生地の水通し・地直しとは?方法とポイントを解説!【ソーイングの初心者マーク】

生地の水通し・地直しとは?方法とポイントを解説!

作品づくりに欠かせない 生地の水通し・地直し

ハンドメイドの下準備として欠かすことのできない、「生地の水通し」「生地の地直し」。
面倒くさい工程…と思われがちですが、作品を綺麗に仕上げる&長く使うためには、この作業はとっても大事なんです!

ソーイング初心者さんは、その言葉の意味や必要性をご存じない方も多いかと思います。
ここでは、なぜ必要なのか?という解説から、その方法までをご紹介します。

 

生地の水通し・地直しとは?なぜ行うの?

水通しとは地直しの一つの手法で、生地の状態を整えることを言います。
何のために行うのかというと、理由はこの3つです。

 

1.完成した作品が縮んでしまうのを防ぐ

買ったばかりのお洋服を洗濯したら、小さく縮んでしまった!という経験はありませんか?
目が粗い、ざっくりとした織り目の生地は特に、洗濯をすることで目が詰まり収縮してしまいます。
せっかくパターン通りに裁断したのに、洗濯して縮んでしまいサイズ感が変わってしまったらショックですよね。
そのために、裁断前に生地を先に縮ませておくのです。

2.生地のゆがみを整える

生地は、染めたりプリントをする工程などで、どうしても歪みが生じてしまいます。
地の目がきちんとそろった状態で作り始めないと、洗濯をすると型崩れしてしまうことも…。
そのため、縦糸と横糸のバランスを整え、しっかりと歪みを直すことが必要です。

3.水につけることで、糊や色を落とす

真新しい生地は、仕上げの工程上、どうしても糊やインクが残っている場合があります。
そのため、裁縫前に水であらかじめ糊や色を落として置き、色移りなどを防ぐのです。

ちょっと面倒なひと手間ですが、作品を綺麗に仕上げ、長く使うために生地の水通し・生地の地直しはとても大事な工程なのです。

 

生地の水通し・地直し やりかたは?

1、たっぷりの水につける

では、実際に水通しの方法を見ていきましょう!
まずはたっぷりの水を用意して、そこに生地をゆっくりと沈めます。
ぐちゃぐちゃの状態ではなく、きれいに畳んだ状態で入れて下さいね。

水通しの時間は、素材や生地の長さによっても異なりますが、おおよそ30分~60分ほどが目安です。

 

2、陰干しする

生地にしっかりと水を含ませ終えたら、次は生地を乾かす工程です。
水から取り出した生地は、両手で挟むように丁寧に水を切ってから、陰干しします。
この時、雑巾絞りのように力を入れて絞ってしまうと、生地がさらに歪んでしまったり、傷んでしまうので要注意です!
干すときは、なるべくシワの無いよう綺麗に干しましょう。

 

3、半乾きの状態で地直しする

生地の歪みを整える「地直し」は、半乾きの状態でアイロンをかけて行います。
アイロンをかける前に、丁寧に縦と横のバランスを手で整え、アイロンをかけて乾かしていきます。
半分に折って生地耳を揃えると、綺麗に縦と横が揃いますよ。

 

スタッフの時短裏技

水通し・地直しが大事な工程なことは分かった!でも、ちょっとでも楽したい・・・という方に!
スタッフお勧めのテクニックをお伝えします♪

 

《番外編》1、ネットに入れて洗濯機で脱水

半乾き状態になるまで、時短したいという方に。
洗濯機の脱水モードで軽く回すのがおすすめです。
糸くずが出やすい為、ネットに入れてから洗濯機で回しましょう。

 

《番外編》2、ポリ袋で水通し

意外と困るのが、大きなオケや洗面器がない・・・という問題!
そんな時は、ポリ袋に水を入れ、その中で生地を浸せば大丈夫♪
大きなオケを準備しなくても水通しができますよ。


 

生地の水通しは、すべての生地に必要?

ここまで、生地の水通し・地直しを紹介してきましたが、これらはすべての作品作りに必ず行うべき!と断言できるものでもありません。

例えば、洗濯をすることのない小さなポーチを、ピシッと地の目が揃ったキャンバス地で作る場合などは、軽くアイロンをあてて生地の表面を整えれば、水通し・地直しは必要ないかもしれません。

ただ、これは水通しをしておいたほうがいい!という素材やアイテムもあります。

まず、おすすめしたい素材としては、ウールやダブルガーゼ。
生地の織り目が粗く、ざっくりとした生地のため、洗うと縮む可能性大。
そのため、水通しを行なうことをおすすめします。

また、アイテムでは、ぴったりとしたサイズ感のお洋服(シャツやタイトなワンピースなど)を作るときにもおすすめします。
洗濯して縮みが気になりそうな素材や、アイテムは必須ということですね。

それから、濃い色・鮮やかな色合いの生地を使うときも水通しをするようにしましょう!
特に赤い色の生地などは色移りがしやすいため、要注意です。

 

まとめ

いかがでしたか?

生地の状態によって作品の仕上がりが違ってくるため、水通しや地直しは重要な作業。
裁縫の基本事項のひとつです。
スムーズに生地の下準備を終わらせ、裁縫ができるように水通し・地直しを始める前に手順をきちんと確認しておきましょう。

作品の出来栄えが良いと、作るのも使うのもよりいっそう楽しくなります。
この機会に水通し・地直しをマスターして、裁縫のスキルをひとつずつアップさせていきましょう。

 

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