Inspiration file 37
のどかな刺繍絵 動物たちのサンクチュアリ

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1年でいちばん寒いといわれている、大寒ももうすぐ。本格的な冬の季節がやってきました。今回は、凍てつく寒さのなか、心がほんのり、あたたかくなりそうな刺繍絵を紹介します。

写真は、刺繍作家の堀内友紀さんの作品。ひと針ひと針、刺繍で表現しています。たくさんの色の糸を使い、さまざまな刺繍テクニックを使って描かれた花や動物は本当に見事。ヒツジさんの毛は、ヒツジらしく縮れ毛に、バンビちゃんは毛並みを整え、愛らしく。小さな池で水を飲んでいるヒツジさんは、なんと水面に映る姿まで刺繍されています。動物たちがいるのどかな風景は、森のように見えますが、とても幻想的。堀内さんの心に描かれる心象風景、動物たちのサンクチュアリ・・・。そんな感じなのでしょうか。

堀内さんのホームページを訪れると、動植物が描かれた刺繍絵にたくさん出会えます。それぞれの刺繍絵は、「こころの泉」、「眠らない森」、「不思議の森の奥深く」、「輝くいのちの集まり」「ひとつぶの雪の物語」など、堀内さんこだわりの素敵な名前がつけられています。

「写真の作品は、新作の刺繍絵を部分的に撮影したものです。作品全体のサイズは、直径30㎝ほど。今まで制作した刺繍絵のなかで、もっとも大きな作品になりました」(堀内さん)

こちらの作品は、2月5日(水)から始まる、「セッセ コンテンポラリー刺しゅう展」(阪急うめだ本店 9階アートステージ)への出品作品だそう。かなりの大作ということですので、その全貌を見るのが楽しみです。

堀内友紀さんのホームページはこちら http://brother-y.jimdo.com