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いちごのケーキでハッピークリスマス!

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写真のいちごのケーキ、何でできると思いますか?
生クリームでしょ? いいえ、これは羊毛フェルトなのです。

こちらの作者は、羊毛フェルト作家の福田りおさん。このケーキの材料は、ふわふわの羊毛だけ。小麦粉もバターももちろん使っていません(笑)。フェルティングニードルという、先端にギザギザのある専用の針を使って、羊毛をサクサクさしていくと、ふわふわの毛がどんどん固まって、形になっていくのです。このクラフトは、針で刺していくクラフトなので、ニードルフェルトと呼ばれているそう。

トッピングになっている半割のいちごも美味しそう。中のピンクの果肉や芯のところまで羊毛で仕上げてあって、本物みたいです。
「もっとリアルにしようと思って、いちごのつぶつぶの種も作ってみたこともありましたが、今のいちごがいちばん可愛いくて、美味しそうなんです」(福田さん)
あえてリアルに仕上げないところが、美味しそうに見せるコツなのですね。

本物のケーキは、食べたらおしまい。でも、羊毛のいちごケーキなら、ずっと飾っておけるので、プレゼントにしても喜ばれそう。写真のような大作は無理ですが、まずは、1ピースのショートケーキから手作りしてみてはいかがですか? ふわふわの羊毛をさわっているだけで、心がいやされていきますよ。

埼玉県・川口市にある福田さんのアトリエ『Coffret de laine ~羊毛の小箱~ 』には、色とりどりの美味しそうな羊毛ケーキが並んでいます。定期的にワークショップも開いているそう。寒い冬、針でサクサク刺しながら、ゆっくりと形になっていく羊毛と戯れるひととき…。自分自身への素敵なプレゼントになりそうですね。

福田さんのサイトはこちら。http://riofukuda.com

bookmark_border【RANKING】11月の販売ランキング

10月に引き続き、echino(エチノ)が独走中です。11月に1位になったのは、なんと定番の無地です。定番の無地は全部で6色。echinoのどんな生地に合わせてもトーンが合うため、新柄が出るたびにセットでお買い求めになるリピーターの方が多いのですね。2位は、2013コレクションのpiece、3位はdecoroシリーズのrhino(サイ柄)です。

販売ランキングは、コッカファブリックを扱ってくださる全国のショップ様からの受注数に基づいています。

bookmark_borderネコちゃん柄のレッスンバッグ

サイズ:縦30cm、横40cm、まち4cm

ネコと音楽モチーフを組み合わせた、楽しい柄「ネコふんじゃった」は、入園入学のアイテムにぴったりです。人気ブロガー、neige+さんこと、猪俣友紀さんがリバーシブルにもなるデザインを考えてくれました。あまり布でネコモチーフのバッグチャームを作れば、可愛いアクセントになりますよ。

デザイン・製作:猪俣友紀(neige+)


使用した布:
 (表布)ネコふんじゃった P25200-202 (A)
(裏布)ネコふんじゃった P25200-201 (D)


材料:
□生地(表側面、持ち手、ポケット、タブ):110cm×50cm
   (裏側面):90cm×40cm
□接着キルト芯:80cm×30cm
□レース:幅1cmを30cm
□テープ:幅1cmを10cm
□好みのチャーム

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ネコちゃん柄のレッスンバッグについて、猪俣さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
キュートな遊び心をくすぐる鍵盤柄は、実際に指で当てながら遊べたり、布バッグとして持ち歩くのが楽しくなる子ども向けの柄だなと思いました。ネコちゃんは愛されキャラなので内布に加えてみました。リバーシブルバッグとしても使えて、2通り楽しめるデザインにしています。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
ピアノ鍵盤をメインにちょっと遊び心のある布配置にしました。布の配置方で表面背面とどちらを表にしてもかわいいデザインです。また、底マチはシンプルな作りのうえに、三角にでるマチはアクセントにもなるので、リバーシブルにしても同じデザインにしています。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
裁断の際に合印を丁寧に入れておくと、持ち手など合わせる位置がずれにくいです。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
目を引く鍵盤柄なので、お稽古ごとや、学校の音楽バッグなどがピッタリかなと思います。図書館バッグにもおすすめです。

KF:猪俣さん、どうもありがとうございました!ネコちゃん柄のレッスンバッグの作り方プロセスも猪俣さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

ネコちゃん柄のレッスンバッグの作り方

1.
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まず50cmのカットクロスを準備し、鍵盤柄をバッグの横幅として ポケット部分以外42cmで裁ちます。左から、ポケット、持ち手、持ち手 タブ、表布 背面布となります。

2.
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内側の布を用意します。サイズは 32×42cm、接着キルトは縫い代を含まず、30×40cm。持ち手以外すべてに1cmの縫い代をつけます。

