シックなモノトーンにマスタードカラーのポケットがアクセントになった、おしゃれなリュックです。こちらの布は2柄とも「FABRIC CARAVAN BY YURTAO」シリーズ。しっかりと厚みのある綿麻キャンバスの「ibara」を表布に、シーチングの「zakuro」をポケットと内布に使いました。
使用した布: (表布・口布・底・肩ひも・タブ):JG50750-1A
(ポケット・端布・裏布):JG50740-1B
材料:
□生地(表布・口布・底・肩ひも・タブ):110cm幅×1.1m
(ポケット・端布・裏布):110cm幅×1m
□ファスナー:長さ40cmを1本
□ワイヤー口金:幅24cm、高さ5cmを1組
□Dカン:内径4cmを4個
リュックについて、猪俣さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
まずはしっかりとした生地の厚みと、品のあるモノトーンの配色がとてもおしゃれで、どんなお洋服にも合わせやすいかなと思いました。柄をそのまま生かして、スリムな縦長のリュックを制作しました。
完成するとイメージ通りの品の良さから、すぐに使いたくなるデザイン。お洋服にしても素敵だなぁという印象の生地です。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
リュックは両手があくのでお出かけ時にもとっても便利。
前面につけた大きなポケットは、ペットボトルがすっぽり収まるサイズです。
荷物をたくさん入れたときのことを想像しながらデザインしました。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
ショルダーの長さはご自身で調整できるように少し長めの設定にしていますので、お好みで調整してください。
KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
身長に合わせて丈の長さを変えたら、お子様にも喜ばれるデザインです。ぜひたくさんの方に作って楽しんでいただけたら嬉しいです。
KF:猪俣さん、どうもありがとうございました!リュックの作り方プロセスも猪俣さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
リュックの作り方
3.
2でできたショルダーの端12㎝をそれぞれカットし、4㎝のD缶2本に通して「わ」にし、5㎜で仮縫いしておく。
4.
ポケットは中表にしポケット口を縫い、表に返してポケット口の際を2本縫う
(2mmと8mm)。
5.
表布の前布に合わせ、中心に仕切りステッチを入れ、両サイド下辺を5㎜で仮縫いする。
7.
後ろ布に口布を縫い付ける。このとき、上から4㎝のところに中表で合わせ2㎝で縫う。
8.
表に返し、際をステッチした後、8㎜ほどでさらに縫い、合計2本のステッチを縫う。
9.
3で作ったD缶ループを端から3㎝のところに仮縫いする。
10.
5と9の布を底布を中心に接ぎ合わせ、際をステッチする。
11.
両サイド4cmの合印を付けてファスナーを画像のように待ち針で固定して、縫いこまないように注意しながら固定した部分だけを5mmで縫う。
14.
裏に返し、全体を広げたら返し口を残して両サイド縫う。このとき表布の底布を6cmたたんで縫う。
17.
内布の縫い合わせから1cmだけ縫い、1.5cmのワイヤー通し口用空き口を作る。
18.
返し口から表に返しファスナー口を整え、まずファスナーの際を縫いその下2.5cmのところを縫う。巾着の紐通しのイメージで。
19.
空き口と反対側の縫い合わせのところは貫通しないように縫い留めておき、ワイヤーを入れたら、この空き口も閉じる。
20.
ファスナーとショルダーエンドを布で包み仕上げる。
返し口を閉じて完成。
コッカファブリックでは、引き続きこちらのCraft&Sewingのコーナーで作品を作ってくださる手作り作家さんを募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。