bookmark_borderLighthearted (ライトハーテッド)

サーティーズのようなレトロで明るいプリント

「Lighthearted」とは、楽しい、愉快な、面白いなどの意味。アメリカの30年代を彷彿させるようなレトロ感がある柄にすっきりとした色めをつけて、シリーズ名のように明るく楽しさを感じるプリントです。オレンジ系、ミントグリーン系、トリコロール系と、カラートーン別に3つのグループになっているので、グループごとに作品を作れば、統一感のある仕上がりに。英文字やレース模様を両端にあしらった布は、持ち手や切り替えにしたり、さまざまな使い方ができますよ。今週は1つめのグループ、オレンジ系を紹介します!

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Lightheartedの3つのグループの布を使ったアルファベットのオーナメント。

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おしゃれで乙女な布選び&布合わせ

ソーイングの楽しみのひとつ、というか、これに尽きる!ともいえるのが、布選びと布合わせ。ソーイング・ラバーさんたちのブログをのぞいてみると、そんな楽しみがあちこちに綴られています。人気ブロガーのkana2(かなかな)こと中山佳苗さんもそのひとり。布合わせを楽しみながらキュートで物語のある布小物を作っています。

たとえば、フレンチテイストのモノクロームのプリント。「主役」として抜擢したあとにも、布の一部分を切りとってラベルのように使っています。見てください! こんなに可愛いピンクッションに!
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「この布はカットクロス2枚しか買えなかったので、この部分も少ししかありません。同じものをたくさん作るのはもったいないので別の物をと思い、できあがったのが革の持ち手つき小物入れです」(中山さん)
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布合わせと雰囲気は「フランス製の香水瓶」をイメージ。
「フランス製」、「香水瓶」……。
言葉にしてみると、おしゃれなビジュアルがふわりと広がって、素敵な淑女の物語が始まりそうです。

生地にひそかに名前をつけちゃうのも、中山さん流の楽しみ方。
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「このチョコレート柄の布、私が勝手に「ゴディバ」と呼んでいます。この布でいろいろなものを作ってきましたが、残りわずかになって……。それでも何かに使えるかも? と大切に引き出しの隅に突っ込んでいたのですが、ぷちぷちサイズの巾着なら作れました」(中山さん)
Kissチョコレートをイメージして、英字のピラピラタグをプラス。包み紙もコーデしたら、さらに「チョコレート感」アップです。
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「年齢を重ねてくると、服はなかなか派手なものが着にくくなりますが、小物なら明るくてポップなものでも持てます。キュートな小物を持つと、潜んでいた乙女心もキュンキュンしてきますしね」(中山さん)

まさにその通り。
中山さんが綴る布選びや布合わせのお話には、眠っている「乙女心」を揺り起こす、素敵な魔法もちりばめられていますよ。

kana2さんのブログはこちら http://blog.goo.ne.jp/hanaday
写真を中心としたダイジェスト版はこちら http://hanaday.exblog.jp

bookmark_borderパンプスポーチ

サイズ:幅8cm ⻑さ20.5cm 

なんともおしゃれなパンプス形のファスナーつきポーチが登場です! 11号帆布はしっかりした生地のわりには家庭用ミシンでも縫いやすく、小物作りには最適♩ 
作ってくれたのは、センスのいいアイデア小物が人気のハンドメイド作家の田巻由衣さんです。

デザイン・製作:田巻由衣


使用した布:P30100-100 (A)


材料:
□⽣地:(前⾯表布・後ろ⾯)25cm×30cm
(裏布)15cm×30cm
(つま先表布)15cm×10cm
□コイルファスナー:⻑さ16cm 以上を1本
□好みのリボン

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パンプスポーチについて、田巻さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
くっきりしたモダンな雰囲気の生地でしたので、クールなパンプスをイメージして作りました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
色数が多く作品に入るように、カットする位置を選びました。袋縫いにすることで布端の処理をはぶきましたので、短時間で制作できます。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
カーブが多いためゆっくり丁寧に縫います。左右対称ではないデザインですので、左右・表裏を間違えないように気をつけてください。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
ペタンコなのでバッグの中で邪魔にならず、数本のペンなど入れておくのにぴったりだと思います。

KF:田巻さん、どうもありがとうございました!パンプスポーチの作り方プロセスも田巻さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

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bookmark_borderJoielinne2(ジョワリーヌ)Autumn

洋服から小物作りまでOK!

