スキー場の人工雪も溶けてしまうほど、暖かな12月。
とはいえ、クリスマスはいつもの年と同じようにやってきます。
「今年はどんなプレゼントをあげようかしら・・・?」
ハンドメイドのクリスマスギフトを探しに、12月9日から12日まで開催された「tenowaさんのクリスマス2015」に行ってきました。
会場は、東京・浅草橋の「編ム庫」のギャラリー。サンタクロースの衣装を着た女の子が、このイベントのキャラクタ―、tenowaさん。イラストレーターの深澤ユリコさんの作品です。
tenowaは、東京在住の作家さん数名で立ち上げたグループ展。「創り手と使い手を、人と人とをつなぎ、人の輪、想像・創造の輪を広げよう!」をコンセプトに2013年から活動をスタートしたそう。
今年のクリスマスイベントには、5名の作家が参加。
こちらは2014年11月のInspiration file73でご紹介したfabrica uka(ファブリカ・ウカ)の戸田亜由美さんの作品です。
プリント柄は、すべて戸田さんがデザインし、シルクスクリーン印刷で一点一点ハンドプリントしたもの。こちらの3柄が新作だそう。
インスピレーションの源になったのは、いずれも戸田さんが出会った日常の風景。左はサンドイッチを真上から見た様子。真ん中の柄はハシゴ。そして右は、なんとケヅメリクガメ。映画『ガメラ』の新作でモデルになったカメです。
「東京農業大学に『食と農』の博物館があるのですが、そこでケヅメリクガメに出会いました。カサカサしていて幾何学模様の甲羅がモチーフ。ケヅメリクガメへのオマージュ、といったところでしょうか」(戸田さん)
オリジナルプリントはそのまま使うときもありますが、写真のようにところどころにステッチを施しているのも戸田さんの作品の特徴です。
「ステッチはたいてい作品に仕立てる前に行ないます。『この色のプリントにはこの色の刺繍糸』のようにだいたい決まっています。作品に使う布はリネン地、しかも寒色系が多いので、刺繡糸はコーラルレッドなどの明るい色をポイントとして使うことが多いですね」(戸田さん)
作品はバッグのほか、がまぐちも人気の定番アイテム。
fabrica ukaの世界観を凝縮したようなアクセサリーは、プレゼントにぴったり。
こちらは、イラストレーターのDOLOCY’Sさんがデザインしたぽち袋。ヒツジの胸元にぽちっとラインストーンがついているのがポイントです。
さすがイラストレーター、多彩なタッチで子ども向けのクリスマスカードも。下段のTシャツもDOLOCY’Sさんのデザインです。
こちらは、小枝と古布を組み合わせた作品を手がける、こまきやさんのコーナー。
そして器作家のnicoricoさん。「日常ににっこり笑顔を」をコンセプトに、ドットやボーダー、花紋などをモチーフに、普段使いの器や雑貨を作っています。
大好きなあの人に、お世話になったあの方に、この方に……、そして自分へのごほうびにも。
クリスマスまであと少し。ハンドメイドの素敵な贈り物を探しにいきませんか?
tenowaの今後の活動日程はこちらのサイトでチェックしてくださいね。
http://tenowa.info