体のラインを隠してくれる♪ ガウチョパンツの作り方

ゆったりとしたシルエットのガウチョパンツです。使った布は「NUNO TO MONO」シリーズ。やや薄手の柔らかなビエラに起毛加工を施した温かみのある生地です。肌触りがとてもよいので、パンツはもちろん、ワンピースやシャツ、スカートなど洋服づくりに向いています。

デザイン・製作:加藤容子


使用した布:YKA-660-1A


材料:

  • 生地:110㎝幅×1.9m
  • ゴムテープ:3㎝幅をSサイズ61㎝、Mサイズ64㎝、Lサイズ69㎝、LLサイズ73㎝

  • サイズ:丈約88㎝

ガウチョパンツについて、加藤さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF)杢ビエラの起毛の生地を使っていますが、裁ちやすさや縫いやすさを教えてください。
「起毛」と聞くと扱いにくい印象もありますが、今回使用した生地は表面が少しふわふわしている程度の起毛なので、普通のコットン生地を同じように扱えます。ミシンで縫うときも押さえを変更する必要もなく、針も通常の11番、ミシン糸も60番でOKです。ただ、アイロンをぐいぐいかけると表面がテカってしまうこともあるので、必要以上に押し当てないようにしてください。

KF:囲み製図から生地を裁つときの注意点、コツを教えてください。
製図を引くときは、まずタテ84㎝ヨコ82㎝の四角を書き、その後は引ける線から書き進んでいきます。特に順番は気にしなくて大丈夫です。全ての直線を引き終えたらPDFレシピの前・後ろ股上をそれぞれの位置に合わせて写します。囲み製図は直線部分が多いので、裁断はしやすいと思います。今回のガウチョパンツは股下線と布目線(製図内の↕)が平行なので、前・後ろの股上線それぞれが生地のミミと平行になるように型紙を置いてください。

KF:今回の生地、お洋服にしたときの着心地、素材感はどんな感じでしょうか?
起毛素材ですが、生地自体は薄手で柔らかい印象です。落ち感はなく、どちらかと言うとふんわり感のある生地です。薄手なので、透けが気になるようでしたら濃い色を選ぶといいでしょう。洗濯はネットに入れおしゃれ着洗いモードにし、脱水は少な目で。干すときはステッチや縫い目を整えるようにしてください。

KF:ガウチョパンツの魅力はどんなところでしょうか?
ガウチョパンツはスカートのようなボリューム感もありつつ、パンツの歩きやすさもあります。ゆったりとしたデザインで体のラインを拾わない安心感もあります。

KF:デザイン上の特徴、工夫された点はどんなところでしょうか?
今回のガウチョパンツは股下線と裾線が直角な製図なので、裾線を平行移動するだけで簡単に丈の調整ができます。少し短くしてキュロット風にしたり、長くしてワイドパンツのようにしたり、初心者の方でも簡単にアレンジできるようにしてみました。

KF:コーディネートアドバイスをお願いします!
トップスをコンパクトにまとめるとガウチョパンツのふんわり感が際立った着こなしになります。またゆったりとしたスウェットやニットを合わせてカジュアルな雰囲気にしてもいいでしょう。起毛素材なので、タイツやレギンスと重ねるときはくっついてくる感じがします。気になるときは滑りのよいぺチパンツを合わせることをおすすめします。

KF:加藤さん、どうもありがとうございました!

◎裁ち方図とソーイングレシピ

◎PDFでもダウンロードできます
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*この作品に使用した布:YKA-660-1A
こちらの布はオンラインショップで販売中です。(2023.12現在) 
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