「手かがり&フリンジ」という、手作業で仕上げたストールです。ミシン縫いとはひと味違う、手縫いならではやわらかさが楽しめます。布端をかがる糸の色を遊んでみると、シンプルなストールのアクセントに。
ストールについて、あんりこさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
バニランのニュアンスある織りと柔らかく肌触りのいい質感、表情が出やすいかとストールにしてみました。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
単なる長方形を切り出して作りますが、手縫いで仕上げることで、手縫いならではの柔らかさを狙っています。私感ですが、ストールに関しましては、ミシンより手縫いが向いています。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
こちらでは布の端に糸をぐるぐる巻いていく方法をとっていますが、まつり縫いやはしご縫い、縫い方はお好みでよろしいかと思います。また、あえて目立つ色の糸を使っても面白いですね。
KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
写真では基本的な巻き方にしてみましたが、長さを確保した大判なので、コーデによっていろいろな巻き方を楽しんでみてください。
KF:あんりこさん、どうもありがとうございました!ストールの作り方プロセスもあんりこさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
ストールの作り方
1.
手縫い作業中です。針を刺す間隔をそろえるとキレイに見えます。また端を細く折るのに、針で一折り目を押さえながら二折り目を返すのがコツです。
2.
縫い終わり、表から見た画像です。糸が螺旋状に巻かれているため、このように端は機械的な直線にはなりません。
3.
最後にフリンジを作ります。まずは横糸をひたすら抜きますが、急がば回れ、端から一本一本抜くのが効率的です。そしてフリンジをだいたい1cm毎の束にして根元で結びます、結ぶ方向をそろえるとキレイです。このフリンジを作る作業は、目打ちをかたわらに置いておくと便利ですよ。
4.
完成です。完成後に一度水通しをして、自然に乾かした状態です。お好みで、絞った形のまま乾燥させて、くしゃくしゃとシワ加工のような仕上がりもよさそうです。
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