しなやかなコットンサテン地、echinoの「Huedrawer」シリーズで作ったサルエル風パンツです。生地全面に光る小さなシルバーのかけらが美しいアクセントに。作ってくれたのは、本コーナーでおなじみのあんりこさん。腰まわりにひらりとつけたポケットで、サルエルっぽい雰囲気に仕上げています。
使用した布: echino Huedrawer fragment JG96300-302 (D)
材料:
□生地(前後パンツ・ウエストベルト・ポケット):110cm幅×2m
(リブニット)(裾リブ)30cm×30cm
□接着芯:60cm×20cm
□ゴムテープ:幅2cmを70cm
大人のサルエル風パンツについて、あんりこさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
今までのechinoの定番だった綿麻とは地色が違うそうで、とてもキレイな発色のサテンですね。決して厚地ではないですし、本来はパンツ向きとは言い難いのですが、厚くないからこそ出せる動きのある形にしてみました。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
パンツの前後ポケットは、使い勝手だけでなく、体型のカバーという点でもとても有効なのですが、作り方を簡単にするために、外付けのポケットで考えてみました。パンツ本体はソフトサルエルですが、ポケット自体の形を変形させることで、よりサルエルっぽく見えるようにしています。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
糸の色選びは重要です。失敗すると、手作り感満載で安っぽくなります。特に今回のパンツは表から見えるステッチが多いので、注意です。
KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
形はカジュアルですが、ヒールのパンプスやジャケットを合わせて、あえてキレイ系な大人女子スタイルはいかがでしょうか。
KF:あんりこさん、どうもありがとうございました!大人のサルエル風パンツの作り方プロセスもあんりこさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
大人のサルエル風パンツの作り方
1.
またぐりを縫い合せ、ステッチをかけた所です。ステッチは2mmくらいの位置でかけるときれいです。また、縫代を倒す時に引っぱりすぎないのがコツです。
2.
ポケットを取り付ける下準備です。下側の三角は直線にした状態で取り付けるので、三角の頂点には切込みを入れます。今回用尺2mで収めるためにも、ポケットは生地幅で、布目真っ直ぐで2枚取れるようなパターンにしていますが、布に余裕があるようでしたら、ポケット口がバイアスになるように裁つと、よりドレープが出やすいです。
3.
ポケットを取り付けます。パンツ本体が布目真っ直ぐなのに対し、ポケットは斜めに裁断されており、ミシンをかける時にポケットが伸びやすいです。マチ針は多めに止めておくことをおすすめします。
4.
股下を一気に縫い合せます。距離が長いので、合印はしっかり合わせてください。
5.
ウエストベルトをつけます。ゴムは、着ているうちに伸びたり、お洗濯で伸びたり縮んだり…あとで修正できるように、ポケット口は裏側で開きっぱなしです。また、アレンジで前中央にボタンホールを開けて紐を通してもいいですし、ベルトループをつけるのもアリです。
6.
裾にリブをつけます。ウエストにゴムを通した時点で試着し、丈を確認してみてくださいね。
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