echinoで作るタックトートバッグ

サイズ:縦35cm 横(口側)34cm (最大)58cm

echinoのシルバーメタリック柄、幾何モチーフをつないだ「piece」を使ったトートバッグです。作ってくれたのはハンドメイド作家で人気ブロガーのneige+こと、猪俣友紀さん。ピース(ブロック)に合わせて裁断すれば、サイズを測らなくてOKという簡単仕立てです。入れ口のタックもピースを目安にしています。表布はすべてシルバーメタリックでシックに仕上げ、内側にマスタードイエローを合わせて、ちらりとのぞくときのポイントに。「チャコールグレイは、どんな色味とも相性がいいので、ピンクやブルーといったちょっと明るめの色を合わせてもいいですね」(猪俣さん)

デザイン・製作: 猪俣友紀


使用した布:
 echino JG96500-500 (C)


材料:
□生地(本体表布・持ち手):110cm幅×80cm
  (本体裏布):60cm×80cm

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タックトートについて、猪俣さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
大きなブロック調のデザインを見たときに、サイズを測らなくても簡単にできるタックトートを思いつきました。実際には見た目以上に大きなマスだったので、より大きなトートになりました。持ち手などは全てマスのサイズに合わせたので、サイズを正確に測る必要がないのが利点です。
キャンバスで張りのある生地なので、1枚仕立てでも十分な素材感です。
また、シルバーメタリックでチャコールなので、とっても大人な印象。普段使いでもファッションとしても、作って使って楽しめるデザインです。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
マスに合わせたバッグに仕上げることにより、ちょっと大きめのバッグになりそうだったので、
持ち手もそれに合わせて太くしたり長くしたり、底マチのサイズを広めに取ったりなど工夫しています。
また、底マチは通常のT字マチとはちょっと変わった丸みのある仕上がりにしてみました。
そうすることで、手作り感の強いトートバッグからワンランクアップな仕上がりになります。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
張りのあるキャンバス地なので、どのミシンでも縫いやすいですが、持ち手など厚みの増す部分もあるので、ミシンの針は14号がお勧めです。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
内布に今回はマスタードイエローを使用していますが、チャコールグレイはどんな色味も相性がいいので、ピンクやブルーといったちょっと明るめの色など、是非お気に入りの色で合わせてみるのも冒険で楽しいかと思います。使うときチラリと見える色で、持って歩く時の気分もアップしちゃいます。カジュアルな着こなしだけでなく、お仕事などでも違和感なく大人な雰囲気で使えるデザインかなと思います。

KF:猪俣さん、どうもありがとうございました!タックトートの作り方プロセスも猪俣さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

タックトートの作り方

1.
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裁断します。

2.
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持ち手を4つ折りにして両サイド2mmと4mmで二本ずつ縫って仕上げます。

3.
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合印を付けます。マスに合わせてタックを入れるため、マスの中心にしるしを入れて合印のノッチ(切り込み)を入れます。

4.
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中心のマスを残すようにして、両サイドのマスの中心に折り山を合わせて5mmで仮縫いしておきます。

5.
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両サイド縫い合わせ、底マチを縫います。

6.
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表にし、中心のマスに合わせて持ち手を5mmで仮縫いしておきます(表袋の完成)。

7.
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表のマスに合わせて内布に合印を付けます。

8.
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表布と同じようにタックを仮縫いします。

9.
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片側のみ返し口を8㎝ほど残して両サイド縫い、底マチを縫います。

10.
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表袋を中に入れ、表合わせにしたら袋口を1㎝で縫い合わせます。

11.
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表にし、袋口を2本縫います。

12.
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持ち手を10cmほどたたんで四角に縫い合わせて肩にかかる部分を細く仕上げます。

13.
cs171_p13
返し口を閉じて完成です。

裁ち方図と作り方はこちら
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