bookmark_borderポートレート×筆記体柄のトートバッグ

今回はシックなパリ柄「Ecole de Paris」を使ったトートバッグを紹介します。パリの昔のポートレートや筆記体の文字をモチーフしたこの布は、古き良きパリの懐かしい雰囲気が漂います。製作してくれたのは、斉藤真澄(sinafuku*)さんです。生地は8号ハンプという、家庭用ミシンで縫える限界の厚さです。

デザイン・製作:斉藤真澄(sinafuku*)


使用した布:
(表布)P24200-200 (A)
(底布)P24200-201 (C)


材料:
□生地(表布、ポケット)110cm幅×30cm、(底、持ち手)80cm×100cm、(裏布)100cm×60cm
□山道テープ:幅0.4cmを1m

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ポートレート×筆記体柄のトートバッグについて、斉藤さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
とても上品で可愛い柄の布だったので、パネル部分を生かせるサイズにしました。
カラーバリエーションの豊富な生地だったので、2色使いにすることでPOPさも出してみました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
中央のポケットを額縁の中の絵のように配置しました。
マチを大きくとって底の部分を正方形に近づけることによって、安定がよくなるようにしました。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
しっかりとした厚みのある生地なので、厚手用のミシン針にすることをお勧めします。
何枚かを重ねて縫い合わせる時などは、マチ針ではなく手芸用クリップや洗濯バサミなどを使うといいと思います。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
主役になれるバックなので、白や生成りを基調にしたお洋服に合わせていただくと素敵かもしれませんね。
かなりのたっぷり収納なのでちょっとした旅行や、マザーズバックとしても使っていただけると思います。

KF:斉藤さん、どうもありがとうございました!トートバッグの作り方プロセスも斉藤さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

作り方 1.ポケット口部分を三つ折にして端ミシンをかける
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1. 1cm折り、さらに2cm折る。

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2. 端にミシンをかける。

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3. コの字にかける。

2.持ち手を作る

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1. 半分に折りアイロンをかける。アイロンでつけた折り目に向かい両端をさらに半分に折る.

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2. 両端を縫い持ち手を作る。

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3. 2本作る。

3.本体にポケットと持ち手をつける

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1. 持ち手を縫い合わせた線に重ねるようにして、持ち手を本体に縫い付ける。

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2. 本体上部から5cmは縫わず、コの字に折り返して縫い付ける。

4.本体と底を縫い合わせる

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1. 本体布と底布を中表に合わせて縫い合わせる。

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2. 縫い代を底側に倒してアイロンをかける。

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3. 表側から押さえミシンをかける。

5.本体両端を縫い合わせる

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1. 本体両端を縫う際に底の部分をWの形に折り曲げる。※20cmのマチの場合10cmずつWの字に折る。

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2. 表側からマチ部分に押さえミシンをかける。

6. 内袋を作る

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1. 中表に合わせ底の部分の中央を15cmくらい縫い残す(返し口)。マチも縫い合わせる。

7. 本体と内袋を縫い合わせる

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1. 本体と内袋を中表に合わせ、持ち手を縫いこまないように注意して一周ぐるりと縫い合わせる。

8. 返し口と持ち手を処理する

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1. 縫い残した返し口から表に返す。

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2. 返し口を縫いとめる。

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3. 形を整えたら袋口に端ミシンをかける。※持ち手は避けて縫う。

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4. 本体に持ち手をしっかりと縫いとめる。

.完成です!
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製図と作り方はこちら
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bookmark_borderEcole de Paris (エコールドパリ)

古き良き時代のパリがモチーフ

今回の布は、シックなパリ柄です。シリーズ名の「Ecole de Paris」は、「パリ派」という意味で、20世紀前半、各地からパリのモンマルトルやモンパルナスに集まり、ボヘミアン的な生活をしていた画家たちを指します。パリの昔のポートレートや筆記体の文字をモチーフに、その頃のパリを懐かしむ柄を作ってみました。生地は8号ハンプという、家庭用ミシンで縫える限界の厚さです。ですので、裏地がなくても大丈夫。一枚物でもしっかり作れるので、カバンなど向いています。

ポートレート柄 P24200-201 8号ハンプ

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人物やエッフェル塔などを額に入れて壁に掛けている、フランスのアパルトマンをイメージしました。その部分を切り取ってモビールやバッグのワンポイントにしても。

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イチゴ×アリ柄のツールボックス、見ぃつけた!

