テキスタイルデザイナー、木下桃子さんがデザインした「FABRIC CARAVAN BY YURTAO」を使ったスカートです。茎がまっすぐに伸びていく様子を描いた柄、「KUKI TO TANE」を、あえてバイアスの部分を多くとり、美しいシルエットのサーキュラースカートに仕立てました。合わせる服によって〝キチンとコーデ″もカジュアルコーデも自在に楽しめるのが魅力です。
半円サーキュラースカートについて、あんりこさんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
綿麻キャンバスということで程よく厚みがあり、大変扱いやすい布です。厚み=ハリでもありますので、パニエいらずでふわりと広がります。
KF:作品についての特徴や工夫した点は?
基本はストライプ柄ですが、サーキュラースカートにすることで柄に動きが出ます。また、バイアスの部分が多く、落ち感のない素材でも美しいフレアが作りやすいため、ウエストゴムのスカートもワンランクUPするというわけです。
KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
サイズ設定は一般的なM~Lですが、サイズ調整は簡単です。参考までにSサイズの方は、パターンのウエストラインの半径33cmを31cm~32cmにしてみてください。ウエストがゴムなので、最低ヒップが通るサイズは必要です。
KF:どんなコーディネートがおすすめですか?
サーキュラースカートは、フレアスカートやギャザースカートよりも大人っぽい形なので、簡単ですが〝キチンとコーデ″も様になります。逆に、カットソーやパーカでカジュアルダウンしても可愛いと思います。春気分をスカートから、いかがでしょう!
KF:あんりこさん、どうもありがとうございました!半円サーキュラースカートの作り方プロセスもあんりこさんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。
半円サーキュラースカートの作り方
1.
何かと扱いやすいように、円を1/8にしたパターンです。型紙作りは、支点からこのように小刻みに半径の印を打っていくと、簡単にきれいな円が描けます。
2.
このように布の幅が1mの所でバイアスにたたんで裁ちます。2枚とも同方向で裁ってしまうと柄が合わなくなりますのでご注意ください。また、特に柄がボーダーに出る辺は、2枚で柄合わせをした方が仕上がりがきれいです。
3.
ウエストベルトは、ゴムを通す穴を裏側に作っておき、ベルト表裏とスカートを一気に縫い合せる、もっとも簡単な取り付け方をしています。縫代をくるむ付け方が苦手な方でも、これなら失敗がありません。
4.
布のデザインがストライプなので、柄がストライプに出る面を一応フロントとしましたが、どの面を前にするかでこのように柄の出方が変わります。ウエストベルトのつなぎ目の位置がボーダー側にあるというだけの差なので、コーデによってクルクル変えても楽しいと思います。
コッカファブリックでは、引き続きこちらのCraft&Sewingのコーナーで作品を作ってくださる手作り作家さんを募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。