ベジタブルトート

サイズ:縦26cm 横(入れ口)45cm (底)31cm まち14cm

今回ご紹介するのは、おしゃれ感度の高い人たちの間で人気の「ベジバッグ」。お買い物した野菜を、育った状態のまま立てて保存できて、インテリアにもなっちゃう嬉しいトートバッグです。使った布は、ヘルシンキの日常の風景を題材にしたPIKKU SAARI(ピックサーリ)、「kauppatori(カウッパトリ)マーケット市場」。にぎやかな市場の風も一緒に運んできてくれそうですね。

デザイン・製作:あんりこ


使用した布:
 PIKKU SAARI JG50430-1 (C)


材料:
□生地(側面・底・口布・持ち手):110cm×90cm
   (外ポケット(ジュート)):60cm×40cm
   (内ポケット・仕切り):100cm×40cm
□接着芯:80cm×80cm
□キルト芯:10cm×40cm

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ベジタブルトートについて、あんりこさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
布を手にして、インテリア要素のあるものが作りたいと思いました。キャンバス地といっても大変肌触りも良いので、直接肌に触れるカバー類もオススメですが、今回は、布のタイトルから思い立ち、お買い物に行って、そのままお野菜ストッカーとしても使える、話題のベジバッグを作ってみました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
やはりポケットによって仕分けできることも魅力だと思うので、外側にはマチ付き、内側には転倒防止の底が抜けたポケットなど、簡単な造作で作れるポケットをたくさんつけました。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
内側のポケットは「大は小を兼ねる」ということで、結構大きくしています。牛乳や長財布にはいいと思いますが、例えば折畳傘や500mlのペットボトルを思い浮かべた方は、もうすこしステッチを増やして小さなポケットを作ってもいいと思います。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
ちょうどA4ファイルがすっぽり入るサイズで作りましたので、ベジバッグだけでなくデイリーに、またポケットを活かしてマザーズバッグにと、転用しやすいかと思います。また、インテリアを兼ねたおうち収納としても使っていただけると思います。

KF:あんりこさん、どうもありがとうございました!ベジタブルトートの作り方プロセスもあんりこさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

ベジタブルトートの作り方

1.
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こちらではあくまでもベジバッグとして、通気性抜群のジュートをポケットに使いました。素材の特性上、とてもほつれ易いので細い口布を取り付けていますが、一般的な素材でしたら三つ折りでかまいません。

2.
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表側のポケットがついた所です。アイロンの効きにくい素材、またはお好みで、タックの折り目にステッチを入れてもいいと思います。

3.
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あくまでも自己流ですが、側面に四角い底を縫う時のちょっとしたコツは、短辺から縫うことです。両短辺を先に縫い、長辺を後で縫うと、距離が長い分、多少の誤差は吸収してくれます。また、角は無理にギリギリまで縫わず、1目ほど開いていても、返し縫いがしっかり出来ていれば大丈夫です。

4.
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部品を全てつなげる所です。一般的なトート型は、この口布を使うやり方が最も簡単かつ初心者さんでも上手に出来る方法だと考えます。持ち手は強度を上げるため、口布分の長さの縫代をとり、さらに最後にステッチで補強します。

5.
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完成です。楽しげな野外市場の柄と、鮮やかな色の内ポケット、お野菜が美味しそうに見える配色で作ってみました。

裁ち方図と作り方はこちら
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