないように特にご注意ください。よれると不要な横じわが目立ってしまいます。回避は、要所の他にもまち針を数本さしてください。

5.

ボタンホールを作らないで済むように、ここではアメリカンホックを使ってみましたが、もちろんボタンでも。また、スナップも縫い付ける手間はかかりますが、表に出ない利点もあるのでお勧めです。

◎裁ち方図とソーイングレシピ

◎PDFでもダウンロードできます
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