デンマークのデザイナー、リサ・グルーさんのテキスタイル、「スカンジナビアンダイアリー」のOwls(フクロウ)柄を使ったバッグです。北欧テイストあふれる個性的な柄を生かしてスタイリッシュなバッグを作ってくれたのは、ハンドメイド作家で人気ブロガーの中山佳苗さん。バッグの前と後ろでフクロウの柄を変えて、両方楽しめるように柄取りしてくれました。
使用した布: Lisa Grue JG50300-301(D)
材料:
□⽣地(側⾯・まち):80cm×130cm
(ポケット・持ち⼿):110cm 幅×40cm
□接着キルト芯:60cm×80cm
□バッグ⽤底板:35×15cm
□スナップ:直径1cm を2組
フクロウバッグについて、中山さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
「これぞ北欧!」とも思える個性的な絵柄に心が躍りました。
どの部分をどのように見せるか? と考えたとき、「両面ともインパクトがあるバッグにしよう!」と思いました。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
物がたくさん入るようにマチをたっぷり取りました。そして、入口部分につけたスナップを留めることでバッグが台形になり、とてもスタイリッシュな形になるようなデザインにしました。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
脇マチの底の部分だけを先に縫うことによって、両サイドバランスよくきれいにマチが縫いつけられると思います。
KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
絵柄の部分は両サイドともポケットになっています。しかもとても深いので中のものが落ちる心配も少ないです。A4サイズのものも余裕で入りますので、書類を入れると折れなくていいです。PTA関係やお仕事の時にいかがでしょうか?
KF:中山さん、どうもありがとうございました! フクロウバッグの作り方プロセスも中山さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
フクロウバッグの作り方
1.
まちを縫う。大きなポケット(メインになる部分)の上部の縫い代を三つ折りにしてミシンで縫ったものを本体表布(黒布)の上に乗せ、ポケットの入口から下のサイドと底をミシンで仮止めしておく。反対側も同じようにする
2.
脇まちの底中心を縫い、縫い代を割る。本体の底中心と脇まちの底中心を中表に合わせ、まず、底部分のみでき上がり線(黄線)を縫う。角まで来たら返し縫いをしていったん糸を切る。
4.
切り込み部分からまちの方向変換!上部に向かって本体と脇まちをまち針で留めて、入口まで縫う。反対側も同じ。中布の方は返し口を開けておく。
6.
持ち手を作る。メイン部分2枚は柄の出方を考えて切り取るので、残った布が細長かったり、フクロウが切れていたりする。そこで、あえてその部分を持ち手用に使う。16cm×40cmを2本、柄を気にせず裁断する。両端は中側に折り込むので耳端も使える。4つ折りにしたら両サイドをミシンでステッチする。
8.
中袋と外袋を中表で合わせる時は、マチと本体の切り替え部分や中心をきっちり合わせて、まち針で留め、ぐるりと1周縫い、表に返してもう一度一周縫う。返し口を縫い閉じ、スナップをつけ、底板を入れて完成!