こけし柄のふんわりバンブーバッグ

サイズ::バッグ 縦約29cm、横40cm、まち12cm

日本の伝統的なモチーフをポップに表現するシリーズから、こけしドールの柄を使ったバッグを紹介します。制作してくれたのは、かなやゆみさんです。

デザイン・製作: Y*RT2 HANDMADE かなや ゆみ


使用した布:
 P26300-301 (D)


材料:
□⽣地(バッグ表布A、⼱着表布A):110cm×60cm
(バッグ表布B、⼱着表布B):80cm×30cm
(バッグ裏布、ポケット、⼱着裏布):90cm×70cm
□接着芯:90cm×80cm
□トーションレース:幅2.5cm を1.4m
□レース:幅3cm を20cm
□綿ロープ:直径0.3cm を1.3m
□ボタン:直径1.5cm を2個
□持ち⼿:内側の幅19cm を1組

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「こけし柄のふんわりバンブーバッグ」について、かなやさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
 最初画像でこのプリント柄を見たとき、もう少し小さいと想像していたのですが結構大きくて、大胆な配色だなと思いました。こけしというモチーフだし、和風なイメージでいこうと思っていたのですが、実際の生地を手にしてみたら、北欧チックな配色でかわいくてガーリーな雰囲気に路線変更して仕上げました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
 デサインは、大きいモチーフ柄を活かして、大きめのバッグにしました。バンブーの持ち手を使い、和のテイストを残しつつもピンクのギンガムと黒のトーションレースを使いかわいく仕上げました。ギャザーがいっぱい入った手提げバッグです。ギャザーのふんわり感を損なわないように薄手の芯を貼り、丈夫にしてあります。まちもたくさんとり、収納もたっぷりです。内側にパッチポケットをひとつ付けたので、小物を入れるのにも便利です。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
ギャザーが入っていたり、まちがあったりして、難しいんじゃないかと思われそうですが、実はとても簡単です。型紙も全く必要なし!! 生地の無駄な部分がほとんどでません!! すべて四角の裁断でOKです。縫う部分も全て直線です。しつけもいらないし、慣れればまち針も使わなくてもいいくらいなのです。これだけ簡単につくるには、ほんの少しの下準備を怠らないことです。生地を裁断する時はしっかり寸法を測ること、工程ごとにアイロンを使い生地を整えること、縫い代の幅を一定に保ちミシンを走らせる、でしょうか。あとは、プリントの柄に方向性があるので、上下の方向を間違えないように組み立ててください。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
普通に持っていただいてもいいのですが、お着物にも合いますね。レトロな古着と合わせて個性的にも、ナチュラルな生成りのお洋服に合わせてガーリーにもなります。

KF:かなやさん、どうもありがとうございました!こけし柄のふんわりバンブーバッグの作り方プロセスもかなやさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。おそろいの巾着はこちらです。

こけし柄のふんわりバンブーバッグの作り方

1.
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表の生地を裁断します。

2.
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トーションレースも同じ幅で用意します。

3.
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チェック生地の端から0.5cmはいったところにトーションレースをおいてきわを縫う。

4.
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3のチェックとこけし生地を中表に合わせ、3.で縫ったステッチのさらに内側を縫う(こうするとレースの出る幅が最大で均一になり見栄えがいいです)

5.
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両端ともレースを挟み込んで縫い合わせ、アイロンで縫い代を倒してアイロンで押さえて整える。こけしの向きを間違えないで下さいね。

6.
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5の生地(裏)に、芯を貼る。3cmくらい短くしておくと、持ち手を付けるとき厚みが軽減されます。

7.
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裏地を裁断する。 ポケットは横にとる。ポケット生地にのみ芯を貼り、ポケット口がわになるように2つ折りし、まわりを折り込んで裏地につける。位置は、上の端部分から8cmさがったところにポケット口がくるようにする。

8.
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表生地に裏生地をおいてみたところ。(裏生地の方が短くなっていますがご心配なく。)

9.
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表生地を中表に二つにおり、わの部分(下)から25cmのところまで縫う。上の方は縫わずにあけておく。(あき部分) これを両端同じように縫う。裏生地も同様に両端を縫う。ただし、裏生地は、わの部分(下)から24cmのところまで縫う。(内側の生地を短くしておくと、裏地が中でたぶらずに見た目にも綺麗にできるため)

10.
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8の生地の、わになった部分の方の角を両端とも縦5cm横幅6cmの四角形に切り落とす(ここがまち になります。)裏地も同様に切り落とす。

11.
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切り落とした部分を三角にひろげて両端のまち部分を縫う。裏生地も同様に。ひっくりかえせばこの状態になります。

12.
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9.で縫い残していたあき部分をそれぞれ表生地と裏生地を外表にして縫い代部分を内側に折り込み、きわにステッチをかけて縫い合わせる。

13.
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表地の上の端部分を3cm×3cmの3つ折りにして折り目をアイロンでしっかりとつけておく。(ちょうど短くしておいた裏地の端が隠れるようになっていると思います)

14.
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13でアイロンを当てた部分にバンブーの持ち手のまっすぐな部分をくるむように差し込み、開いた部分をミシンで閉じていく。バンブーの幅より生地の方が遥かに長いので、少しずつ縫ってはギャザーを寄せるようにミシンの向こう側に縫った部分を寄せていきながら最後まで閉じる。

15.
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持ち手を2つともつけたら、こんなかんじになります。

16.
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バッグ両端のあき部分の根元の補強の為と飾りを兼ねて、モチーフレースとボタンで留め付けると、できあがり。

裁ち方図と作り方はこちら
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