ショルダーバッグ

サイズ:縦30cm 横35cm まち8cm

naniIRO textile 2016の新柄、Lei nani (レイナニ)のリネンを使ったショルダーバッグです。選んだ色は白。透け感のある薄いテクスチャーを生かして、裏地に黄色の無地を合わせました。日ごと暖かくなるこの季節、たっぷりと陽射しを浴びると布に描かれた花模様がキラキラと浮かび上がります。
「小春日和のサイクリングやピクニックをイメージして、柔らかく、優しい洋服のように楽しめるショルダーバッグに仕上げました。素材が優しいので肌にもなじみ、さらには軽くて身につけているのを忘れるくらいです」(猪俣友紀さん)

デザイン・製作:猪俣友紀


使用した布:
(側面表布・肩ひもa・c)
naniIRO Lei nani JG10311 (D) water silhouette (ウォーターシルエット)
(底表布・本体裏布・肩ひもb・タブ・ループ)
naniIRO J245-1(G) カナリアンイエロー


材料:
□生地(側面表布・肩ひもa・c):106cm幅×70cm
   (底表布・本体裏布・肩ひもb・タブ・ループ):80×70cm

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ショルダーバッグについて、猪俣さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
普段はバッグづくりにはほとんど使用することのない
すごく薄くて透け感のある素材だったので
特徴を生かした作品にするのにかなり悩みましたが、
逆に、この透け感をいかして、白地にうっすら黄色を見せつつ、
小春日和のサイクリングやピクニックをイメージして、
柔らかく、優しい洋服のように楽しめるショルダーバッグに仕上げました。
素材が優しいので肌にもなじみ、さらには軽くて身につけているのを忘れるくらいです。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
気を付けたことは、縫い代の端の始末です。
透け感があるので、縫い代の処理はいつも以上に丁寧に仕上げています。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
接着芯を貼るなどすればもっと違った印象のバッグにもなりそうですが、
今回は敢えて素材をそのままに生かした作品に仕上げました。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
薄い素材なので、ギャザーを寄せた作品にしたり、ストールなどに仕立てるのに
お勧めな素材です。

KF:猪俣さん、どうもありがとうございました!ショルダーバッグの作り方プロセスも猪俣さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

ショルダーバッグの作り方

1.
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本体(白地)と底布(黄地)をそれぞれ表合わせにして縫います。

2.
k2
合わせた底布を画像のように合わせます。

3.
k3
底布を折り畳み、両サイド縫い合わせて表に返しておきます。

4.
k4
内布は半分にたたみ、底の“わ”を横4cm縦3cm(縫い代を入れた状態)の長方形を両サイド切り落とします。

5.
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片側に返し口を残し両サイド縫います。

6.
k6
縫い残した底を広げてまち針で止めます。

7.
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1cmで縫います。

8.
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ショルダー紐は黄色の生地を中心に縫い合わせ、四つ折りにして両サイドの際2mmくらいを縫い合わせておきます。

9.
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片側にタブをはさみ、画像のように合わせたら1cmで縫い合わせます。

10.
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表に返しくるんでコの字に際を縫い合わせます。

11.
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ループは四つ折りにし、片側のみステッチを入れ、表袋の縫い合わせに合わせて仮縫いしておきます。

12.
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反対側にはショルダーをループと対照的な位置になるように仮縫いしておきます。

13.
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内袋の中に表袋を入れて袋口を縫い、返し口から表に返します。

14.
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表袋の縫い代はそのままに、内袋の袋口が1cmの縫い代分下がるようにたたみ、パイピングのようなイメージで際を縫い仕上げます。
この時、ショルダーやループは一緒に縫わず、一番最後にショルダーのみ1本縫い足しておきます。返し口を閉じて完成です。

裁ち方図と作り方はこちら
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