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先週、Craft & Sewing のコーナーで作品を披露してくれた、手作り作家の杉山みほこさん。
「夜のオルゴール」ベア柄の引き出し型のドロワーボックスは、サイトにアップしたとたん、大人気! 一気にmost popular posts の第1位になりました!

コッカファブリックは、布メーカーのサイトですから、ふだんはソーイングの作品をご紹介することが多いので、カルトナージュの作品は、本サイトでも初の試み。
「針と糸がなくても、こんなふうに楽しめるのね」。新鮮な発見がありました。

・・・ということで、Inspirationのコーナーでも、もうちょっと杉山さんの作品をご紹介したいと思います!
写真は、本日、杉山さんのブログ「happiness is in a box」にアップされたツールボックスです。

使っているのは、イチゴとアリの生地。
あれ? どこかで見たような・・・・。
そうです、これは6月17日のTextile Story でご紹介したueda college collection × KOKKAの布なのです!杉山さんもこの柄が大好きということで、使ってくれていました。ありがとうございます!

箱の側面は、黒のギンガムチェック布を使って、甘さをピリっと引き締めて。そして、箱を開けると、縁が赤い生地でパイピングされています。

「イチゴとアリみたいに、モノトーンに赤を合わせたくって」(杉山さん)。

すごい、凝っています!

大きめのモチーフの総柄は、使う部分によって柄の出方が変わるので、同じ型紙を使っても違う仕上がりになり、1点もののようになるのがうれしいですね。

杉山さんのブログによると、この作品は、9月8日(日)のにちようマルシェにおめみえするそう。マルシェでは、杉山さんのワークショップもあるようですよ。カルトナージュにご興味ある方はぜひ。

杉山みほこさんのブログはこちら
http://happbox.blog.fc2.com/

bookmark_border子供部屋の収納に。引き出し型カルトナージュボックスの作り方

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手作り作家さん第2弾は、カルトナージュで実用的でかわいい布箱を作っている、杉山みほこさんの作品です。杉山さんのブログ、「happiness box」には、アイデアいっぱいの素敵な作品が満載です。今回は、キュートなベア柄「Musikkiste von nacht(ムジキスト・フォン・ナハト・夜のオルゴール」を使った、引き出し型の取っ手付きボックスを作ってもらいましたよ!

デザイン・製作:杉山みほこ(「happiness box」)


使用した布:
(外側面)musikkiste von nacht(夜のオルゴール)H5120-20 (C)
(内側面・底面)musikkiste von nacht(夜のオルゴール)H5120-22 (C)


材料:
□2㎜の厚紙:A2サイズを2枚
□ケント紙:A2サイズを2枚
□生地:(外側面)110cm幅×25cm
    (内側面・底面)50cm×80cm
□木工用ボンド(ボンド:水=10:1で薄めて使用)
□持ち手用革テープ 2cm幅を15cm
□両面カシメ(大)2組


サイズ:
横幅255㎜x奥⾏205㎜(持ち⼿含まず)x⾼さ190㎜

ベア柄のドロワー型カルトナージュボックスについて、杉山さんにいろいろとお尋ねしました。

KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
かわいい動物が印象的な大きい柄の生地なので、そのまま柄を生かした作品を作りたいと思いました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
大きなボーダー柄をそのまま側面に生かせるように、サイズを考えました。
シンプルな形にして、インテリアとしてだけでなく、日々の生活で色んな事に使える箱を考えました。 

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
ボンドを塗る量がポイントです。
少くないと、生地が貼れずに浮いてしまいますし、多すぎると、生地の表面に染み出してきます。
生地の浮きがないように、しっかりと全体を貼り付けると、キレイに仕上がります。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
収納力があるので、色々なシーンで実用していただけます。
イメージは、子ども部屋の収納。おもちゃやぬいぐるみなど散らかりがちなものを、片付けるのに使っていただけると、かわいいなと思いました。
子どものいない我が家では、洗剤など消耗品のストック用として、デッドスペースになっている高め棚に置きたいです。
視線より高い位置に置くことで、たとえたくさん詰め込んでいても、スッキリな印象を保てます。

KF::杉山さん、どうもありがとうございました! ボックスの作り方プロセスも杉山さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

使用する道具
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定規、カット用アルミ定規、ハサミ大・小、大きめのカッター、カッターマット、ヘラ、刷毛、目打ち、敷き紙(ボンドを塗る時に下に敷く)

作り方 1 厚紙で外箱を作る
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底用の厚紙Aの短辺の切り口にボンドを塗り、、厚紙Bを貼り付ける。向かい側の面も同様に貼り付ける。

