bookmark_borderInspiration file 19 羊毛フェルトの森の動物たち

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ここ数年、ハンドメイド作品を売買できるサイトがふえました。
最近では、各サイトともネット上の販売に加え、出品作家さん自らが店頭に立って販売するリアルマーケットもさかんに行っています。ふだんはネット上だけのおつきあいの作家さんに会えるので、ファンにとってはうれしい催し。そして、作家さんにとってもお客様と直接お話ができる、貴重な場です。
現在、そんなネットマーケットのひとつ、tetote(テトテ)が、大阪で開催している「tetoteハンドメイドバザール@阪急うめだ本店」で、素敵な作家さんを見つけました。

会場で思わず目が合ってしまった(!)、かわいい動物たち。
写真は、羊毛フェルト作家のLycka(リュッカ)さんの作品です。

フェルトの持つ柔らかな手触りが大好きというLyckaさんは、2年くらい前から、羊毛の柔らかな手触りに魅せられて、作品づくりを始めました。

「Lycka(リュッカ)とはスウェーデン語で“幸せ”を意味します。
1人でも多くの人に羊毛フェルトを通じて幸せな気持ちになっていただけるような
作品づくりを目指しています」

写真の作品のテーマは、「森の動物たち」。
果物を分け合って食べている、森の食事会だそう。ほのぼのとした雰囲気が伝わってきます。
「うさぎは、本物のうさぎを観察しながら作りました。黒い羊毛でうさざの目にアイラインを入れたりしています」

「羊毛は頭の中でイメージしたものが、そのまま形になっていくのが楽しい」とLyckaさん。
針と糸を使わないで、形づくっていくのが羊毛クラフトの面白さ。ふだんソーイングに慣れ親しんでいる人には、「製図がない」というのが、心もとない感じも少し。でも、たまには、自分のイメージや感性の赴くままに、形をつくってみるのも、新たな発見があるかもしれませんよね。

Lycka(リュッカ)さんのサイトは、こちら

bookmark_borderポートレート×筆記体柄のトートバッグ

今回はシックなパリ柄「Ecole de Paris」を使ったトートバッグを紹介します。パリの昔のポートレートや筆記体の文字をモチーフしたこの布は、古き良きパリの懐かしい雰囲気が漂います。製作してくれたのは、斉藤真澄(sinafuku*)さんです。生地は8号ハンプという、家庭用ミシンで縫える限界の厚さです。

デザイン・製作:斉藤真澄(sinafuku*)


使用した布:
(表布)P24200-200 (A)
(底布)P24200-201 (C)


材料:
□生地(表布、ポケット)110cm幅×30cm、(底、持ち手)80cm×100cm、(裏布)100cm×60cm
□山道テープ:幅0.4cmを1m

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ポートレート×筆記体柄のトートバッグについて、斉藤さんにいろいろとお尋ねしました。
KF (コッカファブリック:以下、KF) 今回使った布の印象を教えてください。
とても上品で可愛い柄の布だったので、パネル部分を生かせるサイズにしました。
カラーバリエーションの豊富な生地だったので、2色使いにすることでPOPさも出してみました。

KF:作品についての特徴や工夫した点は?
中央のポケットを額縁の中の絵のように配置しました。
マチを大きくとって底の部分を正方形に近づけることによって、安定がよくなるようにしました。

KF:実際に作るときのアドバイスをお願いします。
しっかりとした厚みのある生地なので、厚手用のミシン針にすることをお勧めします。
何枚かを重ねて縫い合わせる時などは、マチ針ではなく手芸用クリップや洗濯バサミなどを使うといいと思います。

KF:実際にはどんなふうに使うといいのでしょうか?
主役になれるバックなので、白や生成りを基調にしたお洋服に合わせていただくと素敵かもしれませんね。
かなりのたっぷり収納なのでちょっとした旅行や、マザーズバックとしても使っていただけると思います。

KF:斉藤さん、どうもありがとうございました!トートバッグの作り方プロセスも斉藤さんに撮影していただきましたので、ぜひ、作り方シート(PDF)と合わせて参考にしてくださいね。

作り方 1.ポケット口部分を三つ折にして端ミシンをかける
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1. 1cm折り、さらに2cm折る。

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2. 端にミシンをかける。

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3. コの字にかける。

2.持ち手を作る

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1. 半分に折りアイロンをかける。アイロンでつけた折り目に向かい両端をさらに半分に折る.

