「コッカファブリックのオリジナル生地を作ろうプロジェクト」第4回目 生地サンプルが上がった!

4名のクリエイターさんたちとスタートした「コッカファブリックのオリジナル生地を作ろう!」という新プロジェクト。10月下旬に第4回目のミーティングが行われました。

プロジェクトメンバーは、コッカファブリックの人気コーナー「craft & sewing」で、コッカの布で作品を作ってくれている4名。杉野未央子さん、猪俣友紀さん、田巻由衣さん、武井聡美さんです。

今回、制作する柄は、
・まる・さんかく・しかくが入った複数柄
・ストライプ柄
・葉っぱ柄
の3種類。
前回のミーティングで集約したクリエイターさんたちの意見を元に、コッカがデザインと配色を整えてデータを作成し、染工場に依頼していました。

第4回目のミーティングでは、染工場から上がってきた生地サンプルをみんなでチェック。いくつかの配色パターンででき上がった生地から4〜5色、絞り込んでいきます。

今まで「紙」や「データ」としてチェックしていた柄が、とうとう「布」となって登場しました。

生地のシリーズ名が決まった!

生地サンプルを広げると、まず目に飛び込んできたのは、布端に印刷された「Konitt(コニット)」という言葉。この生地のシリーズ名です。

田巻さんのアイデアで、コッカファブリック(kokka fabric)のkoに、クリエイター4名それぞれの活動名を組み合わせたもの。

・杉野未央子さんのkomihinata(コミヒナタ)
・猪俣友紀さんのneige(ネイジュ)
・田巻由衣さんのtamakiyui(タマキユイ)
・武井聡美さんのtournesol (トゥルヌソル)
です。

生地端の色見本に興味津々

生地サンプルを手にとると、どんな色を使って染めたかがわかるよう、小さな色見本が留められていました。販売されている生地にはついていないので、これまた興味津々。

全員:これ、欲しい〜! 

「この色見本だけ並べた生地があってもいいかも」、「色見本のような色の無地の生地が欲しい」と、すでにここで大盛り上がり。

どの配色も愛おしすぎる

いよいよ生地の検討に入ります。
最初にテーブルに広げたのは、まる・さんかく・しかくの3柄が入った複数柄です。

猪俣友紀さん(以下、敬称略):カーキは合わせやすそうですね。

コッカファブリック(以下、KF):この中から4色選びます。私たちが色を選んでいくときは、白から黒の順番に選んでいくことが多いです。

杉野未央子さん(以下、敬称略):どれもあんまり見ない色合いですね。大きく使っても素敵。

武井聡美さん(以下、敬称略):この生地、切りやすい!

猪俣:帆布と合わせてもよさそう。

田巻:濃い色も薄い色も両方好き。ピンク色だったら、濃いほうかな。

武井:消去法で決めていきます?

杉野:店頭に並んだときの印象もあるよね。

KF:3柄入った生地は、半折(はんせつ)でなくて、丸巻きになると思います。

どの配色も絶妙でなかなか選べません。いったん保留にして、次の柄も見てみることに。

一人ずつ「投票形式」で希望色をセレクト

ストライプ柄は壁に掛けて、葉っぱ柄はテーブルに広げていきます。

全員:選ぶの、難しい〜!!

杉野:ほんのりくすんだ系統がいいですね。

武井:目の錯覚か、ネイビーが黒っぽく見える。

田巻:ピンクが欲しいと希望していたので、ピンクが残ったら嬉しい。青いのを残すなら、こっちかな。

さあ、どうやって決めていくか。
お互いに「忖度」なしで選びたいとなり、一人ずつ希望の色をコッカに伝えるという方法で決めることになりました。

作品をイメージすると、欲しい配色がわかる

一人ずつ、第2希望まで出し合ったところで、3柄分の候補をすべてテーブルに広げます。複数柄、ストライプ、葉っぱ柄。並べてみると、色ごとにグルーピングができました。

KF:こちらの生地はコッカの2月展でお披露目予定です。この生地を使って、みなさんに作品を作っていただきたいと思います。

作品づくりの話になったとたん、全員、生地を折り畳んで、巾着にしたり、ポーチにしてみたり、急にそわそわ。

1枚の生地が形になっていくと、本当に表情が変わる! 紙やデータで見ていたときよりもずっと生き生きしてくることに改めて感動。

生地の使い手が、生地を作る。そんな取り組みならではの瞬間でした。

不採用になった生地ほど愛おしい?

KF:今回、選ばなかった生地サンプルは、みなさんで持ち帰っていただいてかまいません。

嬉しい「お土産」に、嬉々としてジャンケン大会が始まりました。まるで敗者復活戦さながらで、これまた大盛り上がり。

後日、コッカより決定生地の一覧をメールでみなさんに送付。数日後、全員から嬉しい感想が届きました。

猪俣:お持ち帰りした生地もまた惜しいくらいで、自然光で見ると見え方がまた変わり、いつも目の前にかざしています。本当に惜しい!!

武井:持ち帰ったボツ生地が愛おしくて、愛おしくて・・・世に出ないかと思うとさらに愛おしくて(笑)。

田巻:想いのつまった柄が布になって広がっているのを見て 大興奮でした!商品として本格的に仕上がっていく感じがワクワクしてとても嬉しいです。

杉野:4人の「好き」を持ち寄ったところから、とうとうこうして実際の布になり、生地一覧までできて、見れば見るほど嬉しさが増してきます。残念チームの布たちも本当に魅力的で、いつか何かの形で出番がくることをついつい祈ってしまいます。

次は、いよいよ染工場で実際に生地が刷り上がるところを見学。その様子は次回のレポートでお届けします! お楽しみに!

「コッカファブリックのオリジナル生地を作ろうプロジェクト」今までのレポートはこちら。
第3回:柄デザインの決定  
第2回:柄選び 
第1回:新企画スタート!