持ち手や肩ひもがついていないクラッチバッグは、最近、ハンドメイドの世界でも人気急上昇のよう。そんなムードをいち早くキャッチして、魅力的なバッグに仕立ててくれたのは、人気ブロガーの猪俣友紀さんです!使った布は、nunokara×古家悦子のコラボシリーズ、「アリス・イン・ワンダーランド」です。
使用した布:
(表布A)nunokara× 古家悦⼦ HFG100-1 (A)
(表布B)nunokara× 古家悦⼦ HFG100-2 (A)
(裏布)nunokara× 古家悦⼦ HFG100-2 (B)
材料:
□⽣地
(表布A):40cm×30cm
(表布B):40cm×30cm
(裏布、ポケット):70cm×60cm
(端布):10cm×10cm
(タグ):10cm×10cm
□接着芯:40cm×60cm
□ファスナー:⻑さ35cm を1本
サイズ:
縦27cm × 横38cm
クラッチバッグについて、猪俣さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
すっごくかわいらしい柄で、布をどこで裁とうか少し悩みましたが、アリスとウサギが一緒に含まれる場所をあえて選んでみました。大柄の生地だったので、小物使いよりは面積を大きくしてイラストのように生かせればと思いました。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
キャンバス生地だったので張りもあり、バッグなど仕立てのしっかりしたものに向いてると思い、今回の作品にしました。
クラッチバッグのような脇に抱えて持つバッグは、柔らかすぎず硬すぎない、中に入れるものをしっかりホールドするようなイメージなので、接着芯を貼ってさらに張りを出すなどして工夫しています。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
この作品で一番難しそうに見えるのはファスナー付けかと思います。メインでもあるので、ここをどう攻略するかということですが、ミシンパーツなどで片押さえというものがある方も多いと思いますので、一度ミシンの付属部品などを探してみて、あれば使ってみてください。難しそうに見えるファスナー付けも、きれいに仕上がります。ない場合は、この際買い揃えるのもお勧めです。
KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
A4サイズのものがすっぽり収まるデザインにしています。大事な資料など、ファイルなどに収めて、トートバッグなどで持ち歩く時にも便利ですし、クラッチバッグならではの使い方として、サブバッグとして持って歩くのにもお勧めです。
クラッチバッグとは、昔でいうセカンドバッグの現代版です。名前が変わっただけなのに、なんてハイセンスな印象になるのでしょうか。不思議ですね。
KF:猪俣さん、どうもありがとうございました!クラッチバッグの作り方プロセスも猪俣さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
クラッチバッグの作り方
2.
生地の幅に合わせて均等になるように、縫い合わせた後余分な部分はカットします。
3.
ファスナーと表の生地を外表にして、7mmのところで縫い合わせます。この時片抑えがあると便利です。ファスナーの凹凸に合わせて向きを入れ替えて使います。
4.
縫い終わったら2mmのところで縫い代をおさえるようにステッチを入れます。反対側の生地も同じよう繰り返します。
6.
表合わせにして、まずは底の部分を縫い合わせてから左右を縫います。表に返します。
7.
内布に付けるポケットを作ります。“わ”にして表合わせにしたら返し口を残して縫い合わせ、表に返します。
8.
表に返したら、ポケット口になるところにミシンステッチを加えます。内布の中心に合わせて待ち針でとめてからポケットを縫い合わせます。6と同じ工程を繰り返し、袋状にします。
9.
口の部分の縫い代1cmを折り、ミシンでステッチを入れます。
10.
出来上がった裏布をそのままの状態で、6で表に返しておいた袋に入れてファスナーの縫い目に合わせて“コの字閉じ“で1周ぐるりとまつって完成です。