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心がなごむ 小さなおうち

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まだまだ寒い日が続きます。先週はあったかニットのお話をしましたが、今週は、手作りのぬくもりが伝わるミニチュア小物が登場です。

写真の小さなおうちは、陶芸作家の北原裕子さんの作品。北原さんは、家や教会、鳥などの身近なモノをモチーフに、飾ったり、身につけたり、使ったりできる陶小物を制作しています。作品はどれも手のひらサイズ。写真左の白壁のおうちは、なんと幅約1㎝、高さは3.5㎝という小ささ! 

「小さなおうちは、中世ヨーロッパの絵画にある石造りのお城や古い家がモチーフです。微妙な屋根の色合いや、古びた壁の風合いを出すために、焼き上がるまでとても気を使っています」(北原さん)

年に数回行われる作品展やグルーフ展では、さまざまなおうちが並びます。切妻屋根のカントリースタイルの家、南仏プロヴァンスのはちみつ色の家、塔のあるお城など、色合いもデザインもちょっとずつ違うので、1つ1つじっくり眺めているだけでも、わくわくして、あっという間に時間がすぎてしまいます。

なかなか自分では作れない陶小物。展示会に足を運んで、1つずつお気に入りをコレクションしていくのも楽しみのひとつです。玄関の棚にちょこんと飾れば、ささやかなウエルカムのおもてなしに、花やグリーンと組み合わせれば、可愛らしいアレンジメントのできあがり。たまったはぎれで作るピンクッションやコースター、ヨーヨーキルトなど、小さな布小物とも仲良く同居しそう・・・。まさに、小さなコーナーを彩るスタイリング小物として大活躍なのです。

暮らしのシーンに、ほっとなごめるハンドメイド小物を少し。心の”芯”からあっためて、まだもう少し続く寒い冬を乗り切りましょうネ。

北原裕子さんのブログ「ちまちまこねこね日和」はこちら http://buuchanday.exblog.jp