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 コの字型になった切り口にボンドを塗り、厚紙Cを貼り付け、箱の形を作る。

2 側面に布を貼る
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 箱の側面に生地Dを貼る。まずは、短側面から。片側の短側面一面にボンドを塗る。生地の端15mmを残し、上下にのりしろ15mmを残した位置に貼り付ける。 残した生地の端15㎜は隣の面に貼り付ける。生地1枚で外側面を1周するように、長側面、短側面と一面ずつボンドを塗り、生地を貼っていく。

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  最後の面は、端から30~40㎜ボンドを塗らずに残して生地を貼り付ける。生地の端が内側に入るように、角合わせて、折り畳む。折り畳んだ生地の端にボンドを塗り、生地同士を貼り付ける。最初にボンドを塗り残した部分にボンドを塗り、端まで全て貼り付ける。

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  底の部分からのりしろを処理する。生地の貼り始めと貼り終わりの内側の重なり部分を切り落とす。

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 のりしろの角を指でつまみ、重なる部分を切り落とす。4か所とも同じように切り落としてから、のりしろを底部分に貼り付ける。

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のりしろの角の部分をV字にカットする。 この時、深く切り込みを入れ過ぎないように。*厚紙の角の部分から2㎜離れた所をV字の頂点にする。

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上部ののりしろを内側に貼る。 これで、外側が完成。最後に取付ける持ち手用に目打ちで下穴を開けておく。

3 内側の底を貼る
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ケント紙A’の1枚にボンドを塗り、生地A”に貼り付け、生地の角を切り落とす。箱の底と側面の下部にボンドを塗り、底面を落とし込むように貼り付ける。底面の空気を抜き、角はヘラを使い、のりしろを側面に立てて貼り付ける。

4 長・短側面の内側を一面ずつ貼る
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長側面の内側を一面ずつ貼る。 ケント紙C’にボンドを塗り、生地C”に貼り付け、生地の角を切り落とす。上下ののりしろは、裏面に折り、貼り付ける。それを長側面に貼り付ける。左右ののりしろは、隣の面に開いて貼り付ける。

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 短側面の内側を一面ずつ貼る。ケント紙B’にボンドを塗り、生地B”に貼り付け、生地の角を切り落とす。全てののりしろを、裏面に折り、貼り付ける。それを短側面に貼り付ける。

5 外側の底を貼る
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残りのケント紙A’にボンドを塗り、生地A”に貼り付け、生地の角を切り落とす。全てののりしろを、裏面に折り、貼り付ける。それを箱の外側底面に貼り付ける。

6 革テープを付ける
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内側を貼ったため、作り方9で開けた穴が閉じてしまっているので、再度開ける。革テープをカシメで留めて、完成。

製図と作り方はこちら
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bookmark_borderMusikkiste von nacht(ムジキスト・フォン・ナハト)
夜のオルゴール

おしゃべりなベアたちの楽しいストーリー

今回、ご紹介するのは、「Musikkiste von nacht(ムジキスト・フォン・ナハト)」。夜のオルゴールという名前がついた、楽しげな布です。デザインを手がけたのは、イラストレーターのかわぐちいつこさん。ストーリーの舞台は、ケアチェリマーケットのテディベアショップです。

・・・夜になると、ベアたちの心のオルゴールのフタが開き目を覚まします。
生まれたてのベアたち、まだ見ぬ世界への憧れの音色。
かつての持ち主と離れたアンティークベアたちの懐かしい思い出の音色。
ぜんまいがきしむ音と重なり合ういくつもの音色と共にベアたちのにぎやかな夜は更けていくのです・・・

「ノスタルジー漂うテディベアショップで、お気に入りのベアに出会った時のような気持ちでこの布と出会っていただけたらうれしいです。ちょっと懐かしいイメージのアイテムに合うのではと思っています。たとえば、かごと組み合わせたカントリー風のバッグ、古いソーイングセットが入っていそうな布箱、丸みのあるバッグやポーチ……。ベッドカバーや大きなクッションなどのインテリアにも使っていただけたらいいなと思います」(かわぐちさん)

おしゃべりなベアたち H5120-20 綿麻キャンバス

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思い思いに夜のひとときを過ごすベアたちを描いたインパクトのある大柄です。お茶をしたりおもちゃで遊んだり読書したり…。お気に入りの場面を大胆に切り取って使えるようにイメージしました。

『Musikkiste von nacht(ムジキスト・フォン・ナハト)
夜のオルゴール』の
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