暖かくなってきましたね、お出かけシーズン到来です! 今回、ご紹介する作品は、春らしい巻きバラのコサージュです。製作してくれたのは、ご自身のネットショップ「handmade*titocetera*」を中心に活動中のチトセトラさん。使った布は、「Joielinne(ジョワリーヌ)」シリーズの「random dot」(ランダムドット)。シャンブレーWガーゼのやわらかさを生かして、やさしい雰囲気に。作り方も手縫いでできるように工夫してくれました。ロマンチックなスタイリング写真もチトセトラさん撮影です!
使用した布:(巻きバラ)Joielinne P27000-700 (A)
(葉・台布)Joielinne P27010-10 (C)
材料:
□⽣地(巻きバラ):70cm×10cm
(葉、台布):20cm×20cm
□接着芯:10cm×10cm
□スエードテープ:幅0.5cm を50cm
□ブローチピン:⻑さ3.5cm を1本
「Wガーゼのローズコサージュ」について、チトセトラさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
手触りが良く、やわらかな色合いのこの生地を見たときに、やさしいニュアンスの作品が思い浮かび、ふんわりしたWガーゼの風合いを生かしたコサージュを製作させていただきました。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
Wガーゼは針通りがよく、縫いやすいので、身近な道具と手縫いで作ることのできるコサージュにしてみました。複雑な工程が少なく、どなたでも楽しんで作ってもらえるような作品です。台布には厚地の接着芯を使うことで、手縫いでもスムーズに縫えるようにしています。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
接着には部分的にボンドを使います。手芸用ボンドを使い、じっくり作っても楽しめますし、手早く仕上げたいときにはグルーガンを使うと乾燥時間が短縮できます。本体と台布は最後に縫いつけますので、ボンドでは台布縫いしろより内側で接着しておくと、針通りがスムーズで縫い合わせやすいです。今回はスエードコードをはさんでいますが、レースやリボンをはさんでもかわいらしく、また台布に貼る厚手の接着芯がない場合は薄手接着芯を重ね貼りしたり、厚紙を使って作ることもできます。
KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
お洋服にはもちろんのこと、バッグにつけたり、カーテンタッセル代わりにもぴったりです。今回はブローチピンを使用しコサージュにしましたが、チェーンや、ヘアゴムをつければ、使える幅も広がって、いろいろな用途でお使いいただけます。
KF:チトセトラさん、どうもありがとうございました!「Wガーゼのローズコサージュ」の作り方プロセスもチトセトラさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
「Wガーゼのローズコサージュ」の作り方
2.
はじめに巻きバラを作ります。巻きバラ用の布を裏を上にし、右上角を外表に折り、端から3mmほどのところをぐし縫い(5〜7mm幅)していきます。縫い始めはひと針返してしっかり留めてください。
3.
角丸のところまできたら、そのまま上辺を下辺に沿わせ、最後までぐし縫いします。途中ねじれてくるような感じですが、ずれないよう、そのまま縫い進めてください。このねじれが花びらのふっくら感につながります。
4.
端まで縫い終えたら、糸を引き、35cmほどの長さになるようにギャザーを寄せます。
5.
端から、くるくると巻いていきます。ふんわり感をつぶさないよう最後まで巻き、縫い留めます。
6.
底部分は中心から外側にすくい、縫い留めれば、巻きバラの完成です。あまり深くすくうと表から見えてしまいますので、ぐし縫いのラインを越えないよう注意してくださいね。
7.
つぎに葉っぱを作ります。直径12cm円形にカットした葉用の布を4つ折にし、カーブから3mmほどのところを粗めに縫います。
8.
縫い終わったら、キュッと糸を引き締め、縫い留めれば、葉っぱのできあがりです。
9.
つぎに台布を作ります。直径 6.5cmの円形にカットした台用の布の裏に中心を合わせて接着芯を貼り、接着芯から2mmほどのところを細かくぐるりと縫います。
10.
縫い終わったら、糸を引き、接着芯に沿わせながら、縫いしろを内側にたおしてアイロンをかけます。
11.
表の中心より少し上の位置にブローチピンを縫いつけます。縫いつける前に軽くボンドで接着しておくとずれにくく、丈夫に仕上がります。
12.
最後に各パーツを合わせます。台布を裏にして、4等分にカットしたコードと葉っぱを配置し、縫いしろより内側にボンドで接着します。
13.
巻きバラの底の切りっぱなし部分にボンドを付け、台布中心に接着します。ボンドの接着範囲が広いと台布に縫いつけにくくなりますので、台布 縫いしろにボンドがはみ出さないように接着してください。
14.
台布と巻きバラをぐるりと縫い合わせます。コードと葉っぱをはさんだ部分が縫いにくいと思いますが、しっかりと縫い合わせてください。
16.
接着にはすぐに固定できるホットボンド(グルーガン)を使うのがオススメです。最後に巻きバラを台布に縫い付ける工程を省き、台布全体にホットボンドをつけ、カタチを整えながらしっかり接着して完成させてもOKです。乾きがはやいので手早く作業するのがポイントです。
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