今回の作品は、ヘッドドレスです。ステンドグラスような透明感のある色彩が美しい、JUBILEEのmosaicを使いました。作ってくれたのは、本コーナーでおなじみのAnriさんです。
ヘッドドレスについて、Anriさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
60ローンと薄手で、キレイ色がたくさん!スカーフを連想させ、真っ先に頭につけたいと思いました。程よくハリがあるので薄手でも扱いやすく、緻密さが必要なものでも縫いやすい布だと思います。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
折りたたむのではなく、ギャザーで幅を決めるようにしたので、トップにはクシャっと自然なプリーツが入ります。キレイ系でもモード系でもなく、普段着に使いやすいことを目指しました。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
フリーサイズですが、サイズを変えたい場合には、平ゴムを±0.5〜1cm程度調節するといいと思います。
KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
画像ではロングヘアをゆるく編み込んでいますが、結んだり下したりおだんごにしたり、髪の長さもボブやショートでも。無造作ヘアにプラスするだけで手を掛けたように見え、忙しい主婦の朝にもいいと思います。
KF:Anriさん、どうもありがとうございました! ヘッドドレスの作り方プロセスもAnriさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
ヘッドドレスの作り方
1.
裁断の際の注意は、柄の配置です。本体中心付近の柄が一番目立ち、また正面から見た時におでこにきますから、好みによって選ぶといいと思います。
2.
幅を固定するためギャザーを入れます。ギャザーを固定させる時、ギャザーを寄せるための粗いミシン目のできる限り近くに針を落とすと、粗いミシン目の糸を抜いた後の針穴が目立ちにくくなります。近くといっても糸を割ってしまうと抜けにくくなるので、注意しながら針を進めます。
3.
ギャザーはアバウトで大丈夫ですが、気持ち真ん中に多く寄せる感じです。これを中表に縫い合せて筒状にします。
4.
ゴムにかぶせる布は、あらかじめ出来上がり線でしっかりとアイロンをかけておきます。
5.
平ゴムを縫付けます。ゴムをかなり引っぱりながら縫うことになるので、端をまち針でしっかりと固定しておきます。この工程は省いても作れますが、ここで固定しておくと後でつけるより楽です。
6.
ゴムを縫付けた状態です。このようにかなり縮まるので、4のアイロンが後の工程で効いてきます。
7.
本体の端をゴム部の幅に縮めます。きっちり均等でなくても大丈夫ですが、生地が薄いとはいえ厚みが集中しないよう、こんな感じでたたむといいと思います。
8.
パーツを縫い合せて「わ」にします。1cm重ねて端を縫い、さらに中のゴムの端も再度縫いとめるため7mm内側にもミシンをかけます。
9.
最後に、またゴムを引っ張りながらミシンをかけて閉じます。
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