例年になく暖かなお正月から始まった2016年。
1月20日の大寒を過ぎて、ようやく冬らしい寒さになってきましたね。
さて、1月21日から、この時期の“風物詩”「東京国際キルトフェスティバル」が始まりました。
初日の21日、会場となった東京ドームは、黒山のひとだかり!
毎年、趣向を凝らしたエキジビションが楽しみなキルトフェスティバル。
今年の注目は、「ピーターラビット世界」と「特別企画 ウィリアム・モリス 地上の楽園」。
どちらもイギリスで生まれたものですね。
「ピーターラビットの世界」では、作家ビアトリクス・ポターの生誕150年を記念して、キルターの斉藤謠子さんとそのグループがピーターラビットの物語をキルトで再現。50点の秀作が会場に並びました。
多くの人が足をとめて眺めていたのがこちらの作品。みな口々に「わぁ、これってどんなふうに作っているのかしら?」と、顔を近づけ、中には裏側を覗き込む人まで。どうやら、ひも状にした布を土台布に刺しながら模様を描く、フックドラグという手法で作られたような……。細やかなのに重厚感のある仕上がりはひときわ異彩を放っていました。
そしてこちらは、「特別企画 ウィリアム・モリス 地上の楽園」。入り口には、モリスの別荘、ケルムスコット・マナーを再現したコーナーが。イギリスの美しい田舎町、コッツウォルズに迷い込んだかのようなディスプレイにしばしうっとり。
会場には、ウィリアム・モリスの布で作った洋服も展示されているのですが、初日には、なんとファッションショーも開催されていました。モデルになっているのは、こちらの洋服をデザイン・製作した文化学園大学の学生さんたち。まるで宝塚の舞台を観ているようでした。
会場には、ログキャビンキルトの展示コーナーなど、まだまだ見どころがいっぱい。
そして展示コーナーを取り囲むように並んだマーケットゾーンには、250を越えるショップ&メーカーのお店がずらり。ここでしか買えない限定キットに出会ったり、珍しい手芸副資材やヴィンテージパーツを発見したり……。数歩歩くたびにあっちにもこっちにも魅力的な品々を見つけてしまい、一日では回りきれないほどです。
珠玉のキルト作品にインスレーションを受けながら、
マーケットゾーンで自身の作品づくりのための素材を探す。
そんな楽しみ方ができる東京国際キルトフェスティバル。
1月27日まで開催されていますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
東京国際キルトフェスティバル http://www.tokyo-dome.co.jp/quilt/