echino15周年記念 インタビュー企画1 ハンドメイド作家・猪俣友紀さん

コッカファブリックのcraft&sewingのページで、いつも素敵な作品とレシピを提供してくださっているハンドメイド作家さんにechinoの生地の魅力を伺いました。インタビュー企画第1回目は猪俣友紀さんです。

コッカファブリック(以下、KF):今までご制作いただいた生地でいちばん印象に残っているのはどの生地でしょうか?

猪俣友紀さん(以下、敬称略):一番印象に残っているのは、名古屋のワークショップで使わせていただいた、青い鳥の生地です。

当時はまだナチュラル系の色味が多い中で、鮮やかなイエローの生地を使ったバッグ作りは自分にとっても新鮮なものでした。そのなかでも心のモチーフにしている「青い鳥」はズキュン!ときたインパクトのある柄です。

KF:このとき使ってくださった布は、echino2015コレクションのインコ柄・parakeetのマスタード色と鹿柄・sambarのブラックドット。持ち手は、parakeetの挿し色と合わせた深みのあるブルーでした。内布はparakeetと合わせたマスタード色の無地。革のワンポイントもついた凝ったデザインでしたね。

KF:猪俣さんには、今までechinoの生地でさまざまな作品をご制作いただいていますが、実際に作ってみて、作りやすかった点はどんなところですか?

猪俣:普段バッグ制作をするなかで、できるだけ接着芯を使わずに、布本来の質感を生かしたバッグづくりをするように工夫しています。

なので、echinoの生地はそんなわたしの信念にぴったりな素材。生地そのものでしっかりとした仕立てができるうえに、縫いやすく、またお洗濯を繰り返すものに仕立てた場合でも色落ちがしにくいという部分で素材的にも重宝しています。


▲2014年制作のクラッチバッグ。使った布は、nunokara×echinoのデザイナー古家悦子のコラボシリーズ、「アリス・イン・ワンダーランド」。


▲2015年制作のechinoのジャガード生地を使ったショルダーバッグ

KF:echinoの綿麻コットンは、本当にバッグづくりに最適ですよね。反対に作りづらかった点はありましたか?

猪俣:やはり難しいのはインパクトのある色味に対しての布合わせです。布づかいでどうやったら柄を引き立たせることができるのかが毎回の課題です。


▲2016年制作のタックトートバッグ。echinoのシルバーメタリック柄「piece」を使用。


▲2017年制作のマチつきタックトートバッグ。インパクトのある鳥柄をメインで使い、同系色のドット柄を合わせました。

KF:ズバリ、echinoの生地の魅力はどんなところだと思いますか?

猪俣:ミシンの初心者の方でも、素材選びで失敗することがない布だと思います。柄にもインパクトがあり、大柄のものは家の中のクッションやカーテンなどにすると生地そのものが映えますし、小さな柄のものや細かく散りばめられた柄は布小物にも適しています。

しかも、洋服から小物までどんなアイテムに仕立てても、柄にインパクトがあるので、ちょっとくらいいびつになっても柄がカバーしてくれる点もポイントです。

あえて布を合わせなくても1枚で引き立つ生地はまるでアートのようです。

KF:大きなアイテムは大きいなりに、小さいアイテムは小さいなりに、echinoの柄が生かせる、ということですね。2020年には、echinoのジャカードでマスクを作っていただきました。マスクのような小さなものでもechinoの生地がマッチすることがわかり、とても新鮮でした。


▲2020年制作のプリーツマスク

KF:今後、echinoとして、どんな生地を出してもらいたいですか?

猪俣:キルティング生地があったらかわいいなーと思います。レッスンバッグのみならず、大人のバッグ作りにも素敵に映えそうです。あとは、ラミネート生地。綿麻のラミネート生地は仕立てが上質になるのであったらいいなーって思います。

KF:今後、echinoで作ってみたい作品のアイテムをお聞かせください。

猪俣:大きな柄を生かして壁に飾るタペストリーを作ってみたいです。実は今すでに「クリスマスツリー柄」を購入済みです。

KF:わぁ、ありがとうございます!クリスマスタペストリー、すごく楽しみです。これからもechinoで作る猪俣さんのハンドメイドアイテムを楽しみしています。