「家族みんなで楽しめる」がコンセプトのJoielinne(ジョワリーヌ)シリーズは、このコーナーではすっかりおなじみですね。7月にアップしたコラムではガーゼ生地を紹介しましたが、今回はこれからの季節にぜひ使ってほしいネル起毛、シャツやスカートにぴったりのシャツコール、そしてバッグや小物作りに人気の11号帆布など、バラエティ豊かなラインナップでお届けします!

フクロウ P29800-800 ネル起毛
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肌寒くなる秋に優しく包んでくれそうな、肌ざわりのいいネル起毛です。裏にキルト芯を挟み込んだら、ベストも可愛く仕上がります。ハーフパンツやキュロットも可愛いですね。秋の森をイメージしたキノコや木の実、可愛いフクロウと秋のお出かけに。もちろん、パジャマや枕カバー、クッションカバーなど、おうちグッズにもぴったりのあったか素材ですよ。

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布の作り手に出会う楽しみ 布博

ここ数年、ハンドメイド雑貨を販売するイベントが盛り上がっていますよね。
そのなかでも、「布」にフォーカスしたユニークなイベント、「布博」(ぬのはく)をご存知ですか? クリエイターやテキスタイルデザイナーたちが、自らブースに立って販売するという、布好きさんにはたまらないイベントなのです。

8月22日から3日間。東京・町田市で布博が始まりました。今回はその様子をお話しします。
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会場の入り口を入ってすぐ、鮮やかなイエローの布が目に飛び込んできました。
これは! 本サイトで4月にご紹介したJUBILEEです。ブースに立っているのはデザイナーのシミズダニヤスノブさんご本人ではありませんか! わぁ〜感激!

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JUBILEEは「プリントデザインからはじまるモノづくり」をコンセプトとしたブランド。会場に並んでいた布は、シミズダニさん自らが染工場で染料を作り、手捺染(てなっせん)と呼ばれる手法で染めているもの。

会場では、シミズダニさんが染工場で染めている作業風景のムービーも上映されていました。
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ヘラを使いながら大きな型枠に1色ずつ手作業で布地に染料を刷りつけていくシミズダニさん。染料が飛び散ったTシャツ姿で汗だくになりながら、よどみなく刷り上げていく姿は、デザイナーというよりは、まるで職人さんのよう。映像を見終わった後に、もう一度その布に触れたくなって、再びブースへ…。制作の背景が見えてくると、不思議なものでいっそう愛着がわいてきます。

シミズダニさんが染め上げた布は、バッグやストールなどさまざまなプロダクトに姿を変えて、使い手のもとに旅立とうとしています!
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布博の出展者数は約40組。入り口には、こんなおしゃれな立体案内マップがありました。それぞれのカップの横には出展者のブランド名が、そしてそれぞれの布がアイス(?)になっているという、何とも心にくい演出。
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テキスタイルブランドは全部で11組。とりわけ目を引いたのがトモタケさんのブースです。印象的な動物クッションに吸い寄せられてしまいました(笑)。
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トモタケさんは、主に泥染めという手法で布づくりをしているそうなのですが、今回の展示会では、泥染めアイテムはもちろん、泥染めの図案を元にデザインを手がけているプリント生地も並んでいました。
こちらは、泥染めの図案を元にデザインを手がけているプリント生地、「MUDDY WORKS」の第三弾の新柄。一般の店頭販売に先駆けて「布博」で発表。
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ひっきりなしにお客様が訪れ、布のカットに大忙しのデザイナーの朝武雅裕さん。
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泥染めの布地に刺繍を施したコースター。
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メイン会場のほかに、別フロアで「ブローチ博」というイベントもやっていました。写真はそこで見つけたとっても可愛いブローチ。「conomi」というブランドで、作家は、このみえりさん。フランス留学時代にステイ先のおばあちゃんから教わった「かぎ針編み」の手法で一点一点、手作りしています。ブローチと一体になったイラストレーションの台紙にも心奪われました…! このイラストレーションは、押し花作家でもある森野美紗子さんが描いているそう。
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布博は、8月23日(土曜日)、24日(日曜日)も開催されています。今週末の楽しみに足を運んでみませんか? 好みの布との一期一会の出会いがあるかもしれないし、作家さん自らがデザインしたバッグや洋服からは、「あ、この布はこんなふうに使うと素敵♩」なんて、日々の手作りのヒントが見つかるかもしれませんよ。