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2. 両端を縫い持ち手を作る。

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3. 2本作る。

3.本体にポケットと持ち手をつける

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1. 持ち手を縫い合わせた線に重ねるようにして、持ち手を本体に縫い付ける。

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2. 本体上部から5cmは縫わず、コの字に折り返して縫い付ける。

4.本体と底を縫い合わせる

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1. 本体布と底布を中表に合わせて縫い合わせる。

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2. 縫い代を底側に倒してアイロンをかける。

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3. 表側から押さえミシンをかける。

5.本体両端を縫い合わせる

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1. 本体両端を縫う際に底の部分をWの形に折り曲げる。※20cmのマチの場合10cmずつWの字に折る。

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2. 表側からマチ部分に押さえミシンをかける。

6. 内袋を作る

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1. 中表に合わせ底の部分の中央を15cmくらい縫い残す(返し口)。マチも縫い合わせる。

7. 本体と内袋を縫い合わせる

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1. 本体と内袋を中表に合わせ、持ち手を縫いこまないように注意して一周ぐるりと縫い合わせる。

8. 返し口と持ち手を処理する

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1. 縫い残した返し口から表に返す。

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2. 返し口を縫いとめる。

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3. 形を整えたら袋口に端ミシンをかける。※持ち手は避けて縫う。

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4. 本体に持ち手をしっかりと縫いとめる。

.完成です!
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製図と作り方はこちら
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bookmark_borderEcole de Paris (エコールドパリ)

古き良き時代のパリがモチーフ

今回の布は、シックなパリ柄です。シリーズ名の「Ecole de Paris」は、「パリ派」という意味で、20世紀前半、各地からパリのモンマルトルやモンパルナスに集まり、ボヘミアン的な生活をしていた画家たちを指します。パリの昔のポートレートや筆記体の文字をモチーフに、その頃のパリを懐かしむ柄を作ってみました。生地は8号ハンプという、家庭用ミシンで縫える限界の厚さです。ですので、裏地がなくても大丈夫。一枚物でもしっかり作れるので、カバンなど向いています。

ポートレート柄 P24200-201 8号ハンプ

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人物やエッフェル塔などを額に入れて壁に掛けている、フランスのアパルトマンをイメージしました。その部分を切り取ってモビールやバッグのワンポイントにしても。

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イチゴ×アリ柄のツールボックス、見ぃつけた!

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先週、Craft & Sewing のコーナーで作品を披露してくれた、手作り作家の杉山みほこさん。
「夜のオルゴール」ベア柄の引き出し型のドロワーボックスは、サイトにアップしたとたん、大人気! 一気にmost popular posts の第1位になりました!

コッカファブリックは、布メーカーのサイトですから、ふだんはソーイングの作品をご紹介することが多いので、カルトナージュの作品は、本サイトでも初の試み。
「針と糸がなくても、こんなふうに楽しめるのね」。新鮮な発見がありました。

・・・ということで、Inspirationのコーナーでも、もうちょっと杉山さんの作品をご紹介したいと思います!
写真は、本日、杉山さんのブログ「happiness is in a box」にアップされたツールボックスです。

使っているのは、イチゴとアリの生地。
あれ? どこかで見たような・・・・。
そうです、これは6月17日のTextile Story でご紹介したueda college collection × KOKKAの布なのです!杉山さんもこの柄が大好きということで、使ってくれていました。ありがとうございます!

箱の側面は、黒のギンガムチェック布を使って、甘さをピリっと引き締めて。そして、箱を開けると、縁が赤い生地でパイピングされています。

「イチゴとアリみたいに、モノトーンに赤を合わせたくって」(杉山さん)。

すごい、凝っています!

大きめのモチーフの総柄は、使う部分によって柄の出方が変わるので、同じ型紙を使っても違う仕上がりになり、1点もののようになるのがうれしいですね。

杉山さんのブログによると、この作品は、9月8日(日)のにちようマルシェにおめみえするそう。マルシェでは、杉山さんのワークショップもあるようですよ。カルトナージュにご興味ある方はぜひ。

杉山みほこさんのブログはこちら
http://happbox.blog.fc2.com/