これからの季節に活躍しそうなショート丈のタンクトップです。鮮やかなグリーンにキツネが見え隠れする布は、echino2015年コレクションの150㎝幅、Camouflage。作ってくれたのはあんりこさんです。
カモフラージュのタンクトップについて、あんりこさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
echinoでおなじみの綿麻素材ですが、W巾でシーチングという、服を作るのが好きな私には嬉しい仕様でした。広幅を大いに生かし、前後を並べてとれるよう、裾のフレア具合を調整しましたので、布は丈の長さ分だけあれば作れてしまいます。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
普段愛用している使えるワードローブから、いいとこ取りをしたパターンを作ってみました。肩からバストまでは細身でスッキリ、裾にかけて広がります。後ろはお尻の半分隠れるくらいの長さですが、前は短め。横から見たときのラインが可愛く、また体型カバーもしてくれると思います。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
できる限り手軽に作れることを心掛けましたので、襟ぐりと袖ぐりは市販のバイアステープを使っています。共布などを使って自分で作ったほうが、柔らかく仕上がります。とはいえ、市販のテープだとガンガンお洗濯してもへたれにくいので、ニット地や柔らかい素材のときには私は好んで使っています。
KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
襟ぐりは大きいのでインナーは必要ですが、袖ぐりはあまり開かないようにしていますので、真夏にはTシャツなしでも着ていただけます。インナー次第でとても長い季節着られて、私はこういった「Tシャツにもう一枚」という服をとても重宝しています。
KF:あんりこさん、どうもありがとうございました!カモフラージュのタンクトップの作り方プロセスもあんりこさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
カモフラージュのタンクトップの作り方
1.
肩と脇を中表で縫い合せます。縫い合せたらジグザグミシンをかけて、縫代をアイロンで後身頃側に倒します。
2.
裾を5mmの三つ折りで処理します。前も後もカーブですが、カーブはゆるく縫い代も少ないので、粗い目のミシンをかけてギャザーを入れなくても、それほど難しくありません。
3.
衿ぐりと袖ぐりはバイアステープで処理します。まずは表地を見て、バイアステープを開いた状態で縫い付けていきます。
4.
縫い代をくるみ、仕上げのミシンです。このとき、表地がよれやすいので、均等になるように気をつけて、気持ち引っぱりながらミシンをかけると縫いやすいです。縫い合わると表地が浮いたように見えますが、仕上げにアイロンで押さえるとなじみます。また、今回は生地の差し色から黄色いテープを選びましたので、ミシンの上糸は黄色、下糸はグリーン系の色と、上下で色を変えています。
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