3.
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持ち手を作ります。横半分に折り目をつけ、一度広げたら中心に合わせて折りたたみ、四つ折りにして両サイドをミシンステッチします。

4.
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ポケットは2つ折りの「わ」にし、返し口を残して周囲を縫います。

5.
10
返し口から表に返します。このとき、画像のようにミシン目に合わせて折りたたみながら引き出すときれいに角が出ます。

6.
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ポケットにレースを縫いつけ、本体にポケットを縫い合わせるときにレースを内側に入れて縫い合わせます。
ポケットの返し口もこのミシンかけで一度に縫い仕上げてしまいます。ハギレででた一部を3つ折りにし、小さな脇タグ(テープ)にします。

7.
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表布にアイロン接着キルトを貼ってから、表布、内布の底を作ります。まず底辺を縫い代1cmで縫い合わせます。縫い代を含めて、底から3cmのところに合印のノッチを入れます。

8.
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7で入れたノッチが今度は底になるように、底「わ」の縫い合わせを内側に入れ、蛇腹にしてまち針でとめます。広げてみると9の状態になります.

9.
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底を蛇腹にした状態で表布を両サイド縫い代1cmで縫い合わせます。内布は片側にのみ返し口を7cmほど残して同じく1cmの縫い代で縫い合わせます。

10.
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表布の中心、そして中心から両サイド6cmの場所に合印ノッチを入れ、それに合わせて持ち手を縫い代内5mmのところで仮縫いしてとめておきます。

11.
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10で作った表布を表に返し、そのまま内袋の中に入れて袋口を表あわせにします。この時、画像のようにサイドの縫い代を交互に倒し段差を均一にしてからまち針でとめ、袋口をぐるりと縫い合わせます。

12.
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返し口から表に返し、返し口を閉じたら、袋口の部分に2本のミシンステッチを加えて完成です。

13.
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蛇腹に折りたたんで縫った底はこのような三角のマチがでるので、ここにボタンなど縫い付けてアクセントにしても可愛いです。

猪俣さんデザインの、もうひとつのレッスンバッグの作り方は、猪俣さんのブログにアップしています。

裁ち方図と作り方はこちら
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コッカファブリックでは、引き続きこちらのCraft&Sewingのコーナーで作品を作ってくださる手作り作家さんを募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。

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ネコちゃんと音楽モチーフの楽しいコラボ

入園入学用にもお使いいただけるように、ピアノを習う女の子をテーマにしました。小さい頃、誰でも弾いたことのある「ネコふんじゃった」という曲を題材に、ネコと音楽モチーフを組み合わせています。入園入学アイテムやおけいこバッグなど、子ども用のバッグはもちろん、一緒におけいこに付き添うおかあさんにもペアで楽しんでもらえたらと思います。

グランドピアノ  P25200-200 オックス
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小さいグランドピアノに、鍵盤を歩くクロネコ。軽快な「ネコふんじゃった」の音楽が聞こえてきそうな柄です。小さい柄なので、コップ入れ、ポーチなどの小物にもぴったりです。

『ネコふんじゃった』の続きを読む

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はぎれで作るギフトラッピング

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クリスマスまであと少し。喜ぶ顔を思い浮かべながら、ラッピングのアイデアを考えたりするのも、ワクワクするひとときです。

写真は、はぎれで作ったフラッグのガーランドです。クリスマスカラーの赤と緑をテーマカラーに、いろいろな布を集めました。一辺3㎝くらいの小さな三角形を作れば、プレゼントボックスに巻くのにぴったりのリボンになります。ドットやストライプは、こんなときに重宝する定番柄ですね。コットンプリントと一緒に、質感の異なるリネンやフェルトもプラスすると、アクセントになります。はぎれは切りっぱなしで十分。もっと可愛らしくするなら、ピンキングハサミでカットしてもいいかもしれません。
糸でつなげる辺は、7ミリくらい折り返し、アイロンでプレスしたら、一気にダダッとミシンで縫っていきましょう。はぎれとはぎれの間に糸の部分をつくりたいときは、布は縫わずにそのままミシンを動かすと、上糸と下糸がからんだ糸ができあがります。上糸と下糸を別の色にすれば、写真のように、糸部分もツートーンになって、いっそう可愛らしくなります。

ミシンで縫わずに、好みのひもでフラッグをつなげていく場合は、トップの辺を中表でわにしてひもを通し、グルーを使って布同士を接着すればできあがります。

フラッグのガーランドは、クリスマスツリーに飾るオーナメントにもぴったり。もっと大きな三角形にしたら、壁に飾るガーランドにもなります。

たまったはぎれを眺めてみると、いろいろな柄合わせや色合わせが浮かんできそう…。こんなふうにあれこれ思案する楽しいひとときは、自分自身への「幸せな時間」のプレゼントなのかもしれませんね。